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自宅で映画を味わい尽くす方法

ある時期、私は1日1本映画を観る生活を1年半ほど続けていたことがある。

結局、その時期に観た本数は500本を超え、映画を観たことで得た知見などを作曲に活かしている。狂ってる。

本来、私はエンタメの中で「特に映画が好き!」といったタイプの人間ではない。

どちらかというとマンガや小説の方が好きで、鑑賞するよりも「読む」という行為の方が自分に合っている気がする。

ゆえに、こんな「自宅で映画を味わい尽くす方法」なんて記事を映画ビギナーの私が書いた日にゃ映画プレジデント様様から馬の首でもベッドに置かれそうなレベルが如き愚行ではある。

しかし、以前腰を据えて鑑賞した「エレファントマン」がとても胸に刺さり、その時に実行した「自宅映画鑑賞スタイル」がとても物語に没頭できたので、ぜひともここで知見をシェアしておきたい次第である。


その1:観たい映画をセットせよ

なんだこの見出しは。バカにしているのか。

いえ、バカになぞしておりません。
私は人をバカにしたことなぞ今世で一度もございません。もちろん嘘です。

まずは観たい映画をセットしましょう。

Amazonプライムでもよし、ネットフリックスでもよし。

HuluでもU-NEXTでも現物円盤でもなんでもござれ。

観たい映画を画面に表示し、あとは再生ボタンを押すだけで映画が始まる状態にしておくのである。

ただし、ここで「地上波放送の録画映画」はできるだけやめた方が無難だ。
なぜならば、ハンバーガーにおけるピクルスが如く映画の途中でCMが挟み込まれてくる。
せっかく映画に没頭しているというのに現実世界へ戻されてしまうのだ。そんなことは断じて許されぬ。
これを避けるためにも、できれば地上波の録画映画ではないものをおすすめしたい。

その2:炭酸系のお酒を適量準備せよ

個人的には炭酸系のお酒を準備しておきたいところである。

私の場合はハイボールを用意したが、ビールでもジントニックでも焼酎の炭酸割りでも、とにかく炭酸系ならなんでもござれだ。

なぜ炭酸系をおすすめしているかというと、単純に「映画」という時間のかかるコンテンツのお供に適している気がするからである。

例えば、ワインやそれに準ずるような、味わいも度数も懐も深めなお酒は、「そのお酒を楽しむ」という行為自体がそもそもコンテンツとして成立してしまう

その点、炭酸系のお酒は映画に限らず、スポーツ観戦や音楽ライブ、飲みの場など…コンテンツを彩る際の「脇役」として適していると言える。

ルフィにおけるゾロ、坂本龍馬における中岡慎太郎、古畑任三郎における今泉くんである。

これは言わずもがなであるが、お酒がダメな人はお気に入りの飲料をご用意頂きたし。
その際、味が濃すぎるものではなく、どちらかというとさっぱりめな飲料がおすすめだ。

その3:部屋の照明を落とし、代わりに入眠用の暖色系照明をつける

さて、自宅で映画を楽しむ場合、この工程が最も集中力を高めると自負している。

映画を見る部屋の照明を落とし、その代わりに入眠用の暖色系照明(オレンジ色などの暖かい色。お母さんの香りがする色)をつけるのだ。

これだけで、映画に集中する気力が2.5倍ぐらいになる。もちろん科学的根拠などない。

私は以前まで、自宅で映画を鑑賞する際は何の疑問も抱くことなく、部屋の照明は煌々とつけっぱなしで、「とりあえず映画でも観るか」といったような荒唐無稽も甚だしいほどに映画に対する冒涜を行っていた。

しかし、部屋の照明を落とし、目を悪くするのを危惧してちょっと忍ばせる程度に入眠用暖色系照明(お母さんの香りがする色)をつけ、いざ映画に挑んだところ…。

これがもう、映画に集中できる集中できる。

言ってしまえば、巌流島で先に待ってた佐々木小次郎を見据える宮本武蔵が如く、映画の世界へと没入できる。もちろん良い子は1m以上画面から離れてみるんじゃぞ★!ピッピカチュウ★

事件は会議室で起こってないけれど、映画は画面の中で起こっているのである。

青島刑事が大捜査線で踊るためにも、自宅の映画モニターに集中するためにぜひ、照明は落としていただきたい。
これをするだけでだいぶ映画への没入感が高まる

その4:スマホを微粒子レベルで粉砕し、集中力を保つ

私はいつも、映画を観る際はスマホを微粒子レベルまで粉砕している(嘘である)。

というのも、やはりスマホが近くにあると気になってしまうし、映画の最中に手に取ってしまった日には、そこから永遠にSNSやYouTubeへの旅に出たっきり戻って来れなくなってしまう。

映画というコンテンツを味わい尽くすためにも、人の意識を吸引するモノはできるだけ排除すべきである。

先述のように、映画を観る際私はスマホを微粒子レベルで粉砕しているが(嘘である)、スマホを粉砕すると本当に映画に集中できるから不思議だ。

難点としては、映画を観終わった際に感想をSNSに書こうにも粉砕されているので書けないし、映画の余韻に浸るために画像検索をしようにもできない点。

さらにはスマホを買い替える必要があるため、思わぬ出費で財布がすっからかんだ。

スマホを粉砕している私からするとそれらの点だけが不便だが(嘘である)、映画の世界に没入する点においてこれほど効果のある方法はない。

ぜひ、あなたもスマホを微粒子レベルまで粉砕し、映画に没入していただきたい。
(※当方では、当記事によるいかなる損害に対しても責任を負えません)

その5:くつろげる椅子に座る

これが最後だ。

ここまで読んでくださったあなたは、観たい映画をセットし、お酒やドリンクを用意し(言い忘れていたがついでにつまみもあるとなおよし)、照明を暗めにし、スマホを粉砕していることだろうと思う。敬虔なお方だ。

そこまで終わったなら、画面の前にくつろげる椅子を置き、座る。これだけである。

私の場合は座椅子で鑑賞したが、人によってはソファーや角度調節できるゲーミングチェアなどで鑑賞する場合もあることだろう。なんでもござれだ。

映画に集中するためには、くつろげなければならない。

映画が大体2時間だとするなら、その2時間をストレスなく過ごすことが必要なのだ。

さぁ、いざ映画の世界へと旅立たん!!

映画が人生を潤す

映画を味わい尽くすためにはそれ相応の準備が必要である。

映画館ならばともかく、自宅という限られた環境で映画を味わい尽くせる技法が身につくと、人生が潤うように感じる。

「味わう」というのは、時間をかけることと同義であり、さらには意識を集中させなければならない行為に他ならない

それゆえ、一種のマインドフルな状態に陥るのが映画というコンテンツであり、それは人生においても多大な影響を与える気がするのだ。

画面の前のあなたも、ぜひ映画を楽しんでいただきたく存ずる。

おーわりっ!なげぇよ!

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