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湖南三山!紅葉&本堂国宝「善水寺」仏像は重文だらけ【湖南シリーズ】

国宝が多い湖南三山(善水寺・長寿寺・浄楽寺)で紅葉祭り&秘仏公開の「ぜんすいじ」へ!最澄、桓武天皇など歴史の有名人ゆかりの寺でもある。

  • 710頃:元明天皇勅願、鎮護国家の道場として和銅寺

  • 760頃:金銅誕生釈迦仏

  • 800頃:最澄がここの霊水にて桓武天皇後病気平癒。善水寺の号を賜る。

  • 993年:本尊薬師如来、梵天・帝釈天、四天王、不動明王、僧形文殊菩薩、兜跋毘沙門天、金剛力士の十二体の尊像造像。

  • 天台仏殿代表で織田信長の兵火を免れた国宝

変更履歴
2023/10/20 初版


▼HP

▼アクセス

滋賀県湖南市岩根3518

▼祭神・本尊と脇時

 ※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

 善水寺は近江の国琵琶湖の南に位置し、山号でもある岩根山の中腹にいだかれるように佇んでいます。近くに御神水があります。

2019年11月
2015年5月


→本堂@国宝、重文の仏像たち

 湖南三山!!2015年の薬師如来特別開扉依頼で、2019年は紅葉目的で参拝。本堂には不定期で公開される「薬師如来坐像@重文」が安置されている。最近の開扉は平成13年に52年ぶりに御開帳大法要があり、平成17年秋には京都国立博物館に出開帳、平成18年春に東京国立博物館にて、天台宗開宗1200年記念「最澄と天台の美術」展に出展した。

2015年5月
2019年11月
2015年5月
2015年5月
2019年11月

 湖南三山!善水寺&長寿寺&常楽寺の本堂は本当に佇まいが素晴らしく、すべて国宝!!京都と伊勢や東国の通り道であったことから、金持ちがおり権力者が多かったことが、一つの要因だろうか。

2019年11月
  • 薬師如来坐像@重文:993年作の貴重な像

  • 兜跋毘沙門天立像@重文

  • 持国天・増長天立像@重文

  • 四天王立像@重文

  • 梵天・帝釈天立像@重文

  • 不動明王坐像@重文

  • 誕生釈迦仏立像@重文:非公開ですが毎年5月5日の花祭り潅仏会にあわせ1週間ほど公開

  • 阿弥陀如来立像

2019年11月

 本堂前には数々の寺グッズが売っていた。ひとまず、東寺・西寺と呼ばれる「長寿寺」「常楽寺」へ国宝&紅葉を見にGO!!さてさて、この善水寺は300mほど細~い山道を走ります。融合が難しい場所があり、帰りは渋滞が起こっていた。いや、運転が下手な運転手が、全然、端に寄れるのに寄らないので車が立ち往生。ひとまず、サイドミラーたたみましょう・・。充分、すれ違う幅あるのに・・・。

2015年5月

 鎌倉時代に大陸の宋からもたらされた大仏様や禅宗様などの要素を取り入れた新和様の様式。

2015年5月

 本堂の中尊は秘仏「薬師如来坐像@重文」で、脇侍は日光・月光菩薩ではなく、「梵天立像@重文」、「帝釈天立像@重文」と秋篠寺風味の仏像。その周りに「四天王立像@重文」がガードしている。
 本尊の後陣には滋賀県最古の「不動明王坐像@重文」、「トバツ毘沙門天立像@重文」、古刹しか見たことがない僧風「僧形文殊菩薩@重文」が面白く、東大寺クラスの大きさを持つ「金銅釈迦誕生仏@重文」と宝物の宝庫!!


 湖南一の仏像の宝庫であることに間違いはなく、京都・大報恩寺(私のNOTE)、浄瑠璃寺(私のNOTE)などと同じく、仏像好きは絶対行くべき寺。あと、御神水も忘れずに!!

2015年5月

本堂左上からの風景。紅葉時期は本堂とのコントラストが素晴らしい!

2015年5月
2019年11月
2019年11月

→善水寺@滋賀 梵天・帝釈天@重文、文殊菩薩@重文
○梵天・帝釈天@重文 滋賀の湖南を代表する寺の1つですね。紅葉などは狙い目!!湖南の仏像寺でもあるので、正直、梵天・帝釈天の印象は薄かった。
 今回の展示会で、延暦寺、仁和寺あたりに居そうな顔の仏像だなと思いつつ、瓜二つのこの脇侍こそTHE脇侍という感じがした。仏像は袈裟の袖が長く、衣文が素晴らしい!ただ、梵天と帝釈天は逆ではという専門家がいるようだ。
 今回、本尊・薬師如来坐像は展示されなかったが、御開帳で見仏していますね。結構、顔は梵天・帝釈天と似ています。
 このチーム善水寺仏像群(造語)は比叡山延暦寺の根本中堂の仏像チームを参考にしたとも言われているようですね。理由は、当初のラインナップが共通しているようで、天台宗だったからとのこと。
○文殊菩薩@重文
 京博では展示されなかったが、「聖僧文殊菩薩坐像@重文」です。この仏像は高僧の姿で、文殊菩薩の化身とする。

2022年 京都国立博物館『伝教大師1200年大遠忌記念特別展「最澄と天台宗のすべて」』

→善水元水

 薬師如来が出現したこのお寺の池の水は、「飲めば病気がたちまち快復する!」という霊水として有名。最澄が桓武天皇に飲ませて病気治癒した話が残っている。

2019年11月
2015年5月
2015年5月

→六所権現

2015年5月
2015年5月

 伊勢、春日、八幡、賀茂、熱田、鹿島の六所の神々を祀る。善水寺開創からの鎮守の神である。エース級ばかりだな。

→紅葉

 国宝の本堂に安置されている数々の国重要文化財の仏像たちを見て、庭園を本堂から眺める。山の斜面を見ると紅葉が続いている綺麗な風景。

2019年11月
2019年11月
2019年11月
2019年11月
2019年11月
2019年11月

→そのほか

 1713年再建の「元三大師堂」は、本尊元三慈恵大師良源大僧正の等身大の像を安置する。「観音堂」は1696年のもので元東尾本尊・聖観世音菩薩を安置することから、この地域にも廃寺になった寺があるということだろう。

2019年11月
2019年11月

▼おまけ(動画など)

▼旅行記

▼セットで行くところ

▼仏像展

▽2022年 京都国立博物館『伝教大師1200年大遠忌記念特別展「最澄と天台宗のすべて」』

→善水寺@滋賀 梵天・帝釈天@重文、文殊菩薩@重文
○梵天・帝釈天@重文
 滋賀の湖南を代表する寺の1つですね。紅葉などは狙い目!!湖南の仏像寺でもあるので、正直、梵天・帝釈天の印象は薄かった。
 今回の展示会で、延暦寺、仁和寺あたりに居そうな顔の仏像だなと思いつつ、瓜二つのこの脇侍こそTHE脇侍という感じがした。仏像は袈裟の袖が長く、衣文が素晴らしい!ただ、梵天と帝釈天は逆ではという専門家がいるようだ。
 今回、本尊・薬師如来坐像は展示されなかったが、御開帳で見仏していますね。結構、顔は梵天・帝釈天と似ています。
 このチーム善水寺仏像群(造語)は比叡山延暦寺の根本中堂の仏像チームを参考にしたとも言われているようですね。理由は、当初のラインナップが共通しているようで、天台宗だったからとのこと。
○文殊菩薩@重文
 京博では展示されなかったが、「聖僧文殊菩薩坐像@重文」です。この仏像は高僧の姿で、文殊菩薩の化身とする。

2022年 京都国立博物館『伝教大師1200年大遠忌記念特別展「最澄と天台宗のすべて」』

↓仏像展はこちら



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