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こんな職務経歴書はイヤだ!シリーズ その4

シリーズ4作目となった。
私自身の転職回数は2回。そう何度も職務経歴書をアップデートしているわけではない。
案件の変更頻度も少ない(ありがたい話である)ので、その観点でも経歴書更新の頻度は低い。
ただ、システム屋として働く以上はスキル棚卸しの観点でも定期的に見直し、より時代のトレンドに則した見せ方、そして読んでわかりやすい構成にしていきたいと思う。

さて本日は"ウザい系"職務経歴書を紹介する。

ウザい系アピール:前回の転職は「引き抜き」でした(ドヤ顔)

職務経歴書にはこれまで所属した会社と案件概要、その中での役割・得た経験/スキルを、なるべく定量的かつ客観的に書くのがお作法だ。
厳しいプロジェクトを強いマインドで乗り越えたのであれば、その時の心構えを短くアピールするのもありだろう。
ただ、先日みた職務経歴書に
「こちらの会社への転職は"引き抜き"でした」
という一文があった時には「何なんだこのアピールは」と思った。

この業界、確かに引き抜きはある。
直接取引がある会社からの引き抜きは禁止という暗黙のルールはあるものの、商流の2つ以上上の会社からの引き抜きというのは私の周りでも結構あった。直接取引じゃないからいいだろうという、謎ルールというかグレーゾーンというかそんな感じだろうか。

引き抜く側とすればそこまで優秀じゃなくても、ある程度戦力として計算できるメンバーならリスクの低い採用ができるというメリットがある。そういう意味では「そこそこの優秀さ」でも引き抜かれることはあるし、大して自慢になる話でもない。

余談だが、引き抜かれた側は自分の所属会社に「○○社から引き抜かれたので退職します」とは言ってはいけない。会社間の問題になって、最悪転職がご破算になる可能性もある。
これは「職業選択の自由」とは別観点の処世術である。(ITエンジニアにはそういう「業界のお作法」に疎い人も一定数いるので、本当に気をつけて・・・)

少し横道にそれたが、つまりは職務経歴書での"引き抜き"アピールは、例えるなら聞かれてもいないのに武勇伝を語り出す行為とあまり変わらない。正直ウザい。引き抜きのきっかけになった案件での活躍があったのであれば、その案件での経験詳細を丁寧に書いてほしい。

ウザい系アピール:前回の案件の働きを認められ、抜擢されてPMOになりました!(ドヤ顔)

いやだから、ポジションについた経緯とかはどうでもいいんだってば・・・
大体アサインメントなんてそれまでの実績を勘案して決めるんだし、普通にやってれば成長して、徐々に上のポジションに上がっていくのは珍しくないでしょ。
どうしても他者からの評価をアピールしたいのであれば、せめて「社長賞」とか「○○アワード」とか、評価が明確に形になったものだけにして欲しい。
ただそれにしても、私はこういう"過去の評価"は正直どうでもいいと思っている。その人がどういう評価を受けていたかよりも、今後何ができるのかの方が重要なので。

こういう人に限って・・・

こういう人に限って転職の動機が
「今の環境では重要な仕事を任せてもらえず、より成長できる環境を求めております」
だったりする。
えっと、今の時代優秀なITパーソンは人手不足なので、本当に必要とされていれば「重要な仕事を任せてもらえない」ということはないはずなんだけどな(察し)

自意識過剰にならないように気をつけよう

上記のような職務経歴書の人は、高い可能性で「自意識過剰で使いにくい人材」だろう。
読み手がどう感じるかより、自分が書きたいことの方を優先してしまう。
これは本当にまずいです。まあ、割とまずい人多いんだけれども笑
1にも2にも読み手を意識する。なるべく我を捨てて客観的に書く。
職務経歴書だけではなくて仕事全般に言えることですね。自分にも言い聞かせつつ・・・

それではまた次回お会いしましょう!

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