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あおいしみのかなしみ

養殖に頼らねば
いけなくなっているというのに
わたしたちまだ食べたいのだと言う

殺して
食べ尽くして
余らせて
捨てて

生き物がいなくなってしまう

政治なんかよりも
わたしはそちらのほうに
よほど絶望をかんじる

鳥が飛び立つ影が
足下をさあっと流れる
夜の川の水のように黒く
つやつやと光って


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