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【第2章インド猫と暮らす】ほんとに一緒に日本に行けるの?

来るべき検疫に備える

よくインドから猫を連れて帰るというと、「でも検疫大変じゃない?」と言われます。インドといえば、旅行者にも狂犬病の予防接種を推奨しているほどです。狂犬病を根絶している日本への検疫が厳しいのは想像が難しくない。

ヤンマールを家族に迎えて日本に一緒に連れて帰るには、輸入検疫の手続きのハードルを越えていくことを意味していました。

指定外地域であるインドで必要な準備

2014年6月にまずは、指定地域外(狂犬病のある地域)の手引書を確認しました。私たちは、2015年1月に帰国するだろうとの見込みの元、約7ヶ月の準備期間を慎重かつ有効に使う必要があります。(実際には、我々側の都合でこれは一年遅くなりました。。。)

ここはインドなので、できるだけ前倒しできるものは前もってやってちょうどくらいかなと思っていました。

「輸入手続きの手引き」はとてもわかり易くまとめてあります。

しかし、インドのグジャラート州でそれを行うには、それを行う前提である医者探しや検疫研究所も不明です。政府の輸出証明書はどこにいけばもらえるのか、など不明なことだらけでした。

先々、判明してくる検疫研究所、政府の証明書などは、この地域にはないということはこの時点ではまだあまりわかっていませんでした。首相を輩出している大きな州だから、きっとあるはず、とうっすら思っていたり。

実際のTODOリスト

手引きを参考に我々は次のTODOリストを作成しました。

・信頼できる獣医師の探索(獣医はいるものの)・マイクロチップの入手(普及しておらず輸入必要)・獣医までの交通手段の検討・マイクロチップ埋め込み・チップリーダーの確保(高価なものかつインドでは入手困難)・狂犬病予防接種1回目・狂犬病予防接種2回目・狂犬病抗体検査機関の探索と血清輸送(アメリカか日本へ送る必要があるが宅配取り扱い不可)・狂犬病抗体の検査日本の検疫所への事前届け出輸出前検査による輸出国の証明書の取得(猫同伴必要だが大都市にしかないことが判明)・ペット搭乗可能なインド国内線選び(死亡事故があるが選択基準は不明確)・国内線塔上手続き(事前の獣医師による診察とリスクを減らすためにできること)・帰国便選び(直行便のない地域でできること)・国際線塔上手続き(リスクを減らすための工夫)・経由国での検疫手続き(乗り換え時間次第で必要)・日本到着後の帰宅経路(緊張している猫のストレスを考慮して)・日本宅で猫を迎える準備(暑い国から日本の冬への対応)

私たちは、はじめは手引きに書かれている手順1〜8を住んでいたガンディナガルもしくはアーメダバードでできるものだと思っていました。信頼できる獣医師さえ見つかれば、後は事務手続きを期限を守って粛々やっていき、帰りの飛行機をできるだけストレスの少ないように考えてあげることが一番のポイントではないかと考えていたものです。

しかし、実際にはアーメダバードでは手に入らない物、できないことがいくつもありました。それも含めると、こなすべきタスクは18個あったといえます。今考えてみると、特に後半の帰国直前あたりは周囲に経験者もおらず事例もないためどきどき、そわそわしたものです。

本ブログでは、これら渡航準備で私たちが直面したことも記して共有できるようにしていきます。インドはもちろん、その他の国でもお役に立つ内容があるかもしれません。

なお本記事の内容は2015年時点の情報です。最新情報は下記「犬、猫の日本への入国」を参照願います。]



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