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本の棚 #193 『Unlearn アンラーン−人生100年時代の新しい「学び」−』

インプットし続けることで

人は成長を継続できるのだろうか。

インプットは決して悪いことではないが

「=学び」とするには足りない気がする。

やはり体験、経験とのセットでないと

知っていることと、できることは違う

という状態にぶち当たる。

むしろ、知れば知るほどに

できることとのギャップは広がり

なんだかよくわからない不安を覚える。

そんなこともあるように思う。

過去の学びを無駄にすることなく

また異なる学びへと昇華させる、

unlearnの力を借りてみよう。

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これまでに身につけた思考のクセを取り除く

unlearnは学ば「ない」ということではなく

学んできたことを振り返り、

そこにある思考のクセにさよならする。

自分の思考のクセがあるとしたら

いったいどんなことがあるだろうか?

常日頃からそんなことを考える人は

かなり少数派だと思うが

環境の変化があるときに直面することが多い。

引越、就職、転職、部署異動など

新しい環境において

前の世界の学習を引きずりすぎると

うまく適応できなくなったことはないか。

実はその原因に自分の思考のクセがあったりする。

アンラーンがほんとうに必要なのは、何かの学びを得ていて、それなりに成功体験がある人

この成功体験というのが厄介だ。

それ自体は素晴らしいものだけど…

その成功体験はそのときフィットしただけ。

ということも往々にしてある。

さらにその成功体験を自分の中で

パターン化してしまい無意識にできる状態。

著書では現在の環境への過度な適応

と表現されている。

この状態のままとなりの土俵にうつると…

通用しない成功体験に絶望する。

そうならないように

無意識にやっているパターンを振り返り

成功体験の「元となる位置」に戻る。

この元の位置という表現が

ぼくはこの本の核となる部分だと思う。

しかし説明は簡単ではない。

それぞれにそれぞれの元の位置が存在し

原理原則的なところまでいちいち戻っていては

遅い、あまりにも、遅い。

念のためアンラーンの方法をメモ。

unlearnの方法
①無意識にやっていることを洗い出す
②いつも、これまでは、通常は、の思考にとらわれていないかをチェックする

いかになじむか、ではなくいかに違和感を忘れないかを大事にする

「この会社でしか通用しない」

これはカルチャー対応スキル。

数あるスキルのうちのひとつでしかない。

もちろんそれも大切だけど

それが当たり前になって

パターン化されたら、アンラーンのチャンス。


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#読書 #推薦図書 #思い込み

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