見出し画像

想像力を奪うレビュー

少し前、レビューをWebに投稿した

長所だけでは胡散臭いと思い、短所も織り交ぜて事細かなレビューを書いた。二時間かけた渾身の出来だった。

しかし、意気揚々と投稿したにもかかわらず、あまり好評ではなかった。

それどころか「詳細すぎるレビューはやめたほうが良い」とさえ言われてしまった。



はじめ指摘を受けた理由がわからなかった

「本や映画のレビュー以外なら詳しいほうが良いのではないか」とすら思った。



でも数日してから自分の過ちに気づいた。僕はレビューを見た人の「想像力」を奪ってしまったのだ。

「あー、これを買ったら便利なんだな。こんな良いことがあるんだな」

レビューを見る人は買う前にそんな想像したいに違いない。僕はそれを奪ったのだ。



レビューがない場合、情報が少ないので想像のしようがない。

でも、情報が細かく与えられてる場合も、逆に想像の余地を狭めてしまう。

「こんな風に使えたら良いな」という"想像"を"レビュー"という現実が上書きしてしまう。

おまけに、見たくなかった短所すらレビューがあらわにしてしまう。



「長所・短所を詳細に見て感情抜きで判断したい」という超合理的な人には詳細なレビューは有効かもしれないが、ほとんどの人はそうではない。

自分含めて大多数の人が「気持ちよく買い物がしたい」はずだ。

「気持ちよく購入するために必要な想像力を奪う」のは良くない事だと、今は海よりも深く反省している。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?