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映画「バケモノの子」 心の闇の話

ふっと、観とくなったので鑑賞

ちゃんと観たことがなかったことに気がつく。
序盤は観ていたのに…

Mr.Childrenのアルバム「REFLECTION」収録曲「Starting Over」が主題歌になっています


「バケモノの子」
集中して観たら、面白かったです

映像はイマドキのアニメ(といっても もう5年前の作品)ですね
風景がリアルです
渋谷が舞台で街中の描写など細かい!
防犯カメラの映像も画像の粗さや色合いもリアル

「サマーウォーズ」と似たような感じで登場人物がコミカルで
異世界の描き方、CGがすごいです

人間が古いので、あまりに細かいCGだとちょっと疲れます
この作品はまだ大丈夫な範囲です

この物語はバケモノ界と人間界がある世界の物語です

バケモノ界の熊徹のもとに舞い込んだ少年(九太)が人間だと知られた時

「人間はひ弱な故に胸の奥に闇を宿らせるという
もし闇に漬け込まれ手に負えなくなったら…」


九太を人間界に戻した方がいいと言われるシーンがありあます

ここに描かれているバケモノたちは明るいです
闇などとは無縁と言いたいのか?


不器用ながらも師匠として武道を教えながら接する熊徹と
生意気な九太は喧嘩が絶えない関係ですが
多分親子じゃないから言いたいことを言えるのだろう
それに九太は生意気だけど正直なのだ
素直なところもある


九太が弟子入りしたての頃に
熊徹に言われるがまま
顔を真っ赤にしながらも剣を振っている姿が
九太の気持ちが痛いほどわかる表情で描かれていて
こんな細かい表情をアニメで表現できるのがすごいと思いました
その後も熊徹から「胸の中の剣」の話を聞いている時の
九太の表情も細かくて、素晴らしいなぁと思いました

そしてお互いが欠点を観ながらも そこを補うように成長していき
そこにはもう家族と同じような絆ができていきますが

十七歳になった九太は、心が揺さぶられる出来事があり
心に闇が出てくるがそれをなんとか止めることができます

物語はここからもうひと展開、
バケモノ界にもこの心の闇が出てきたコ(一郎彦)がいて
九太は自分と同じ心の闇を持つその一郎彦と 対決することになります

九太が自分を見失ったときに 彼をを救ったのは

どうしようもなく苦しくなることや どうにでもなれって、何かが胸の中から噴き出してしまいそうになることがある 蓮くん(九太)だけじゃない、私だけじゃない、きっとみんなそう だから大丈夫

という言葉だった

人はみんなそんな感情に襲われて闇に飲み込まれてしまいそうな時があるのだろう

そうだ、誰にでもあるのだ
自分だけがそんなドロドロした感情を持っているのではない、

”だから 大丈夫”
ってすごく説得力のある言葉だ

”だから、大丈夫”って腑に落ちたから
九太は自分も一郎彦のようになってしまったかもしれないから放って置けないと人間界に行った一郎彦の後を追います

あまりネタバレにならないように書いてるつもりですが
観た方にはわかると思います

一郎彦と対決する時
また、九太の闇が出てきて
その時、熊徹の「”心の剣”の話」を思い出した
九太の表情も繊細で、俳優の演技さながらで
つられて泣いてしまいます

そんなちょいちょい顔を出す闇をみながらも
九太はちゃんと成長しています

観ていて ハラハラしたり、どんよりしたりもしましたが
最終的には、ほっとできて
すごくよかったです

観終わって、声優キャストが
俳優陣多いな、と思いながらふりかえるの面白いです


最後 主題歌の話
映画のエンディングであらためて聴くと
この映画にぴったりだなって思います

Mr.Childrenの曲自体
心の闇を描いたものが結構あると勝手に思ってます
心の闇を知ってる人が聴いて共感する音楽だと勝手に思ってますw
みんな病んでる〜」って「everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~」(1994)で すでに唄ってるしw


”でも、大丈夫”って唄ってると勝手に解釈してます
”だから、大丈夫”って聴いていると思えます


最後まで読んでいただきまして ありがとうございます



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