数年前にバケットハットが流行したとき、私は甘く見ていた。
ハイハイ、ま〜た血迷った流行が始まりましたね。今だけしか着れないものを私は買いませんよ、と高みの見物を決め込んでいた。

だって、見た瞬間にこりゃ変な帽子だと思ったし、若くてきれいな女の子が被ってやっと成立するギリギリのビジュアルだろうとしか思えなかった。

それがまさか、こんなにも定番になるとは。

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私にとってのバケットハット（以下、バケハ）は相変わらず美人だけに許された外出用サウナハットのままだが、今やどこでもバケハが売られている。

余談だが、特に私が流行を見るときに重視するのがユニクロとしまむらである。
近所にあるからという理由の他には、流行り物を素早く売ってその場で儲けるというような動きを感じる。
ユニクロの新作商品になり、その次にしまむらのチラシのモデルさんが身に付けるようになれば、もうそのアイテムの流行はピークを迎えていると言っていいだろう。

そしてこの2023年秋冬、ユニクロの小物として押し出されているのはまさにウールのバケハである。
そしてインスタグラマーやYouTuberたちもこぞってこのハットを購入し発信しているのだ。

けどやっぱり疑問なのが、これ誰が着こなせるんですか？？？

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こっそりユニクロに行って被ってみたが、頭の大きさが目立つばかりでちっともオシャレにならない。というかサウナでしかなかった。
私は元々水風呂が怖いという理由でサウナが好きではないし、ブームになってサウナがイケてる娯楽になり始めると急に「サウナの楽しみが分からない側」の烙印を押されるようになり、それからますます近寄りがたいわけだが、今はサウナ談義は置いておこう。

とにかくバケハが似合わないわけだが、これは私の頭が『アリス・イン・ワンダーランド』の赤の女王のように大きいからということだけが理由ではないと思う。

この↑画像の右側のイラストを見て欲しい。
この手のバケハは、どうやっても顔の上側に視線が集まるような形をしている。

バケハありorなしで印象を比較すると↓のような感じである。

もともとの顔の輪郭的に下半分に重心があるタイプが被るとどうなるか。
視線が上に集まる＋輪郭の重心は下にあることで、顔が膨張するのである。

極端に見せるために顎ボヨンと表現したが、顔の下半分の輪郭が柔らかい印象な人は割とこうなる気がする。
ちなみにバケハを被らないとこんな感じになる。

…あれ？
もしかしてバケハあったほうが良い？？？
というか、なんなら1枚目の時点でバケハありの方がいい感じじゃないか？？？

いや、これは罠だ。絵が悪い。だいたい女性は髪の毛が肩くらいまである場合が多いから、実質はこうだ。

うーーーーーん
言いたいことが伝わるだろうか。
とにかく上には帽子、下には髪の毛だと顔周りがとっ散らかって良くないという話がしたいのである。

だとしたら、バケハ被る時は髪結べば良くない？

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バケハが定番化していると言っても、まだまだキャップほどではない。
だから、街中で人が被ってても雑誌から飛び出してきたような違和感を覚えるし、見慣れないという話がしたかった。
むやみやたらに流行に手を出す前に、自分に似合うスタイルを見つけることを最優先にしていこうと思う。

あと、重心の話は書く前は自信を持っていたが、イラストを使ってみるとなんか怪しくなってきたので、いったん触れないことにする。
とにかく私はバケハが似合わないのだが、それかさは頭の大きさがアリス・イン・ワンダーランドだから、という説だけは否定しておきたい。

やつはし