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大地の子(1)著者:山崎豊子

著作者名:山崎豊子 発行所:株式会社文藝春秋 1994年1月10日発行

読書三昧の日々を暮す私が、是非読んで欲しいと思う著作を紹介します。

 この物語の時代は、太平洋戦争の終戦近く、ソ連が参戦したときを初めとしています。

主人公の陸一心は、ソ連の国境近くにある満州の日本人開拓村に暮らしていました。1945年8月9日、ソ連軍からの避難が始りました。父は日本軍として戦っており、避難の中で祖父と母は死に、妹とは生き別れとなります。

その後、陸一心は小学校教諭の陸徳志と出会い、徳志の子として深い愛情をもって育てられ、大連工業大学で学びます。

しかし、その間もずっと日本人だということから、「小日本鬼子」と呼ばれ、差別を受けます。

一心は、北京鋼鉄公司で働きますが、日本人ゆえにリンチを受け、スパイなどのいわれのない罪状で刑を受けます。

養父の陸徳志は、懸命に一心の無実を訴えます。
                   (2)に続く


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