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作家の日々

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2019年12月の記事一覧

2019年の仕事を振り返ってみる

2019年の仕事を振り返ってみる

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 年の瀬でございます。
 繰り返しになりますが年の瀬だろうが正月だろうが作家にはあんまり関係ない話なわけですが、ある程度世間様に合わせなくてはならないのもまた事実、また、年末年始は反省や抱負という名の自分語りが許される時期でもあります。えっ、お前はいつでも自分語りしているじゃないかって? 細かいことは言いっこなしだよベイビー。

 そんなわけで、今日は2019年刊行書籍に関して振り返っ

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仕事が納まりません2019年冬

仕事が納まりません2019年冬

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 世間の皆様はおそらく今日あたりが仕事納めなんじゃないかと思います。皆様、2019年も誠にお疲れさまでした。何卒ごゆっくりお休みください。なぜわたしがこんなことを申し上げるかと言うと、世間の皆様のキルタイムに貢献するのが作家という産業なので、世間の皆様にはぜひともお休みいただきたいところなのです。
 そんなわけで、わたし谷津は、どしどし有休を使えて暇疲れしちゃうような社会を推進していく

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歴史クラスタと小説クラスタと

歴史クラスタと小説クラスタと

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 大学では考古学を学び、一応「歴史クラスタ」の端くれをいたしております。まあ、歴史クラスタの要件は単に「歴史が好き」なことだと思いますし、その上で独習を続けてゆく限りにおいては歴史クラスタを名乗っていいのではないかというのがわたしの立場です。

 それにしても、歴史を種に小説を書いている身としては、歴史クラスタという立場は痛し痒しであったりします。もちろん史料へのリーチの早さや歴史クラ

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拝啓 読者様。『桔梗の旗』(潮出版社)の重版が決定しました

拝啓 読者様。『桔梗の旗』(潮出版社)の重版が決定しました

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 いやー、わたしの元にサンタさんがやってきました。

 12/5に発売したばかりの明智光秀とその息子光慶を主人公にした歴史小説『桔梗の旗』(潮出版社)の重版が決定しました。

 じゅ? 重版?
 いや、正直な話、消費税が10%に上がって世間様全体にどんよりした不景気の靄がかかっている現在、しかもかなり苦戦が囁かれている文芸単行本、しかも歴史小説という場にあって、発売二週間での重版なんて

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土岐市での講演にお邪魔していました

土岐市での講演にお邪魔していました

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 数日間Twitterで低浮上でした。なんでかと言いますと……。

 こちらのイベントに登壇するために、岐阜県土岐市にお邪魔していましたのでした。
 それにしても……。いやー、本当に土岐市近辺、よいところでした。
 土岐市は名古屋から電車で四十分ほどの地域であることから、大都市のベッドタウンとしての面も有していたようですが、一方で昔から窯業が盛んで今でも芸術・工芸品から日用品まで、陶器

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今、わたしたちは小説の変革期に生きているのかもしれない

今、わたしたちは小説の変革期に生きているのかもしれない

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 今、本当に「小説を書く」という行為が自由化したな、と思うことしきりです。
 わたしは今天狼院書店さんで小説を書いてみたい方向けのワークショップの講師をしているのですが、特に有名作家でもないわたしの講座に多くの方が足を運んでくださいます。これはすなわち、今、世間に「小説を書きたい」というニーズが高まっていることを意味します。
 実際、WEBのほうに目を向けてみれば、猫も杓子も小説を書い

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『桔梗の旗』(潮出版社)で谷津の唱えた”新説”について

『桔梗の旗』(潮出版社)で谷津の唱えた”新説”について

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 何気なく新刊『桔梗の旗』(潮出版社)で新説を唱えてしまったので、歴史のファクトに熱心な方々に叱られそうだなあ、とやや逃げ腰になっている小説家でございます、皆さんこんにちは。

 とはいえ、実は「歴史小説家」と呼ばれる存在も一枚岩じゃないよ、という話が今回のお話です。

 歴史小説家は

・歴史其儘派(史実・考証重視派)
・歴史離れ派(物語・小説重視派)

 に大別できます。とはいえ、

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伽古屋圭市先生のyoutube番組「さっかとーく」に出演しました②

伽古屋圭市先生のyoutube番組「さっかとーく」に出演しました②

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 いいね回答が三更新分くらい続き、大事な新刊プロモーションができていないという本末転倒! に打ち震える谷津です。いや、わたしが悪いんですけど。

 というわけで、今日は新刊のプロモ関連の話ですよ。
 とはいいつつ、今日も創作論絡みですが……。

 伽古屋圭市先生のyoutube番組「さっかとーく」に登壇しました。その三回目と四回目です。

 三回目はプロットの話から離れて、読書芸人(自

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#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す に参加しちまった結果③

#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す に参加しちまった結果③

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 はい、ついに三回目、ラストです。残り32項目……。長かった、長かったよママン。
 それはさておき、今回の大項目は「根源」です。
 これはわたしの小説講座を聞いてくださった方のみが知っている用語の使い方ですが、わたしがカギカッコ付きで申し上げる「根源」とは、その人が自分の人生という文脈の中で築き上げてきた物事の見方や価値判断、経験による予測や危機回避行動などの集積のことで、人格や教養と

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#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す に参加しちまった結果②

#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す に参加しちまった結果②

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 前回のあらすじ
 Twitterでうかうかと「小説を書いているときに気をつけていること」というタグでいいねを募ってしまった谷津。気づけば102もいいねが集まった。果たして谷津に、102項目も気をつけていることなどあるのか?

 はい、というわけで二回目です。いや、冷静に考えて、小説を書く際に102項目も気をつけているポイントなんてあるわけないよね(毒)。まあ、でもせっかくいいねしてく

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#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す に参加しちまった結果①

#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す に参加しちまった結果①

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 実は一日前、こんなことをやっちまったんですよ。

 いや、この手のハッシュタグ、何度か使ったことがあるのですが基本的に誰もいいね付けないし、せいぜい十個くらいついて適当にお応えすればいいかしらんと思っていたのですが、気づけば102いいね(12/7 23:59地点)をいただいてしまいました。
 まさかこんなに来るとは……(白目)。
 まあでも、『桔梗の旗』の発売直後ですし、これがきっか

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言葉は相手への棘である

言葉は相手への棘である

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 たしか、さくらももこ先生のエッセイだったと記憶しているのですが、こういう記述がありました。

「(イベントの)前日に髪の毛を切ったせいで、髪型が素人臭くなってしまった」

 すみません、正確な文章は忘れてしまいまして、今となってはどの本に載っているのかも分からないので調べることも出来ず。
 わたしがこの文意の文章に出会ったのは小学生の時分だったのですが、そういうものか、と得心し、それ

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