大越アナ「政治刷新本部という看板を掲げた訳ですので、党内の意見の平均点のような、そういう意見集約・対策を出したところで、政治不信の解消というのはおぼつかないと思うんですよね。やはり自民党は今ピンチにあるからこそ、これをチャンスに変える、そういう機会でもあると思います。ですから、岸田総理のリーダーシップの発揮のしどころだと思います。」

有働アナ「世論の批判が強くて自民党がもたないという声が中からも出てきてますよね、落合さん。」
落合陽一氏(筑波大学 准教授)「今、被災地の災害対応が最優先である中、与党である自民党の政治的リソースが、この件に割かれる事自体どうかな？と思うんですけども、そもそも原因がなぜこうなったのか？はっきりしてない中、人間ドラマを見せられているような印象があって、自民党には金額などをきちんと開示してほしいし、行動ももっと具体的に、例えば裏金がどう作られたか？などの手口を知らせてほしいなというのは思いましたが。」
有働アナ「そこも本当に大事なところですね。それと週末、台湾でまさに世論が政治を動かす瞬間というのを見てきたんですけれども、日本だって政治家が世論を気にして動く訳ですので、私たちは私たちの政治への気持ちをしっかりぶつける。そのためにも、まずは政治家自身の手で本当にその名の通り政治を刷新させられるのか？注意深く監視することが大事だと思います。」

小川アナ「単なるガス抜きでしかないという声もあるようですね。」
宮本晴代氏(23ジャーナリスト)「そうですね。今日の会合は党幹部は基本的に聞き役に徹しました。で、ヒラの議員達に敢えて言いたいことを言わせる、自由に何でも言わせるという形をとったんですね。その中で派閥の解消ですとか、パーティーの禁止、こういった意見が出ました。ですけども、今回の問題、これが本質なのでしょうか？という問題ですよね。何で裏金問題が起きたのか？どうして政治に金が掛かるのか？そういう議論の本質のところを本当に出来ているのか？というところを注目したいです。」
藤森アナ「そうですね。ああやって刷新どうやって自分達でするべきか？というところを記者に問われて、ノーコメントって、ちょっとよく理解出来ないんですけど。どう刷新するんですか？」
斎藤幸平氏(東京大学准教授)「刷新される人達が説明もしないという態度は、完全に国民が舐められていて、またすぐ忘れるんじゃないかという風に思われてる訳ですよね。これを単なるガス抜きにしないためには、政治資金のお金が入口と出口があって、入口に関して言えばパーティー券の販売を禁止する。出口に関して言えば、更に政党から政治家個人に渡される政策活動費の使い道の公開を義務化するなど、そういったことも含めて今回ザル法であることが判明した政治資金規正法などの抜本的な改革というのを、しっかりこの場で議論してほしいなと思います。」
小川アナ「そうですね。そして、今後国会でも議論があるかと思いますけれども、国民としても有耶無耶にしないという強い姿勢で向き合ってく必要があるかと感じます。」

渡辺広明氏(消費経済アナリスト)
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