その塔は今も立ち続け、見守ってくれている
久しぶりに万博記念公園を訪れ、EXPO'70パビリオン
では1970年の時代の熱気を感じた。公園の中心に建つ
太陽の塔。輝く未来への希望が満ちていた大阪万博で、
その塔には岡本太郎により、科学技術、資本主義一辺倒
でない人間本来の生命力への想いが込められている。
そして2023年、黄金の顔を展示する別館が建てられ
岡本太郎の生み出したさまざまな表情の顔もめぐって
万博記念公園ではいつでも太陽の塔に会える
1970年の大阪万博のシンボルとなった太陽の塔は、
閉幕後は残される予定ではなかった。しかし万博で
人々から愛された太陽の塔は、今も立ち続けている。
岡本太郎がそこに込めた熱い想いは、当時の人々の
心に届き、また時代を超え多くの人を魅了している。
大きな穴をぶち抜いた大屋根や、周囲をとりまいた
様々な施設が取り払われる中、その場所で立ち続け
ている太陽の塔。2018年に行われた改修工事では、
補強され、再び内部空間も公開されるようになった。
塔でありつつも両手を広げているかのような造形や
佇まいに魅了された人々。岡本太郎の斬新でも愛着の
持てるデザインや、その想いを形に変えた技術者達。
そして閉幕後も、太陽の塔を残すべく活動した人々。
さまざまな人の想いがつながって、太陽の塔は50年
以上の時を刻み、今も私たちを見守ってくれている。
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