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(株)みせるばやおの代表はジャンケンで決まった?!その意外な理由とは?!

はじめに、株式会社みせるばやおがこの度、内閣総理大臣表彰ものづくり日本大賞の優秀賞を受賞しました。パチパチ!

経済産業省さんのnoteも取り上げてくれています!(わーい)

あまり一般には知られていない表彰かもですが、とにかくスゴいことなんです笑
そんなスゴい表彰をとれたみせるばやおが団体として生まれたのは、2018年5月8日。んでもって施設のオープンは2018年8月8日。
4、5年前にできた団体で表彰取れたのってすごいねって思われるかもですが、種まきはもっと前にさかのぼります。
すべて書き記そうとすると辞書みたいになっちゃいそうなんで、大筋のところだけ今回はご紹介。
表彰式でなんだか今までのことが走馬灯のように笑 思い出されたので忘れぬうちに書き留めておきたいと思います。

さてさてタイトルにあるように、株式会社みせるばやお※の代表は実はジャンケンで決まりました笑
そんなふざけた?(当人たちは真剣です!)組織がなぜ国の、経済産業省でもトップなアワードを受賞したのか。
疑問しかないっすよね。

※最初、2018年に任意団体で誕生したみせるばやおですが、なんやかんやで2020年に株式会社も設立しています。

実は、ジャンケンで適当にきためたわけでもなく、その場にいる5人のメンバーの誰がなってもいいし、誰かがなったら全力で支えるからという理由で大人のジャンケンがスタートしました。
あれはかなり感動したシーンだったなぁ。
でも、大人のジャンケンが盛り上がったのは言うまでもないです笑

みせるばやおのそもそものスタートは、産業振興会議といういわゆる八尾市の産業についてあれこれと方向性を決める会議で意見がでたのが発端です。多くの委員の方から業種業界を超えたつながりがまちに必要だという意見が当時、そこそこ出たんですね。

会議で出た意見たち
会議で出た意見たち


「つながりかぁ」となんとも抽象的といえば抽象的ですが、当時、まだ産業セクションに就いて2年目だったボクはイイやん!やろうと動きはじめます。
当時、担当していた次世代育成講座(環山楼塾)いわゆるアトツギのコミュニティづくりと勉強会を開催する中で知り合った方々が自然と仲良くなっていくことでコミュニティを形成し始めたんです。

まちづくりが楽しくなった人たち

何の接点もないケーキ屋さんや金属加工やバネ加工の会社、車の板金屋さんまでが幅広く参加していましたが、まさに同じ釜の飯を食べるという言葉があるように、講座内で、合宿研修の中でみるみるウチに仲良くなり、半年間にわたる研修が終わるときには、このまま学びが終わるのがもったいない!自分たちで自主的に勉強会を始めたいっと言って工場見学を4回、なぜかおっさんがわんさか集まってケーキづくりをするまでコミュニティが出来上がります。

「これめっちゃおもろいやん!」って思った自分はこういったまちの産業界でのいわゆる地縁関係の希薄化の解消に注力しよう!
自分が携わった事業で「まちの変化の起点をつくろう」と思うようになります。

それからは、ボクの仕掛ける事業やプロジェクトは参加者にとって手間がかかる、いわゆる「めんどくさい」ものが多くなります。

めんどくさいプロジェクトを楽しむ人たち

人と人との出会いによって成長していくと思っているので、とにかく知らない人同士をくっつける、掛け合わせや混ぜ合わせを基本、プロジェクト内でするもんだから、とにかく時間をかけることが多くなる。急に混ぜるとハレーションが起こりやすいから「ゆっくりと混ぜる」を繰り返しました。

まちのために 自分ごと化するまちの人たち

みせるばやおも同じですが、立ち上げるまでにボードメンバーの時間をとにかく割いてもらいました。そう「まちのために」
行政はルールをつくるのが得意な生き物ですが、ルールでガチガチになった公園のようなコミュニティではなく、「みせるばやおらしさとは?」を一個一個、確かめながら問題が出ては寄り合い、議論し、そのときに判断した価値基準について話し合っています。
これまでは行政だけがやるまちづくりではなく、みんなで一緒に社会をつくることに注力しはじめます。
「まちのために」自分たちが汗をかく、まちづくりを自分ごと化してもらう。もちろん出た意見を少しずつ実行していくことも必要です。

八尾市産業振興会議の様子

関わる時間だけどんどんまちについて真剣に考える時間が増えるわけです。
そうすると皆さんの口からはどんどん自社の利益だけではなく、自律利他の精神が芽生え、まちのため、仲間たちと地域を創り上げていこうという想いがどんどん膨れ上がってきます。
そうしているうちに、だいたい「みせるばやおらしさ」や「まちがめざしているもの」「みんなが求めているもの」の解像度が上がっていき、みせるばやおのボードメンバー誰もが、自然と地域を捉え、地域の実態を語れるようになる。
その結果、リーダーとなる代表だけがエラいというわけではなく、みんなでやっていく、補完していく株式会社みせるばやおが誕生したというわけです。
今でも月に1回は必ずみせるばやお村の寄り合いがあり、このまちの幸せや未来について、今でも正解のない答えをみんなで探しています。
最後まで、読んでいただき、ありがとうございます。


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