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マニュアルってプログラミング

新入社員向けに研修用マニュアルを書くことがあるのだが、プログラミングに似ている。

超具体的に書いていると人間ピタゴラスイッチにも思えてくる。どうやって動かそうかな? となって少し楽しい部分もある。

しかし相手は人間。機械のようにはいかない。

人間

マニュアルはプログラム実行される代わりに人間が動いてくれます。

感覚的には超エラーが多く、入力ごとにランダムに数値が入るような感じだ。しかも個性という人数分だけ少しずつ読み取り方法が違うのでエラー内容も毎回違う。

反面、そんな方法もあったのか! と新しい解決方法が生まれたり、予想外の問題が起こった時に対応してくれたりと、すごいと思うこともあります。

普通とは

どうして人によって解釈が違うのか?

「普通」は人によって違う。基本的に“普通“は自分の常識だと思っていることだ。その“自分の常識“は今ままでの人生の土台の上にある価値観。

だから人によって違うのが当たり前。マニュアルを見ても解釈が変わるのは当然だ。

注釈をつけて補足説明をいれれば良いのだが、やり過ぎるとかなり長くなってそもそも読み飛ばされる確率が高い。

具体的とパターン

マニュアルはなるべく超具体的に書くようにしている。

最初は考え方みたいな当てはめれば応用できるだろう、というものを教えていた。数学の公式みたいなやつだ。その方が便利だろうと思ったからだ。しかしどうしても抽象的で分かりにくい。

なので超具体的に書くようにした。

そしてそれを補うには全てのパターンのマニュアルを作る必要がある。少しずつ作業環境が変わっていくのでマニュアルのアップデートも必要になる。

このパターンごとに超具体的に書いていく作業がまさにプログラムと同じだ。

この条件から外れた場合はこっちの処理にいくようにして、、、という具合だ。

プログラムって機械に言葉で説明してただけなんだな、と理解した。

人間か機械か

超具体的に書いたマニュアルは人間の言葉から機械が理解できる言語に変換するとそのままプログラムになる。

つまりマニュアルはプログラムの設計図にそのままなっている。

ハードウェアが人間なのか機械なのか違いだけだ。

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