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作家の日々

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2021年3月の記事一覧

今年こそは取材に行きたい

今年こそは取材に行きたい

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 2020年は世間が乱れていたので基本的に外出は控えていました。
 まあ、これはちょっと谷津家の事情も絡む話ではあるのですけど、一般論として、作家という究極のリモートワーカーが、わざわざ様々な社会的リスクが高い中歩き回ったりするのは商売上の問題があろう、という、わたしなりの私見に基づくものです(いえ、外出している人を非難しているわけではなく、「できるだけ外出をしなくていい仕事なら、その

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三月が終わる

三月が終わる

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 あまりにしんどかった三月が、終わる……。
 ああいえ、作業量的にはそんなじゃなかったんですよ。むしろ問題なのは花粉症による作業効率の減退でして。とはいえ、花粉症との付き合い方もそれなりに覚えてきて、かなりマシなレベルにまで抑え込むことができている格好です……といいつつ、花粉症の副産物(後鼻漏)を治すために処方された薬でアレルギー反応を起こすという災難も起こしてますけど……。
 作業的

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心の画素数

心の画素数

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 サラリーマン時代、わたしは仕事を取ってきて、職人さんに仕事を発注してものを作るお手伝いをするという感じの業務に従事していました。人と人の間に立って色々なことをやる仕事なので、そもそも人間嫌いのわたしに務まるものでなかったのですが、今にして思うと、決定的にわたしがあの仕事に向いていなかったのは、むしろその仕事に対する画素数の少なさだったように思います。

 よく、職人さんにこう聞かれた

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鼻うがい始めるか

鼻うがい始めるか

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 数日前からじんましんが出てまして、ようやく収まりました。
 いえね、花粉症のせいか、今年から、鼻水の一部が喉に流れ込む後鼻漏にかかっていて、それがかなり長期化していたんです。花粉症のお薬のおかわりを頂戴したときにお医者さんに相談したところ、抗生物質で散らしてみましょうということになり飲んだ薬に反応しちゃったみたいなんですね。弱った弱った。
 そんなわけで、抗生物質の投薬を止め、数日間

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もしかしての九年目です

もしかしての九年目です

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 記憶が定かじゃないんですが、2013年の3月下旬、デビュー作の『洛中洛外画狂伝』(学研→徳間文庫)が発売しました。わたしはデビュー作刊行を作家デビューと数える派なので、なんとわたし、丸八年、作家活動をやってきたことになります。
 おおー。
 つまり、あれだ。
 わたし、サラリーマン経験より、作家経験の方が長くなっちゃったんだ……。
 22歳新卒から、29歳年末までがわたしのサラリーマ

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実るほど……

実るほど……

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 実るほど首を垂れる稲穂かな、という句があります。
 上手くいっている人間、成功者ほど、謙虚に親切にならねばならないという警句とわたしは受け取っているのですが、まあ、これって難しいことだよねと思うんですよ。
 だって周囲から見て成功しているように見えても、本人の受け取りとしてはまだまだ、ってこと、よくあるでしょ。
 作家になってぼちぼち八年の谷津ですが、こんだけ長くやっていると「いやー

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「耳を澄ませる」こと

「耳を澄ませる」こと

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 この三月で三五歳になりまして、そのせいか、ちょっとものの考え方が変わってきたなあというところであります。
 その一つに、「他人の話をもっと聞きたい」願望が出てきたことです。
 若い頃は自分語りが大好きだったのですが、これまでわたしはいつでもどこでも歌い続け、がなり続けていたなあという反省があります。おかげで喉(アウトプット)はある程度鍛えられましたし、これからも鍛えていく気は満々です

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言えないことが沢山

言えないことが沢山

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 仕事をしていると、どうしてもインサイダー的な情報を手に入れてしまうものです。
 まだはっきりとアナウンスはできないけれど、なんとなくこういう方向性になりそうですよ、なことってあるじゃないですか。そういうレベルの話です。
 新刊の発売も五月に控えている今、ぼちぼち、そうした情報が著者であるわたしの耳にも入ってくる時期なんですよ。
 一番落ち着かない時期はいつかというと、実はこの時期です

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花粉症の薬をおかわりしました

花粉症の薬をおかわりしました

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 今年はそこまで花粉飛散量が多いないそうですね。
 実に結構なことですが、まあまあ花粉症の影響が濃いわたしにはあんまり関係のないことです。というわけで、本日、髪を切りに行くついでに花粉症の処方箋をいただいてきました。

 作家の業務のほとんどは高度な集中を必要とするのです。ところが花粉症の時期は薬を飲んでいてすら出力がかなり下がります。そうですねー、概ね五割くらい減るんじゃないですかね

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見えてきたかもしれないなぁなどと

見えてきたかもしれないなぁなどと

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 「目は臆病、手は鬼」と申しまして(とはいえこの俚諺、かなり新しいものなのではないかという疑念を抱いてはいると以前Twitterで書いたのですが)、足りない頭こと谷津も、じりじりと事に当たっていると形になるものです。
 はい、原稿です。
 今、某原稿の手直しをひたすら進めていまして、三月中になんとか先方に提出できるかな……というところまで改訂が進みました。
 わたしの小説執筆法はかなり

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ここのところプリンを作ってます(という追い詰められ告白)

ここのところプリンを作ってます(という追い詰められ告白)

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 ここのところ、プリン作りにはまっています。

 たまたまレシピを見かけ、材料が家にあるものばかりだったので試しにやってみたら楽なこと楽なこと。正味の作業時間十分あまりでおいしいお菓子ができちゃうなんて素晴らしい! とニコニコしています。でも、火加減を間違えて「す」が入ってしまったり、カラメルの濃度によって味わいが変わったりと、小さな変化が味わいに直結していて、毎日当然の如く同じ品質の

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かすがいとなること

かすがいとなること

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 東日本大震災が起こって、今日で十年なんですね。
 皆さんには皆さんの東日本大震災との向き合い方があったように、わたしにはわたしの向き合い方があります。まだわたしは妻と出会ってもいませんし、そもそも小説家ではありません。サラリーマンになって数年目の若造に過ぎませんでした。あの頃のわたしは狭い了見の中に生きていて、呆然と、あるいは享楽的に生きている、ろくでもない人間であったように思います

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今日は調子がいいのは何でなんだぜ

今日は調子がいいのは何でなんだぜ

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 久々に、今日は調子がよかったなあ、という一日でした。
 いえね、あれですよ。花粉症です。
 毎年この時期は(薬を飲んでいても)花粉症の影響を受け、「仕事ってレベルじゃねーぞ」な状態に陥るのが常でして、ここ数日はのんびりと稼働していたのですが……今日に限って、妙にしっかりと頭が回っていまして、しかもほとんど花粉症の症状がない!
 ここぞとばかりに長編の手直しをとりあえず最後まで終え、某

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Twitterにて小説家・誉田龍一さん追悼のTwitterタグ企画が投稿されています

 本日3/9は、時代・ミステリ小説分野で広く活躍なさった小説家、誉田龍一先生の一周忌に当たる日です。
 生前は非常に顔が広くらっしゃり、多くの会合や飲み会、イベントなどに顔を出しては人と人を繋いでおいでの方でした。これはお亡くなりに成られてから知ったことですが、作家としてではなく、一個人としても、様々な場面で人と人とを繋いでおいでだったようです。
 そんな誉田龍一先生のお人柄を偲び、このようなTw

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