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「自分らしく生きる」の4つの構成要素

そもそも自分らしさとは何なのか。そして自分らしく生きるためには何が必要なのか。自分らしい生き方には4つの構成要素がある。

【1】自分の中での過去からの連続性があるか?

人間は自分の人生という物語を生きている。そのため、別の誰かの人生を今日から急に生きて「自分らしい人生だ」と思うことは難しい。過去の自分と未来の自分の連続性がないと、自分らしいと思いにくいもの。

人は誰しも過去の自分を救うために生きているのではと思ったりもする。

【2】自分が目指すものや望むのが明確か?

自分がどう在りたいのか。何を望みどんな生き方をしたいのかが明確な人は、「自分らしく生きてそうだな〜」という印象を受ける。自分のありたい姿、大事な価値観、目標に対して自分が心から納得して生きている状態は、自分らしい生き方の大切な要素の1つだと思う。

【3】他者から見た自分が本来の自分と一致しているか?

自分の中での「理想の自分」と他者から見た自分に大きな差があると、自分とは何かに自信を持ちにくくなってしまう。無理をして他者から求められている自分を演じたり、誰からも本当の自分を理解してもらえない感覚は辛い。

自分らしく生きるというと、「人の目を気にせず我が道を行く」というイメージを持ちがち。他人のモノサシに流されないということは確かに大切だが、そうだとしても他者から見た自分と自分が思う自分が一致していることは大事な要素である。

【4】現実社会の中で自分らしさを実現できると思えるか?

最も難しいのが、現実社会の中で自分らしい自分で生きていける道筋が見えていて、それを実現できているかである。やりたいことを、やりたい時に、やれる能力や社会資源を味方につけていることは、自分らしく生きる上で大きな武器になる。

参考:「青年期における同一性の感覚の構造〜多次元自我同一性尺度 (MEIS) の作成〜(2001)

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