見出し画像

雑記 40 猛暑 向日葵は少年の振る帽子の如し

列車にて 遠く見ている 向日葵は
少年のふる 帽子のごとし

    寺山修司「空には本」より

夏空には向日葵が似合う。
「憧れ」「あなただけを見つめる」「あなたを幸せにする」……向日葵の花言葉。
真夏の太陽の下で、すっくと立つ花茎。黄色の明るい色調。
群生する公園の向日葵から若々しいエネルギーが溢れ出る。一輪でも、ひとり居の部屋を華やかに明るくする。

♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'♪ .:*:'゜☆.:*:'゜♪.:

8月21日 日記

関東甲信全域に熱中症警戒アラートが出ている。
21日、午後2時予想、中野区37°C、甲府38°C、新座37°C、京都38°C。
体温より気温が上回る。日本列島が燃え始めているようだ。

水族館にでも行きたい気分だが、気温がピークになる昼下がり外出することは、敢えて今しない方がいいと身体が感じて、こちらは本当の自粛。だがこの炎天をものともせず、向日葵は、陽に向かって咲く。

夏の日、水平線の少し上からモクモクと湧き上がる入道雲、次から次へ浜辺に打ち寄せ砕ける波、簡素な海の家の葦簾の日除け、申し訳程度のシャワー、海風にひるがえる「かき氷」の旗。夏の思い出の風景。海水浴にも、もう長く行っていない。
今年はコロナのため、開設していない海水浴場もあると聞く。

追記:
この日が2020年夏の暑さのピークであったようだ。翌日気温は僅かに下がった。だが、湿度が高く、外で働く人間の感覚としては、23日の方がこの夏一番の猛暑と感じられたようだ。宅急便の配達の方のマスクが、汗でびしょ濡れに。「1日に、5〜6枚は使うことになるねぇ」と笑っていた。
登り切ったら後は下がる。転げ落ちるように太陽が勢いを失い、秋風が吹くのもじき。寂しくなるから、辛い暑さも、続いてほしいと、ふと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?