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Xデザイン学校大阪分校:第3回〈ビジネスインタビュー〉

Xデザイン学校大阪分校ベーシックコースも今日が第3回。今日からチームも固定になって、本格度合が増してきました。

今期は象印マホービンさまからのお題提供。今回は、ビジネスインタビュー。

まず、浅野先生から〈経営のデザイン〉についての講義。当然ながら、実践という視座からのお話しではありますが、私自身、自分が講義で説明したりするので、肚落ちはすごくしやすかったです。特に、ビジョンやビジネスモデルの重要性について言及されたあたりなどは、ほんとに納得しながら聴いていました。

にもかかわらず、あとのワークショップでここで引っかかったわけですから、何とも情けないやら恥ずかしいやら。ただ、その分、学びも大きかったです。それは後述します。

そして、今回のキーワードの一つである〈ゲームチェンジ〉。この言葉は何度か聞いていました。〈ゲームチェンジ〉という言葉は、あまり経営学では耳にしませんが、戦略論の領域で採りあげられるダイナミック・ケイパビリティなどの議論とおそらく重なり合ってくると思います。

なので、理屈としてはわかったのです。理屈としては。

ところが、それを実際にビジネスモデルとして考えていくとなると、こうも見事に落とし穴にはまってしまうのかと、今回の講義終了後に痛感しました。そのあたりを、以下、書きとめておきたいと思います。

「どこに視点を向けて訊くのか」のクリティカルさ

じつは、昨年度のXデザイン学校大阪分校に参加しておられた方のブログ記事は、昨年の段階でいろいろ拝読していました。また、浅野先生が書いてらっしゃったことも読んでいました。特にそこで先生がおっしゃられていたのは「質問に対する答えよりも、何を質問しているのかをちゃんと見ないといけない」という点でした。

たしかにおっしゃるとおりで、頭ではわかっていました。頭では。そして、それを意識しようともしてはいました。

でも、できてませんでした。

ビジネスインタビューは、まず先に象印の岩本さんが企業の歴史や事業展開、理念、めざすところなどをご説明くださって、そのあとに浅野先生が岩本さんに訊くというかたちで進められました。

その際、われわれはビジネスモデルキャンバスにAs-Isとして描き出していきました。チームBでは付箋に書き出して、そこからAs-IsのBMCを描くという方法を採りました。いろんな点をどんどん外化するという点では「あり」だったのかもですが、時間の制約を考えると再考の余地はあるかなとも(←自分が提案したので、今後の方法改良のために)。

そんな方法よりも、問題はインタビューからわかったことを書き出すことに注力してしまって、訊き手である浅野先生の質問の視座をちゃんと捉えきれていなかった点。質問の視座とそれに対する回答とをちゃんと結びつけて考えないと、何がポイントになるのかを見定めにくくなることを痛感しました。

これって、問いを立てて観察するってのと同じですよね。日常から、この点に意識を向けていきたいと思います。

その企業のDNAは何か?

As-IsのBMCのあと、そこから「3年後のTo-BeのBMC」そして顧客価値連鎖分析(CVCA)を描き出したのですが、すでにして「3年後」というのを私はもちろん、チームメンバーほぼ全員きれいに忘れてました。要は、「提案する」というところばかりに気が行ってたんだと思います。

ゲームチェンジというのもすっかりどこかへ置き去りに。そして、あれだけビジョンやビジネスモデル(特に前者)が大事だって教わって、いちおうは頭にあったはずなのに。

結論からいうと、〈企業のDNA〉は何かっていうところの突き詰めが、すごく甘かったのです。ゲームチェンジをするにしても、企業のDNAは何なのかを考え抜かないと、ゲームチェンジになってないか、あるいはピントはずれな提案になってしまうってのを、自分たちのチームはもちろん、他のみなさんの発表を聴いていて、痛烈に感じました。

これ、自分が授業するときに、けっこう大事やでって言うてるのにね。いざやってみると、難しいものです。

懇親会の席で、浅野先生から「もっと思い切って考えないと」という趣旨のアドバイスをいただきました。思いきるために、問いを持って観察(聞くことも含めて)して、考え抜く習慣をこれから意識して身につけていきたいと思います。

経験を抽象化して、(さっと使えるように)抽斗に蓄積する。

これ、以前にも先生から伺ったことがあって、もちろん言葉としては理解しているのですが、実際問題としてまだまだまだまだできていないのを、今回ことさら深く感じた点です。

私の場合、仕事柄、文献を読んで抽象的な概念を扱うことには慣れてます(と思いますw)。けれども、それはあくまでもそれであって、経験から抽象化された概念モデルを持っているわけではありません。今回、Xデザイン学校に入ったのも、そのあたりの弱さを自覚してというのが大きな理由の一つです。

今までやってきた概念ベースの抽象的思索は、いずれどこかでつながって有用性を発揮してくれるかもしれません。

が、まず私がXデザイン学校で学ぶべきなのは、それを「捨てて」現実に就く、そしてそこから抽象化→具象化するというプロセスなのだろうなと思います。

懇親会が大事ということの意味。

懇親会では、2回連続でけっこうな時間、浅野先生にいろいろ話を聞かせていただき、また質問もさせてもらってます。あまり独占するのも(←私一人だけではないですよ。もちろん、他の方もいらっしゃいます)よろしくないかなとは思いながらも、先生はもちろん、他のみなさんがどういう視座でものを見、また考えたりしてらっしゃるのかをじっくり聞けるありがたさは捨てがたいです。

ワークショップなどでの発表がばっさり斬られても、それは凹むというより(いや、凹みはしますw)、むしろ「あーーー!そこか!」とか、「しもた!肝腎なところが抜けてた!」とかが体感的にわかるので、ほんとにありがたいです。

そこに快感を覚えすぎないように気をつけますwww

そのうえで、次に向けてどうしていけばいいのかの手がかりを、より濃厚にもらえるのが懇親会の最大のよさかなと、私は感じています。なので、最大限に懇親会まで学び尽くしたいと思っています(笑)

個人的なお題としての〈実装化〉に向けて。

第1回のリフレクション記事を書いたあと、先生から「実装化できるようにがんばって」という励ましを頂戴しました。そのときは、「ありがとうございます!!!!!」っていう感謝が前面に出ていて、まだ身体感覚としては肚落ちしてなかったんだろうなって、今になって思います。

今回のビジネスインタビューを通じた課題をやってみて、そのおもしろさと、同時に難しさをかなり感じました。もしかすると、これが〈実装化〉のための第一歩なのかもしれない(0.1歩くらいかもしれませんがw)とも感じています。

さっきも書きましたが、せっかくここに学びにきてるんで、自分の得意技から離れて、どっぷり浸かってみようと、あらためて思います。

浅野先生、TeamBのみなさん、そして大阪分校ベーシックコースのみなさん、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!


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やまがたまさゆき

経営学(経営学史)の研究と教育にたずさわってます。能やら和歌やら、日本の古典文芸がすごく好きです。最近はサービスデザインやら、意味のデザイン / 意味のイノベーションやら、美意識をめぐる議論やら、そういうあたりに強く関心を持ってます。 抽象と具象をいったりきたりするの好きです。

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大学での学びや、その他の場での学びなど、学びについての私自身の学びについてのメモたちです。
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