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12年前のあの頃の闘病生活

最初にパニック障害と診断されてから、今回再発して12年。
あの頃は心療内科に2週間に一度通っていて、カウンセリングと薬の処方を受けていました。
それ以外は体調がよほど悪くない限りは、普通に仕事に出ていました。
もちろん、仕事に出る=お酒も飲んでました。

今回は、とにかく辛くしかなかった最初の闘病生活のお話。

油断していた療養開始期

診断されてからしばらくは、電車で起きたようなことは起きず。
もしかして、すぐ治るんじゃない?とタカをくくってました。

そろそろ病院に行く頃だなぁ〜。
全然症状出てないから、薬飲み続けないといけないか聞いてみようっと。

と思いながら仕事から帰ってきたある日の深夜。
突然の過呼吸。それに合わせてひどいめまい。

自宅の床にうずくまりながら、

私、このまま死んじゃうのかな?

とさえも思いました。

マンガの記憶を頼りに応急処置

ちょうどその頃、矢沢あい先生のNANAを読んでいて、ドハマり。
昼間はずっと家で読んでいた作品。
ナナが過呼吸になって、紙袋で応急処置したのを思い出しました。
机の上にあった薬局でナプキンを買ったときの紙袋があったので、同じように応急処置。

こんな方法で本当に落ち着くの?
落ち着かなかったら救急車を呼ぶしかないよね。

しばらくしたら落ち着いてきましたが、

もしこれが電車や公共の場で起きたら?
もし仕事中にお客さんの前で起きたら?
手元に紙袋なかったらどうなるの?

という不安が大きく残りました。

それからまた眠れない日々が続いて、薬も効かない状態に。

2回目の通院で薬を変更

それからほどなくして、次の通院日に。
先生に初めて過呼吸になったことを伝えると、

前回出した薬は、いちばん弱いものなので、もう1段階強いものに変えてみましょう。
薬を飲んでいれば、突然発作が起きたりすることはないと思うけど、
もし起きても死んだりしないから、発作がおさまれば大丈夫だからね。

本来であれば、仕事は休むべき状態。
ですが、一人暮らしで親からの仕送りは貰わずに自分で全てやっていたので、休むわけにもいかず。

こんな時、水商売では高収入ではあるものの、傷病手当も出ないし保障もないのが辛いところ。

こうして、私はパニック障害の本格的な症状を体感して、恐怖におののきながら仕事に行く日々を過ごすのでした。


次回に続く。

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