田中アナ「刷新という言葉は弊害を除いて全く新しいものにするという意味です。刷新を掲げ信頼回復を目指すとする自民党に対し、国民が注視しているのは、政治資金の透明性の確保と国民感覚に沿う形の派閥の今後ではないでしょうか。」

大越アナ「年明けから能登半島地震ですとか、羽田の航空機事故で世の中騒然としていますけれども、しかし決してこの政治資金の問題、忘れられた訳ではないですよね。この政治刷新本部、気になるのは本部長を総理大臣、そして総理経験者が最高顧問として名を連ねるという、非常に頭の重い組織になっているということなんですよね。もっとこうクリーンな政治を目指そうじゃないかというエネルギーが若手の間から自然発生的に立ち上ってくるような、そういう気配が感じられないのが、何とも歯痒いところではあります。」

廣瀬俊朗氏(HiRAKU 代表取締役)「メンバー構成見ても、最初から有識者を入れないというのも中途半端でメッセージ伝わりにくいなと思いましたね。あとは、岸田総理、最後ご自身で決められるということですけど、プロセス明らかにするというのと、我々国民もきちんと意思表示していかないといけないですね。」
有働アナ「大事ですよね。今回の会合、誰のための刷新なのか？それが党内事情じゃなくて、本当に国民のためと言うなら、内容をフルオープンにするくらいの覚悟がないと、政治不信というのは、むしろ更に深まると思います。本来だったら、震災の対応に集中してほしい、この時期にやらざるを得ない刷新本部です。国民が納得する議論を経て、実のあるものでなければ意味がないと思います。」

小川アナ「斎藤さんから、この本気度はどう見えますか？」
斎藤幸平氏(東京大学 准教授）「一点確認なんですけど、刷新される人達のメンバーリストではない？」
藤森アナ「残念ながら、政治刷新本部メンバー、それは誤解です。」
斎藤氏「する側？だから、一見すると、そういうメンバーに見えちゃうと言うか、今までルールを犯してきた人達が、また新しいルールを作っちゃうのかな？というのがありますね。今日、岸田さんが言った話では、今後検討していることとして、党が派閥パーティーの収支を監査するとか、収入の振込化、現金じゃなく振込にするとか、非常に何か取ってつけたような話に、もう既になってしまっているので、本来議論すべきパーティー券収入そのものを禁止するとか、そういう話は絶対出てこないものになってしまっていますよね。」
小川アナ「外部の有識者の意見を聞きながらということではありますけれども、それもどれほど機動するものになるのかどうか？」
斎藤氏「あまり期待出来ないようなメンバーになってしまっているのが、ちょっと残念ですね。」
小川アナ「伊沢さん、いかがですか？」
伊沢拓司氏(QuizKnock CEO)「関心は保っていかなければいけないなというのは、面子を見ただけで失望して終わってしまうようなことが一番良くないなと思うので、やっぱり抜本的に変えなければいけないなというところはたくさんありますから、自浄作用というところに期待したいんですが、言い切るのも難しいですよね。これでもうダメだと、顔ぶれだけで見て決めるのは難しいんですが、果たしてどうなるのか？というのは、なるべく時間の無駄のない形で進めて頂きたいというところは、期待という形かなと思います。」
藤森アナ「パーティーのことも、どこまで踏み込むのか？派閥を存続させるのか、させないのか？とか、もっと言うと、政治とカネの問題、大きなところまで本当に議論してくれるのか？突っ込みどころがあるんですけど。」
伊沢氏「やっぱり議論が進んでいく中で突っ込んでいくものかなとは思いますね。」
藤森アナ「今月の26日から通常国会が開かれる予定になっていまして、政治の改革、大きなテーマになることは間違いありません。斎藤さん、何かありますか？」
斎藤氏「あとは立件される方達が何人か出てきてますけれど、巷では4000万円くらいがボーダーになるんじゃないか？という話があって、4000万円で線引きされちゃったら、国民的には、それはちょっとないんじゃないかな？というのもあるので、これ国会が始まるまでにもう一山あると思うんですけど、そこであと何人略式とかで起訴されるのか？も含めて注視していきたいと思います。」

山崎亮氏(コミュニティデザイナー)
・昔への回帰ではなく日本が進むべき未来
・国土保全や持続可能な林業の観点でも重要
・大気中に放出されるCO2を抑制する木材