meg

海と野山と館を冠する場所が好き

meg

海と野山と館を冠する場所が好き

マガジン

  • 地方都詩

    私の「即興詩」は頭の中に広がるイメージをどんどん言葉にしていくこと。イメージを言葉にするように、訪れた土地の風景を見て感じたことをそのまま言葉にしていけば、それはその「土地の詩」。様々な場所を訪れて、頂いたり産まれたりした詩を連載しています。

  • 思い出話

    映画や展覧会、それにまつわるお話や昔話など。

最近の記事

即興詩「みずうみ」

私の心の中に見える小さなみずうみには ずっと細波が立っていて 名付けられる前の物たちや 言葉になる前の感情が 輪郭を揺らしながら みずの底に沈んでいるのが見える 輪郭を確かめたくて なぞりたくて わたしはみずの中に手をのばすのに そこにあるはずのものは いつもすこし はなれたところにある わたしの手は水面を掻き乱し 止まぬ細波がみずうみに立つ わたしはただ 波が鎮まるのをみずうみの淵で待っている 冬の家路 スーパーで買った鍋の具材 うがいをする首筋と 炬燵に滑り込む足

    • 生きている声が、大和(カリフォルニア)から聞こえるー怒りの中の、声を聴けー

      ー自分の足で、声で立ち上がれ。 それがスタートライン、全ての表現の根源。 生きることがどういう事か、生きている声はどんな声か。 それを見せて示して聴かせてくれるのが 「大和(カリフォルニア)」だ。 知らずのうちに笑っていないか? 失っていないか? 人間が生きている瞬間をー マイク一本で立つ全ての人たちへ。 はじめて、そこに自分の「声」をぶつけた瞬間の心臓の動きを覚えてる? 誰かから借りた言葉じゃない。むき出しで、生身で、自分の足で立っていて。 自分の心と体と、マイクが直接

      • 高木正勝さんに初めて会ったよる

        もうすぐ、待ちに待った私の大好きな音楽家さんのコンサートがあります。 大きな地震があり、だいぶ気持ちがへこたれて、先の予定に心を向けられなかったけれど。 どうか今週末は私の大好きなひとたちに会えますようにと願いを込めるような、 気持ちの矢印を明るい方向へ向けるような。 私の中で、小さな未来への目印を置きたくて。 私が初めて、高木正勝さんに出会い、奏でる音楽を知った夜のお話を懐かしい気持ちで載せることにします。 高木正勝さん?とピンと来ない方でも、「おおかみこどもの雨と雪」の

      即興詩「みずうみ」

      • 生きている声が、大和(カリフォルニア)から聞こえるー怒りの中の、声を聴けー

      • 高木正勝さんに初めて会ったよる

      マガジン

      • 地方都詩
        1本
      • 思い出話
        2本