広報 is not 会社や組織の顔
おはようございます。こんにちは。こんばんは。やなぎです。
今回は昔からできるだけ意識するように心がけていることで、社内ブログにも書いたことがあるテーマ。
18歳の頃に働いていたお店のマニュアルシリーズ。
「広報=顔」と言われることへの違和感
「仕事はIT企業の広報です」と周りに話すと「広報?会社の顔じゃん!」と言われることが多いのですが、いつも違和感を覚えます。
まぁ、確かに、メディア対応などで人から見られるのは広報だし、プレスリリースや自筆記事などで世の中に自分が作ったコンテンツが出ていく回数は圧倒的に他の職種よりは多い役割。
会社のイメージを作るポジションであることに間違いはありません。
ですが、その会社のイメージを作っているのは、果たして「広報」だけなのか…?と。
営業さんや案件を担当するメンバーもお客さまからは「○○社の△△さん」と認識されていますよね?
なのに、なぜ社外の不特定多数から見られるということになると「他人事」になってしまうのか。
お店のマニュアルにはこんなことが書かれていました。
つまり、会社や組織の名前を使った時点で、全員が「会社の顔」になる、ということ。
社名が記されているアイテムは名刺以外にも、身の回りにたくさんありませんか?
メールの書名、資料の裏表紙、電話での名乗り、展示会で配布するリーフレット、ノベルティ、イベントTシャツ…などなど。
当然それらのアイテムは、相対している人以外にも見られているわけです。
となると、組織の名前を口にしたり、テキストにしたりすることは、所属している組織の「看板」を背負っているということになると思いませんか?
BtoBにおいては、自分からの視点は相対しているお客さまのことをその人個人として見ているわけではなく「取引先の会社の担当者」として見ていますよね。
相手も同じように見ているということです。
ということは…?続きは次の目次で。
1人の言動や行動で左右される組織の評判
従業員の行動や発言で、その会社の評判が上がったり下がったりすることは昨今では珍しくありません。
それは日々のニュースでもみなさんが感じていることだと思います。
SNSで拡散される店員さんの問題行動動画や、社員による不正などによる不祥事がまさにその代表例。
最悪のパターン、たった1人の行動で、お客さまや取引先から契約が切られる、あらぬ口コミがどんどん拡散される、株価が下がる、謝罪の記者会見やドキュメントを出す…なんてことも、よく目にしたり耳にします。
逆を言えば、真摯に対応をしていれば「○○さんだから契約します」「○○さんからこれを買いたい」と指名買いやリピーターが増加する要因にもなり得ます。
属に言う「神対応」「気転の効いた対応」でバズり、評判がものすごく上がるのも、日常的に目にする耳にすること。
こうして考えると、広報だけが会社の評判や株価に貢献しているわけではなく、社員のみなさんひとりひとりの日々の努力や真摯な対応こそが、大きな力を発揮しているんです。
私自身もこれまでPjMや営業などを経験してきて、それを実感する出来事もありました。
堂々と元ホステスであることを公言して、派手な髪型でモード系のお洋服や会社員には見えない格好で平気で外に出まくっているお前が言うか?と思う方もいると思いますが…笑
言い方を変えれば、この見た目で社内外に認知してもらえるきっかけになっていたり、見た目に反してしっかり成果を出していれば、認められる(ほぼ黙認ですが)こともあります。
"個"を重んじる社会になってきているからこそ余計に"組織"のイメージにも目がいきやすくなっている気がします。
普段の会話でも「あの会社って○○な人が多いよね」という言葉をよく耳にするだけあって、組織のイメージを作っているのは紛れもなく、あなたです。
広報はあくまでそのみんなの姿を社会に「こんなに素晴らしい人たちがいるよ」「うちの会社はこんなことを目指しているよ」「だからみんなうちに興味を持ってね、好きになってね!」とあらゆるステークホルダーに対して広めるお仕事。
常に社内外で人に見られる意識を持っていないといけないなんて、厳しい世の中だな…と感じることもあるけれど、その意識を持つだけで仕事に対する責任感なども大きく変わってくるのではないでしょうか。
そして、一見、何をしているか分からない広報の人たちのことをすこーしだけ理解できるのではないでしょうか。
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