見出し画像

育つ力 #71

子育てで一番大切なもの。
よく育てることでしょうか。
立派に育てることでしょうか。
いい子に育てることでしょうか。

育てるには、育てる責任が、
育てる先には、理想の結果が
求められるのかもしれません。

しかし、責任や理想形が
求められる中で育児を
楽しめるでしょうか。
親にとっては、それはプレッシャー
以外の何ものでもありません。
そのプレッシャーは、そのまま
子どもへのプレッシャーになります。

あえて、責任と言うなら
それは、社会の責任です。
将来の社会を支えてもらおうと
考えるなら、すべての子どもが
健全に育つ環境を作る責任です。

子どもを育てるというよりも
子どもが育つ手助けをすると
考えてはどうでしょうか。

ゆっくり想像してみてください。
今、抱っこしているお子さんが
少しづつ成長していく姿を。
それは、育てていくしんどい
道のりでしたか?
育っていくたくましい
道のりでしたか?
きっと、すくすくと育つお子さん
の元気な姿であったと思います。

親の願いは、子どもが自分の力で
生きていけるよう独り立ちし、
挫折や失敗を乗り越えて生きて
いってくれることではないですか。

子どもも別の命をもって生まれてきた
立派な一人の人間です。
親の思い通りにならなくて当たり前。
いずれ、子離れできるように
一人の人間として認め、距離を
保ってください。どこまでも踏み込む
のは、人格を無視した行動です。

愛することは惜しまないでください。
たっぷりと、愛情を注いでください。
そのことと、過保護、過干渉は
まったく意味が違うことは、
わっかていると思います。
わかっているけれど、言葉や行動で
表すのは、とても難しいことです。

子を持つ親の悩みは、尽きません。
でも、それは、親の問題であって、
子どもの問題ではありません。
悩めることに感謝したいくらいです。
ともに悩むことはいいと思います。
それでも、やさしく、時には厳しく
寄り添うことしかできません。
お互い一人の人間ですから。
(和尚の独り言)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?