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音楽とアート、そして本 - 感動の源となる時間の奥深さ

先日夜、Xを眺めていたとき、
ビリージョエルの東京ドームでの
ワンナイトオンリーライブの映像に出くわしました。
ビリージョエルが来日していたのだ!
ライブやっていたんだ!
驚きと興奮で胸が高鳴りなり、行けなかったことに後悔しつつも
ネットで様々な記事を読み漁り、
ライブの興奮ににわか触れました。

そしてVoicyで伊藤洋一さんが、
涙ながらにその感動を語る姿に触れ、
思わず感嘆の声が漏れました。

このVoicyの配信に触れることで、
再び音楽も含め、
芸術の奥深さと時間という関連性に思いを巡らせました。

以前、知り合い画家が
「画家は結局は音楽家に嫉妬する。
音楽は聴いている人が感動して涙するけれど、
絵を見て涙する人ってなかなかいないでしょ。」
と言っていたことを思い出しました。

音楽が音とともに耳を通じて感動を与えるのは
脳内に情景を呼び起こし
その曲を聴いていたときの当時の感情や記憶を
フラッシュバック
させるからなのかもしれません。
それには言語は関係なく、音とリズム。
伊藤さんがビリージョエルのライブで号泣したエピソードも、
アメリカで20年前に苦しい時に聴いた曲が演奏され
その情景や当時の気持ちを呼び起こした
とおっしゃっていました。
音楽は我々の時を過去に紡ぎ出す特別な存在。
そのチカラというのは計り知れません。

対照的に、絵画や彫刻などのアートは
視覚的なメッセージを通じてみているとき
絵を見ているときの自分や
作家の哲学的な感情さえも浮かび起こします

そして音楽とは違い、大きな時間、
100年、200年という時間の経過を訴えるものも、
絵画ならでは、なのかもしれません。
その瞬間の感情や思い、目の前のビジュアルは心に深く響きます。
アートは一瞬にして100年前、200年前まで我々を導き
瞬時の美しさや意味を持ち、見る者に独自の感動を与えます。

そして、本。
文章は時間を超越し、読むたびに異なる受け取り方をします
今読んでいるときの時間。
文字が綴るストーリーは読者の心に深く刻まれ、
昔読んだ作品も新たな発見と感動をもたらします。
本は文字を通じてストーリーを描き出し、
読者を物語の世界に引き込む力は
時間という概念さえも、もしかしたら超越してしまうのかもしれません。

音楽、アート、文学。
異なる表現形式が我々に感動をもたらす時間軸は多岐にわたります。

それぞれが独自の時間の奥深さを秘め、
私たちの心に深い感慨を呼び起こしてくれるのです。
それぞれの違いを楽しながら、
芸術にさらに造詣を深めたい。

そう感じたビリージョエルさんの来日ニュースでした。

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