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作家の日々

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2019年7月の記事一覧

七月が終わりましたね……(死にそうな目で)

七月が終わりましたね……(死にそうな目で)

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 はい、早くも夏バテ気味の谷津でございます、皆さんこんにちは。

 いやー、この七月はかなり辛めの日程でした。
 たぶん、延べ700~800枚くらいは小説を書き、推敲やらゲラ作業やらに取り掛かる日々でした。まあ、本を読む時間は十二分にありましたし(とはいえ読書量そのものは2/3に減っている)、睡眠時間は全く削っていないので上々といったところです。
 ところが、問題は八月ですよ旦那。
 

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ゲラ作業にうってつけ!

ゲラ作業にうってつけ!

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 もー、皆さん聞いてくださいよ!
 実は今日、九月刊行予定の「廉太郎ノオト」(中央公論新社)の宣伝を兼ねて、ゲラ作業を公開したんですよ。

 作家のゲラ作業公開は
 ①仕事をしていることを編集者にアピールする
 ②新刊の早めのプロモーション
 二つの意味合いがあるんですが、なんかTwitterの皆様が別のところに興味をお持ちになられたようで……。

「この緑のルーペ的な定規、何!?」

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出版業界の不可思議なる契約形式

出版業界の不可思議なる契約形式

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 世間では契約書の話が話題のようです。
 ところが、作家の世界はかなり特殊で、契約書は本の刊行直前に交わされます。この話をすると他業界の人からは「マジかよ!」「そんなことってある?」「普通着手前に契約をするもんなんじゃないの?」とびっくりされるのですが、まあこれは致し方ない面があります。

 いえね、これは、作家という仕事(正確には出版業)の業態に関わる話なんですね。
 元来出版という

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装画という役得

装画という役得

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 本日は9月刊行予定『廉太郎ノオト』(中央公論新社)の装画を拝見いたしました。わたしの浮かれっぷりはこちら。

 いやー、浮かれてますね。
 でも、こうやって発売前に色んなことがドバドバ決まっていく感じってすごく楽しいんですよ。
 原稿を書いている間は基本的に編集者さんとのワンツーマンなので、なんとなく閉じた空間で作業をしている感じがあります。ところが、ゲラ作業(校正さんが鉛筆をつけて

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「三人孫市」発売一ヶ月前&今のわたしの基本戦略について

「三人孫市」発売一ヶ月前&今のわたしの基本戦略について

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 もうそろそろ、「三人孫市」が発売一ヶ月前となります。

 というわけでぼちぼちプロモも始まりますし、イベントなども水面下で進み始めております。というわけで、久々に「谷津ZINE」の最新号を発行することになりそうです。さて、何を書くとしようかな。

 という販売的なお話はありつつも、結局は製造を果たしていかなくてはならないのが作家稼業です。
 九月刊行予定の『廉太郎ノオト』は再校ゲラの

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要約苦手→タイトル付けが苦手

要約苦手→タイトル付けが苦手

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 自作の要約が苦手マンです。
 よく読者の方から「で、谷津さんの本って結局どういう本なんですか」という質問を受けることがあり、そのたびに挙動不審ムーブを披露してしまう作家でございます。
 そりゃそうなんですよ。作家は一作辺り12万~20万、あるいはそれ以上文章を書くわけですが、三行で要約できるならそもそもそんな文字を重ねる必要なんざないわけですよ。12万文字叩くからには、それなりの大き

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資料集めと生命線

資料集めと生命線

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 ここのところ、資料運のいい谷津でございます。

 よく世間の皆様からは「作家っていいよねえ。何もないところからものを生み出すことができるんだから」と言われる(特に製造業の方)ことがあるのですが、いやいや、案外小説家もいろんなものを仕入れて小説を作っています。原材料がどれも情報だからそう見えるだけで、実際には仕入れをしまくり、その中から使える原材料を見つけ出し、それを培養していって小説

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筋肉と集中

筋肉と集中

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 今月は久々にほぼ外出のない月となりそうです。

 いえね、某原稿をお待たせしている関係で、7月は特に根を詰めなくてはならない状態だったんです。というわけで、ご担当者の皆様方、ご迷惑をおかけいたしております(八月に打ち合わせをずらしていただきました)。

 ちなみに、外出しないで何をやっていたかと言えば、ひたすら執筆、そして筋トレですよ。
 腹筋に腕立て伏せにスクワット……。基本的には

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「語らされる言葉」と「自ら語る言葉」

「語らされる言葉」と「自ら語る言葉」

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 わたしは、言葉には三種類あると思っています。

「形にならなかった言葉」
「自ら語る言葉」
「語らされる言葉」

 この三種です。

 ここのところ、わたしは、「自ら語る言葉」と「語らされる言葉」の間みたいなことをずっと考えています。
 わたしたちは毎日のように言葉を操って生きています。でも、自ら発した言葉を子細に検討してみると、自分が心から発している言葉とそうでない言葉が混在してい

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いつでも本が好き

いつでも本が好き

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 クソほどもどうでもいい話なのですが、Twitter廃人である谷津矢車、Twitterのインターフェースの変化にビビっております。
 なんというか、デザイン変更のたびにイメージがちょっと変わり、戸惑いながら使っている感じです。
 というわけで、しばらくなんとなくTwitter更新頻度が減ると思いますが、ご理解いただきたいんだぜ。

 ここんところ面白い本にばかり当たっていてうれしいです

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タピオカミルクティとオタク気質

タピオカミルクティとオタク気質

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 今流行りのタピオカミルクティを飲みましたYO。

 流行りには全力で乗っかるスタイルです。
 というのも、わたしがオタク気質だからなんですよ。
 作家にとってオタク気質はプラスに働く面もあるのですが、逆にマイナスに働く場面もあります。
 わたしは歴史小説家というジャンル作家なので、どうしても歴史的知識を摂取する必要性があります。その勉強や研究、資料整理といった作業はまさしくオタク的な

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MPが回復してきたよ

MPが回復してきたよ

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 ここのところ、ようやく作家としてのマジックポイントが回復してきました。

 作家生活を送るにあたっては、

 心(MP)
 技(魔法:技術)
 体(HP)

 の三つがものごっつ大事でして、ああでもないこうでもないと考えながら色々と模索している今日この頃です。
 ここのところ、「体」については筋トレの回数を増やし、腹筋を割るべく鋭意努力中です(なんか目的が変わってきてないか?)。「技

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早期宣伝について思うこと

早期宣伝について思うこと

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 昨日はnoteにて文庫化新刊の書影発表をしました。

 発売から一か月以上前の発表ですが、これには理由があります。
 現在、本の刊行点数は増加傾向にあると言われており、書店さんの棚では熾烈な競争が巻き起こっています。新刊が発売しても結局すぐにほかの新刊に押され、瞬く間に返品……みたいな怖い話が世にあふれているわけです。そうすると、ロングテールな販売手法は取れず、短期決戦型の販売手法で

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第一稿という航海

第一稿という航海

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 今日、ある書き直しの仕事の第一稿が終わりました。

 実は、前回書いた際、かなり背骨の曲がった小説になってしまい、担当者さんとの打ち合わせがお葬式状態、「どうする?」と顔を見合わせた挙句、「再走します」と高らかに宣言して今に至っている次第です。というわけで、18万文字ほど捨て、本日15万文字ほどの物語になりましたよ、というわけです。
 ぶっちゃけた話、書き直しなんて恥ずかしいことこの

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