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中国で6年、アメリカで1年子育てをして感じること。

現在9才になる私の娘は、日本語で学校教育を受けたことがありません。1才半の時に上海へ引っ越してからのこれまでをまとめると

2才〜5才半:上海のローカル幼稚園

5才半〜7才半:上海のバイリンガル(中国語、英語)小学校

7才半〜8才半:日本のインターナショナルスクール

8才半〜現在:アメリカの現地校

教科書の有無や休みの日数など、海外あるいはインターナショナルスクールと日本の学校とでは、異なる点はいろいろありますが、一番大きな違いは、日本の学校には「運動会」があるということ。

私は、幼稚園から高校までずっと公立の学校に通っていたので、運動会があることが当たり前でした。赤白帽をかぶることも、行進の練習をすることも、組体操やダンスの練習をすることも、全部。でも、長年海外で子育てをしてみて、実は運動会は日本独自の特殊な行事であることに気がつきました。上海の小学校や日本のインターナショナルスクールでも「スポーツデー」といって、みんなでその日一日運動を楽しみましょう、といった趣旨のイベントはありましたが、日本の学校の運動会とは全く異なるものです。

そして、今、運動会というものにとても違和感を感じています。時間をかけて運動会の練習をすること、一糸乱れず行進をすること、これらは一体何のため? 誰のために? 運動や集団行動が苦手な子供にとっては、苦痛でしかないと思います。今の日本に必要なことなのでしょうか。

もし私が校長先生なら、運動会などさっさと撤廃するか、もっと気軽に楽しめるスポーツデーのような形にして、練習の時間を選択科目の時間に当て、それぞれの子供達が好きなことを学べる時間にしたいです。英語に興味がある子は英語を、学校で習う算数は簡単すぎてつまらないという子は、ハイレベルな算数を学習する時間に。読書が好きな子だったら、思いっきり読書を楽しめばいい。コストはかかるかもしれませんが、こちらの方がよほど生産的ではないでしょうか。

私の意見に対しては賛否両論あるかと思います。ただ、運動会の存在は、「日本の常識は決して世界の常識ではない」ということを教えてくれる一例であることは、紛れもない事実です。

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