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読書日記『静かな力 内向型の人が自分らしく生きるための本』(スーザン・ケイン,グレゴリー・モーン+エリカ・モローズ著,2018)

 『スピリチュアルズ』を読んだとき、私は極端に内向的なんだな、と把握した。外向的なほうが評価されやすい社会で、内向的な私はどう生きて行くのがよいのだろう。ヒントを得るために読んでみた。

 興味深かったのは

・人口の約1/3が内向型である
・内向型は周りを配慮するリーダーシップをとれる
・「もの静か」と「勇気ある行動ができる」は共存できる
・無理に外向型のフリをして消耗するのではなく、内向型の洞察力や聞く力、思索力を伸ばせ

という点。

 本にもあるように、小学校〜高校では特に外向型が理想とされる。友だちをたくさん作りなさい、リーダーになりなさい、みんなの前で発表しなさい、発言しなさい……。

 しかし、大学に入ってからとても楽になった。友だちを作ることが強要されないし、発表を目的とした発表がなくなったからだ。
 さらに幸運なことに、私の内向的性質を上手に活用してくれるコミュニティにも属せた。友人にも恵まれた。黙っていても気にされないし、私が発言した時には耳を傾けてくれる。私の苦手は誰かの得意で、誰かの苦手は私の得意だということにも気がつき、ストンと腑に落ちた。

 この本は、大学時代の経験に加えて、私の内向的性質は悪いものでない、と思わせてくれた。

 結局は、どんな人付き合いをしていくか、ということに尽きるのだ。私の性質を尊重してくれる人、面白く活用してくれる人、そういう人とだけ付き合えばいい。

 外向型になれない自分を恥じるより、自分の特性を理解し、説明できる言葉を持っておけば、もっと上手く人付き合いができるんじゃないかな、と思った。




読了日:2023/02/18


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