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新しいSHARKS

NPO法人阿見アスリートクラブ トップチームSHARKSの2022年度新規内定選手についてお知らせいたします。

新規加入予定選手

グエムアブラハム 選手
Abraham Majok Matet Guem

南スーダン共和国出身  22歳 
TOKYO2020 オリンピック″世界で一番新しい国"
南スーダン代表

1500m  PB3'40"86/
1500m 東京オリンピック代表 
南スーダンナショナルレコートホルダー

スポーツを通じて人類の結束を感じ、 その使命のためチャンスを求めて走り続ける 2024パリオリンピックへの出場を目指す。

略歴
2016 国民結束の日(National Unity Day)にて スポーツの力に触れる

2019東京五輪へ向けて南スーダン選手団として 群馬県前橋市に来日、トレーニングを開始

2020 五輪延期により日本での滞在期間が 1年の延長

2021春 TWOLAPSメンバーと出会う

2021 夏TOKYO 2020オリンピック 男子1500m出場 南スーダン新記録を樹立 
開会式では南スーダン選手団の騎手を務めた。

僕らのストーリーは以前のブログをぜひ読んでみてください!


アブラハムと取り組んでいく大きな課題

南スーダン、2011年にスーダンから独立後11年が経つ世界で一番新しい国。そこが彼の生まれた国です。

南スーダンの現状

面積 64万平方キロメートル(日本の約1.7倍)

人口 1,106万人(2019年)

主要産業
原油、農業、林業、畜産業、漁業

GDP
45.8億ドル(2020年 IMF) ※一人当たりGDP 322ドル

経済成長率 -2.3%(2020年 IMF)

失業率 12.66%(2020年、ILO推定)


外務省/南スーダン基礎データより参照 
<https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_sudan/data.ht

南スーダンには内戦、インフラの整備、食事、仕事。さまざまな課題があります。

SHARKSとして取り組んでいくのはスポーツを通じて人々にメッセージとして伝え、興味関心を持ってもらうこと


国を代表するアスリートとして


人口約1100万人の南スーダンその人口のうち、約830万人もの人たちが人道的支援を必要とし、3人に2人の子供たちが5歳の誕生日を迎えられない。非常に厳しい状況にあります。

教育の環境もまだまだ整っていないのが現状。
しかしアブラハムの走りを見た国の子供たちがスポーツを応援する機会、知る機会を通して何かに触れる、考える、言葉にする。それだけでも彼らの成長につながるはずです。
そしていつか自分の好きなスポーツをできる場所を作ってあげたい。

スポーツへのイメージ


スポーツは裕福な人がやるもの。スポーツってどこで・だれと・どうやってやるの?

発展途上国では日常にスポーツがない子供たちがいまだ数多く、その原因は根深いものがあります。

平均的な国民の収入では練習場所に通う事すら現実的ではなく、競技場の設備も整備しきれておらず、充分と呼ぶにはほど遠い状況下にあり、アブラハムもその深刻さを自ら日々、世界へ発信しています。

南スーダン国立競技場

アブラハムFacebook 2021 9月23日投稿

アブラハムの夢

・スポーツ選手として活躍し、収入を得て家族を支えていく事。

・自分が海外に出てスポーツの技術を学び、チームに入ることで集団での規律を学び、そして発信を通して国民に伝えていくこと

・自分に続く若者達のため、教育への支援に力を入れ、南スーダンからスポーツ選手が生まれる環境を作り上げること

この三つが彼の描く未来のカタチです。

彼が南スーダンという国から羽ばたくスター選手としてロールモデルとなり、続く若者への支援を通して少しずつ互いを思いやり、助け合える国へ導いていく挑戦が始まります。

僕はこれをもっともっとたくさんの人が関わる取り組みにしていきたいと思います。

試合情報

さっそくですが
3/19(土)セルビアにて開催される世界室内陸上競技大会、男子1500m予選4組にアブラハムが出場いたします!!!

最後に、この挑戦には本当に沢山の方々のご理解ご協力がありました。
その感謝も活動と共にお届けしていこうと思います。

世界を舞台にSHARKSの一員として戦っていくアブラハムへのご声援もよろしくお願いします!

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