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note版 やまおく体操 〜神経筋制御論に沿った運動処方〜

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様々な対象の方々にとって大切な「神経と筋肉の繋ぎ目を刺激する」運動理論(神経筋制御論)に沿った専用エクササイズマシン等のハードウエアーの開発や、トップアスリートは、勿論のこと、子… もっと読む
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高回数トレーニング

人の身体は、心臓から動脈を伝って身体の隅々まで血液を送り、筋肉の動きで静脈を伝って心臓に返っていきますが、筋肉量や活動量、また男女差によっては、戻りが悪くなり、血液が足に貯まりやすくなります。 足に貯まった血を心臓に送り返すのは、歩いたり、しゃがんだり、立ったりで使う脚の筋肉の伸び縮みで行います。この作用を筋ポンプ作用と呼んでいて、筋肉の収縮と静脈の弁との共同作業によって、血液を心臓に送り返しています。 エコノミー症候群のメカニズムは、歩いたり、しゃがんだり、立ったりしな

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、生存率を高める

スポーツ選手は、短命であるという神話があります。スポーツ選手と一般の方の年齢別生存率を調べたところ、一般の方の方が短く、50歳前後でグッと生存率が低下しています。 また、スポーツ種目ごとの生存率の低下の低い持久系スポーツの選手に比べ、パワー系のスポーツをしている人は、生存率の落ち込みが早く、早死にの傾向にあることが伺えます。神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、免疫力をあげるの頁でも述べましたが、激しい運動の後は、逆に免疫も下がります。 健康のために運動をするのは

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、脳萎縮を防ぐ

長期間のアルコールの大量摂取は、脳萎縮を招く恐れがあります。加齢による記憶・学習能力が低下し、認知症になるリスクも高まります。MRIで脳の体積をチェックしてみると、平均以上にアルコールを摂取していても、運動量が多い人は、脳萎縮の度合いが低いそうです。大量飲酒は、アルコール筋症を招くこともあり、筋を萎縮させてしまいますので、適量で留めておきましょう。 脳細胞は、死滅すると、残った神経細胞の間で新しい結合をつくり、上手に機能を代償するため、2度と元に戻らないと言われてきましたが

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、免疫力アップ!

遠足や運動会の後に風邪をひいたり、たまにやった運動の後に、体調を崩された経験ある方もおられるかと思います。マラソンのような長時間運動をすると免疫機能が低下し、72時間後まで風邪など引きやすくなります。運動後に免疫機能低下するオープンウインドー仮説は、レース前の練習量に見合わない内容でレースを走ったりすることで感染リスクが高くなったり、一過性の強い運動の後には、上気道感染への感染率が上がるなど、体調を崩すことを指します。 免疫は、細菌やウイルスから、身体を守ってくれる防御シス

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、腱のバネ機能をキープ!

高齢の方で、日常的に歩いているヒトと走っている人では、走る方が、遥かにエネルギー効率が良く、同じスピードで歩く時により省エネで歩くことが出来ます。筋肉と骨をつなぐ腱のバネ機能が、維持出来ているのも、理由の1つにあげられます。 筋が、力を発揮して短くなることをコンセントリック(短縮性)収縮と言いますが、コンセントリック収縮は、速度が遅いほど力が強くなります。速度が、0になった状態をアイソメトリック(等尺性)収縮といい、さらに力が強くなります。 逆に速度が、マイナスになって筋

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、食欲ダウン!

食欲をコントロールするネットワークの1つに消化管ホルモンがあります。消化管ホルモンには、胃から分泌される食欲促進ホルモンのグレリン、腸管から分泌される食欲抑制ホルモンのPYY・GLP-1があります。 満腹感や空腹感は、これらのホルモンの影響を少なからず受けています。PYY・GLP-1は、運動することによって分泌が促されます。 最大酸素摂取量が得られる強度の運動を100%とすると、50%強度で60分運動したところ、PYY・GLP-1の分泌量が増し、食欲が抑制されることが分か

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、毛細血管及び脂肪燃焼組織が増!

早歩きを健康生活に取り入れる最大の目的は、持久的能力の向上です。長時間、動き続けられる身体作りによって、毛細血管のお掃除をしたり、筋細胞の酸素の取り込みを良くするための酸化能力(動静脈酸素較差)を強化したり、脂肪燃焼を引き受けるミトコンドリアを増やしたり、身体のサビにもなる活性酸素の除去効果が、あります。 近年、人口の高齢化の流れに加え、楽な生活、身体を動かさない生活と飽食とのリスクが、重なり、メタボリック症候群やロコモティブ症候群が、世界的に蔓延しています。 今般、循環

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方は、意外と低ハードル!

持久力を付けたり、筋力をつけたりするには、スポーツクラブに通って、特別なトレーニングプログラムを実施しなくてはなりませんが、誰もがそう簡単に挑める訳でもありません。 自力で立てる程度の方であれば、ゆっくり歩く程度でしたら、誰でも取り組めるでしょうし、通勤やお散歩で日常的に歩ければ、早歩きも可能かと思われます。そのついでに起伏のある小山をコースに混ぜると距離・時間を伸ばすことも可能です。 スタートするのに特別な決意は必要ありませんし、途中でペースを落としても構いません。体力

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方による1.5倍以上の効果!

運動不足であると体力や全身持久力が低下し、身体活動量が、減少します。身体活動量の減少は、体力や全身持久力の低下、筋力や筋持久力の低下も招きます。筋力が、低下すると、立つ、歩くなどの移動能力が、低下し、仕事や家事に励む、外出や趣味を楽しむなどの活動機会が、減少して生活の質が低下します。家に閉じこもりがちとなると、気持ち的にもふさぎ込みやすくなります。 運動不足は、耐糖能異常、脂質異常、高血圧、肥満などの生活習慣病の発症リスクを増大させ、心筋梗塞や脳卒中などの命の危険のある疾患

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方によって、脂肪が燃える!

筋活動に必要なATP再合成は、糖、脂質などのエネルギー基質の酸化、あるいは、解糖により行われますが、酸化反応で、生じるエネルギーの総量は、組織に取り込まれた酸素量と生成した二酸化炭素量から求められます。 糖の利用では、C6H12O6+6O2 →6CO2+6H2Oより、呼吸商(respiratory quotient :RQ)=1、この時、酸素11当り5.048kcalが、得られます。脂肪酸では、例えば、パルミチン酸が、酸化された場合には、C16H32O2+23O2→16CO

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方による代謝への影響

アルコールを飲まない人でも、運動不足や肥満の状態が続くと、肝臓に余剰な脂肪が蓄積し、脂肪肝を発症しやすくなります。脂肪肝の国内の患者数は、約1,000万人と言われ、肥満の人のほぼ3割に当たると言われています。 そこで、我々は、約200名の30代男性に対し、活動量計を使い運動の記録を取り、脂肪肝が、どれだけ改善するかを調査しました。その結果、運動量が、増えるほど内臓脂肪が、減ることが明らかになりました。 ウォーキングなどの有酸素性運動を3ヵ月間続けたグループでは、脂肪肝も改

代表する3つの「やまおく体操」を1週間試して頂きました。

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神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方〜運動〜

男性と女性の血の流れは、異なりますが、男性は、脳梗塞・心筋梗塞・下の血圧が、高くなる等の血液ドロドロが、関係していますので、動脈に注目して血流を良くする必要があります。女性は、むくみ・下半身の冷えなどの静脈に注目して血流を良くすることが大切です。 体調が優れず、医療機関で心電図を取っても、異常が、見当たらない。血液検査をしてもわからない。そんな、ご経験は、ありませんでしょうか? 動脈の血液量1に対して、静脈の血液量は、4倍あると言われていますが、静脈の健康を調べる方法は、

神経と筋肉の繋ぎ目を良くする過ごし方〜睡眠〜

大半の方の疲労の正体は、身体を使って疲れた肉体的疲労ではなく、脳や心を使って疲れた脳疲労です。脳疲労は、身体を休めるだけでは、回復しません。自律神経の中枢部分の細胞が、傷つくと、痛みや発熱と同じように、生体アラームとして疲労を身体に現し、注意散漫、無気力、イライラなどの脳疲労のサインを発するようになります。 脳疲労は、寝る前の軽い運動、睡眠環境の改善、眠りの質を改善することで、一発解消します。ストレスは、逃げない、溜めない、先送りにしない。その日のうちに解消させることが、大