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【『人事』の季節〜泣き笑い】

わが家は紙の新聞を取っていない。かさ張るし、そもそも地方紙に信頼がないからだ。今やネットで見られる『お悔やみ欄』を見るために高い金を払うのもバカらしい。身内がこの新聞社の関連会社に勤めていてもだ。

☝️「新聞の見本をお届けします!この機会に購読はいかがですか?」と郵便受けにサンプル紙が入っていた。「久しぶりだな…紙の新聞」と思いつつ開いてみた。

👤スーパーの社長だった時代は、他社のチラシと比べたり、三面記事を隅まで見て世間の動きにも敏感だった。『◯◯ストアが出店申請提出!」などと新聞で知ると、無性に落ち込んだことを思い出す。幸か不幸か、今はそんなストレスを感じながら新聞を見ることはない(読むではなく見るw)。会社も無ければ新聞も要らないし。


☝️さて、目がチカチカする様なこの写真。
この時期地方紙の多くのページを割いて報道される「公務員人事」である。それも全市町村別に連日報道される。一体誰がこんなの見る?

見るのである!この小さい字を食い入るように見て、「今度は◯◯が課長に昇進か」「◯◯は出世レースから外れたな?」「おっと◯◯が市長の子飼いだったか」などかよく分かる!と知り合いの公務員 (笑)

行政から仕事をもらっている民間業者も、「次の担当は◯◯さんか、やりづらいな」とか、「◯◯さんが別の部署に飛ばされたぞ、それも関係ない出先機関に?」「これで◯◯さんは次の部長確定だな!」などと作戦を練り直す。

『公務員は人事がすべてである!』
(語弊があったらごめんなさい🙏🏻)

私が教育委員だった4年間、組織の中からこの人事の泣き笑いを見てきた。教育長レースの候補者が競馬のように枠に入って、◎や▲✖️の予想がついた枠順表を見たことがある (笑)

「縁の下の力持ち」として県民市民を支える行政マンの苦労を讃えるのは、この人事による評価(のみ)であると言っても過言ではない。

👤「俺は出世とか興味ないし…」などと鼻から戦意喪失している人を税金で面倒見るのもおかしな話だ。民間会社なら人件費削減対象となる。


民間でも行政でも、優れた人が出世するとは限らない。これがまた微妙なところだ。世渡り上手はどこにでもいる。

私の経験から言えば、3月の年度末に不祥事などでメディアに謝罪会見等で晒された担当者は、4月から新しい部署に異動して上のポストに就くことが多い。どこぞのキャリア官僚と同じ「ご苦労目人事」である。

皆さんの県でもこうやって、すべての市町村人事が紹介されるのだろうか?

山梨県では今後、県立高校管理職(校長)人事、県警本部管理職(署長)人事、それに続いてそれぞれの一般職人事が毎日多くのページを割いて紹介されていく。親孝行のために載せるなら紙の無駄だと思う。


お役所では4月1日の新年度初日、新しい幹部が自分の課の職員に訓示を垂れる。そしてその後は真っさらな名刺を持って別の部長や課長の元に『挨拶回り』に行くのが慣例である。

しかしみんなが同時に挨拶回りに出てしまうため、お目当ての管理職は誰もいない。みんながバレーボールのローテーションの様にグルグル回って、不在の机に名刺を置いていくだけの儀式。

👤私が、「みんなで動いちゃえば会える訳ないじゃん!誰か一人でもそこに居させておけば?」と教育委員長就任の挨拶回りで職員に言うと、

👥「いいんです!なまじっか長話しされちゃこちらが困ります。誰もいなくていいんです!」だって (笑)。効率がいいわ!

#昇進おめでとうございます



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