広島市の美術館周辺おすすめ喫茶店3つ(2)
広島市中心部にある三つの美術館、広島県立美術館、ひろしま美術館、広島市現代美術館周辺のおすすめ喫茶店を紹介する記事の第二弾です。
第一弾はこちら
「広島市の美術館周辺おすすめ喫茶店3つ」
https://note.com/yamyam5656/n/n3941025e240f
広島駅周辺から市の中心部はたくさん飲食店がありますが、私の好みで、あえて昭和の香りのする喫茶店をご紹介します。
トップ画像は縮景園(江戸時代の回遊式大名庭園。県立広島美術館に隣接)
広島駅と広島市中心街は、路面電車と路線バスの交通網が発達していて移動に大変便利です。
朝日珈琲サロン (広島市中区堀川町5-1)
朝8時から営業。現在は夜19時までの営業です。
路面電車八丁堀駅から徒歩3分。「えびす通り」アーケード内。
広島県立美術館から徒歩13分くらい。ひろしま美術館からも近いです。
地下一階のため、初めてだと入りづらいかもしれません。
しかし店内は意外に広く明るく、木目調の床と白いザラザラした質感の壁と天井、赤い座面の椅子が昭和の雰囲気で落ち着きます。
お一人でも、5、6人のグループで入っても合う席があります。
オムライス、ナポリタン、グラタンなど喫茶店軽食メニューが複数あります。
コーヒー、紅茶の他、チョコレートパフェ、ケーキセットなどの甘いもの、アイスカフェオレ、ミックスジュースなどの冷たい飲み物もあります。
※ 2020年までは、広島市現代美術館の喫茶室に出店していたのですが、美術館の改修閉館を機会にそちらは閉店したそうです。今は別のお店が入っています。
広島県立美術館で開催( 2023/10/6〜11/26 )
「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル•アート展 食を彩る植物の物語」
18世紀〜19世紀に描かれた野菜や果物、薬草を精緻に描いた植物画が多数展示されていました。
それらのほとんどが版画に手彩色したもの。
展示解説には、画家や、描かれている植物や果実の情報のほか、
エッチング、メゾチント、リトグラフ、スティップル・エングレービングなど、版画の技法の簡潔な解説もあって、良かったです。
へえ、と思ったのは植物画家として後世に名を残すイギリスやフランス、オランダの画家たち以外に、「カンパニー・スクール」と呼ばれた職人に近い絵師たちの存在です。
「東インド会社は18世紀になると植物学者をインドに派遣した。その際に、植物学者らはインド人画家を起用して植物画を描かせた。東インド会社が影響力を持った地域( インド、中国、東南アジア)で、イギリスのために絵画制作を行なった画家たちを「カンパニー・スクール」とよぶ。彼らは科学的に正確に植物を描くように訓練された」展示解説より。
他に、同時代のテーブルウェアや、喫茶や飲酒の習慣について、富裕層市民の一家の女主人が書いた家政学の本「ビートン夫人の家政読本」( いかにして食材を無駄なく使うか、美味しく料理するか、客をもてなすか、ハーブの活用方法などヴィクトリア朝の暮らしの手帳) 、「ブレジア・クレイ家のレシピ帖」の展示もありました。
ツバイG線 (広島市中区大手町1-4-30 )
平日 7:00〜20:00、土日祝日 8:00〜20:00
モーニングは11:00まで。
全席喫煙可なので、嫌煙家の方はご注意。
ひろしま美術館から徒歩8分くらいです。
グラタンをたのみました。デミグラスソースのからまったパスタ、エビが入っていて、たっぷりチーズがかかっていました。熱々で美味しかったです。
ひろしま美術館の建物はドーム型で、館内は中央に空間が設けられ、周囲に四つの展示室が円弧を描いて配置されています。
常設展示から、今の私のお気に入りを1点だけご紹介します。
第二展示室 - ポスト印象派と新印象主義- から
喫茶部W ( ダブリュー) (広島市中区銀山町5-2)
広島市現代美術館から徒歩20分位。営業は17:00まで。
八丁堀の繁華街からさほど離れていないのに、昔の商店街の名残が残る静かな通りにひっそりとあります。
昔の商店を手作りで改装したような小さなお店で、コーヒーのほかシェイクなど冷たい飲み物が数種類、クロックムッシュなどパンメニューやクッキー、ぜんざい、など家庭的な優しい味のものが中心です。
お一人か二人の少人数で訪れて、現代美術のとがった作品を見て緊張した頭を緩めるのにちょうど良い、ホッコリした雰囲気のお店です。
ちなみに、広島市現代美術館内にもおしゃれな雰囲気のカフェレストラン「カゼ」があります。
また、比治山を段原方面に下ると、すぐ近くにイオンモールがあり、ファストフード店やファミレスが入っています。
この記事を書いている時点で、始まったばかりの展覧会
「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」2023/11/3〜2024/01/08
ガラス作家山野アンダーソン陽子の作製したガラス製品と、18人の画家がそれぞれそのガラス製品を描いた絵画、そして写真家三部正博が画家たちのアトリエを撮影した写真が展示されています。
それらをデザイナー須山悠里が本にするというプロジェクトがあり、その一環の展覧会だそうです。
本の展示はありませんでしたが、ミュージアムショップで購入可能でした。
会場では、山野アンダーソン陽子氏が吹きガラス法で作品を製作する様子が短い動画で上映されていました。
動画からゴオゴオ、ゴンゴンという燃え盛る窯の音が流れて部屋中に響いているのですが、展示作品から受ける印象が無機質で静謐な雰囲気のためか、打ち消しあって、非現実的な音になり不思議とうるさく感じませんでした。
広島市現代美術館は、比治山という小さな山の上にあります。
路面電車「比治山下」駅から行くとやや長い登り坂をぐるぐると上ることになるので、足の不自由な方やバギーを使用する場合は、お勧めしません。
JRバス「めいぷるーぶ オレンジルート」に乗ると美術館入り口付近まで連れて行ってくれます。
または、路線バス「まちのわループ右回り」に乗ってバス停「段原中央」で下車し、動く歩道とエスカレーター「比治山スカイウォーク」を利用して、山の上まで登ると良いです。
以上。
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