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豊かなくらし(2022.12.03)

・体重69.3kg
・禁酒139日
下の子供二人を朝イチ病院に連れて行って薬を貰ったあと、二人を幼稚園に預け、そこから私はしばらくの間自由だった。

このnote用の写真がいい加減底をついてきていて、写真が欲しかったので、いつも素通りしている鉄輪で車を降りて、かの有名な湯けむりの風景などを写真に撮る。まだ観光客もあまり歩いておらず、たまに地元の人が路地に出ている程度で、歩いていて気持ちが良い。

それから初めて行く「A:GOSSE(アーゴス)」というパン屋で妻の土産にカヌレやパンを買った。パンはどれも美味しそうだったが、それ以上に店の中の雰囲気がとても良かった。そしてあまり便利の良い場所ではないのに、お客さんがとても多かった。人気の程がうかがえる。

パン屋を出て一旦家に戻り、一人でゆっくりしたい妻を家に残し、長男(7歳)を連れて市民プールに行った。私は全然泳ぎが得意ではないが、だらだらクロールで泳ぐのがとても好きだ。もう何年も、というか、大分に来てからまだ一度もプールに行けてなかったので、念願のプールだった。

途中スポーツ用品店で水着を買って、別府市営温水プールへ行った。やけに懇切丁寧な職員さんに説明を受け、いざプールへ。混んでないまでも、適度に人が泳いでてちょうど良い。でも温水が言うほど温水でもなかった。

長男と一緒に泳ぐ。長男はもう1年半もスイミングスクールに行ってるわりにはあまり泳げない。スイミングスクールに通っている他の子らに比べると明らかに成長が遅い。なんかしらんけど背泳ぎはやけに上手なのだが、クロールがからっきしなのだ。

そしてそのクロールがすごく独特で、水を一回掻くごとに息継ぎをするのだが、その度に完全に体が仰向けになる。つまり、クロールの息継ぎの度に背泳ぎが差し挟まれるような感じ。

なんであんな独特なクロールをするのかずっと疑問だった。別にその原因を突き止めようとしていたわけではないが、今回それが判明した。先生も、妻も誰も知らなかった事実。それは「水が口に入るのが嫌」というものだった。口に水を入れたくないので、息継ぎの際にあえて完全に上を向いているのだと言う。

なるほどなーと思った。そしてその理由が長男らしいなと思った。私はそこまでする理由が根拠に乏しい事を一応理詰めで説いたが、まぁそうやって説き伏せられるもんでもないのは分っていた。というか逆に私は安心した。明確な理由があって、一応自分の意思でもってやっていたことだったから。そして背泳ぎが得意な理由も同時に理解できたので、それだけでも十分な収穫だった。

それまでなんとなくふざけていた長男だったが、その独特なクロールの理由を告白してくれたあとは、独特ななりに、真面目に泳いでいた。私も久しぶりに泳いで最初は腰が痛かったものの徐々に慣れて、最終的には25mを苦も無く泳げるくらいにはなった。

あと、プールサイドには温泉があった。二人でそれに入って、それがとても気持ち良かった。ちなみに小学生は入れないものの、サウナなんかもあり、是非とも一人で通いたい市民プールだった。

プールを出た後、熱烈な野球ファンである店主がやっている「十八番」というラーメン屋で遅めの食事を摂って、別府の下の方、秋葉という場所にある「うみとじかん」という、ずっと行きたかった雑貨屋へ行った。

「うみとじかん」には以前から好きな陶芸作家の方の作品が多く置いてある。中でも特に、独特な青い色の器が好きで、9月にお店がオープンしてからずっと行きたかったのだが、なにぶん、「器」を扱っているので、小さな子を連れてくると地獄なのが目に見えており、なかなか来ることが出来なかったのだった。

店に入ると、私の琴線にふれるような器がたくさん並んでおり、今日何度目かのピークを迎える。ふとレジのところに目をやると器の作者である作家さんがちょうど来てらっしゃった。にもかかわらず、長男は100均でふるまうのと同じようにお気軽に器を扱うので、ひやひやする。注意するが、その作家さんや店員さんが優しいので調子にのってふざける。腹立つが、このメンタリティーは私譲りではないかと思う。

小一時間悩んだ末、私用の一輪差しと、妻の誕生日プレゼント用に花瓶を買った。妻の誕生日は2月で、だいぶ先ではあるが、なかなか自由に動ける時間がないので、この際買っておこうと思ったのだ。プレゼントの事は妻にはまだ秘密にしておきたいので、長男には口留めをしておいたが、その口ぶりは全然信用できそうになかった。

それから長男のリクエストで「鉄輪地獄帯公園」というすごい名前の公園、通称「鬼の公園」に行って少し遊び、最後に下の子供二人を幼稚園にお迎えに行った。

帰って、自分用に買った器について妻に説明していると、脇から口を挟んできた長男がいともあっさりプレゼントの事についてばらした。本当、マジであいつ全然信用できねぇ。


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