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全国ヨーグルトサミットin岩手に参加して

第3回全国ヨーグルトサミットのシンポジウムに参加するために岩手県まで行ってきました。ヨーグルトサミット?なにそれ?3回って?
という方もおられるでしょう。大手乳業メーカーが参加しない、
「ご当地ヨーグルト」のメーカーさんたちが集まったサミット、お祭りなので、大々的なCMをしたわけではありません。
知ってる人は知っている、知らない人は知らんわな、が当然です。

私は関係者ではありませんが、仕事上関係者の方たち、参加メーカーの方たちを存じ上げているので、毎回このサミットには参加しております。

第1回は茨城県小美玉市、第2回は岡山県真庭市で自治体主体で行ったヨーグルトサミットですが、今回は初の民間のメーカーさんたちでの開催です。自治体が主体ではないということは、いわゆるステークホルダーが集まって作っていくということ。
岩手県にはたくさんのヨーグルトメーカーがあり、当然ライバルであり今まで話したこともない関係者が「じゃあやりますよ~」といったって、高校の文化祭、出し物ひとつまとまるのにも苦労するのに、同じクラスでもない年齢も歴史も違う人たちが一つのベクトルでやることの難しさは、想像に難くないです。

もうひとつ関係者の方たちを苦しめたのが「コロナ禍」。
本来は2021年9月開催のところが、コロナのために直前で中止を余儀なくされてしまいました。オリンピックは無観客でやっちゃいましたが、こちらは無観客ではできないので、密になるのは避けられない。泣く泣く中止を決められたと思います。
そしてそこからは、初の「オンライン✙リアルのハイブリッド開催」に向けて実行委員の方たちは粉骨砕身の思いで、未知の開催方法に向けて思考錯誤されたと思います。本当にメンタルがしんどかったろうな・・

今までにない活動方法

第1回、第2回となにかと携わっておられるヨーグルトカップ研究会 向井智香さんが今回は公式アンバサダーとなって精力的に活動をされました。
実行委員 なかほら牧場の岡田氏と連日多くのご当地ヨーグルトメーカー様とインスタライブを行い商品はもとよりメーカーさん自体のご紹介もされていました。また、湯田牛乳公社 小林氏は関係各所に奔走されたときいています。向井さんは全国ネットのTV番組やラジオ、WEB、SNSなどの色々なメディアを使ってヨーグルトサミットについてや、ご当地ヨーグルトの宣伝をしておられました。いままでにない戦略です。向井さんは本業はウェブデザイナーということで、ヨーグルトサミットの特設サイトなども手掛けられたようです。

そして、このオンラインとリアルな開催は2022年1月14-16日に開催されました。盛岡で行われたご当地ヨーグルトのマルシェと、シンポジウム。シンポジウムは会場でのリアル開催とそれをライブで配信。おおおぉ。すごいな。こんなの考えつかないな。Z世代か?あ、違うか。

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シンポジウムの終わり、横からこっそり撮影しちゃった。すみません。

マルシェは大盛況で早々に人気商品は売り切れ状態。

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最終日は朝イチから長蛇の列で帰りの電車の都合で買えなかったのでした。。。(泣)あとでサイトで通販できたのでそちらで購入。

ところで、開催の数日前からオミクロン株の感染力は凄まじく、感染者がド~ンと増えている大阪からの参加はとても気を使いました。なので感染はしないし、させないという強い気持ちで強力なマスクでいったのですが、これが間違いのもと。

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1月から睡眠不足が続いてたのと医師がつけるようなマスクを早朝から1日してたため酸欠でひどい頭痛と気分の悪さで、シンポジウムのあとは早々にホテルに退散。もしや?と思われた方、大丈夫です。感染ではありません。
あとで看護師である友人に言われました。「それ2時間が限度。」

ようやく眠りについたときに携帯からの津波警報時間「逃げて!」にびっくり!そうです、トンガの噴火による津波で岩手には3mの津波予報がでたそのとき、私は岩手にいたのでした。沿岸部、大きな被害なくてよかったです。盛岡で津波の心配はないですけど、夜中の「逃げて!」は怖かったです。普段津波の警報、大阪では携帯から鳴りませんから・・

外からみて感じたこと

ここからが、今回言いたいことなんですが・・。
後日実行委員の方が最後のインスタライブで総括をされていました。最後の数十分しか視聴できなくてどんな話がされていたのかはわからないのですが、約2年間、開催までご尽力された方たちが「つらかった・・」と。みんなここまでがんばってやってきたよね、の涙が、達成感と、感激と、寂しさと、でもすごくしんどかった・・という自分たちへの労い、に思えたのです。

自治体という大きな後ろ盾、力がない中で比較的若い人達に仕事が集約されます。特に今回の公式アンバサダーという大役で、大好きなヨーグルトのために頑張っている向井さんの負担はどうだったのだろう。各メーカーを繋げたのは確実にご当地ヨーグルトを愛し2千以上のヨーグルトを食べて美味しいという感想だけでなくて、その背景さえも紹介し、消費者があ、これ食べたい!と思わせるレポを忖度なく発信し続けた向井智香さんに他ならない!!

いまや、ご当地ヨーグルトだけでなくヨーグルトといえば向井さんという風になっている状況であれば今後続けていくヨーグルトサミットではやはり重要なポジションを担うだろうと思われます。
が、今回どんどん仕事に忙殺されて痩せていく彼女を画面越しにみて、会社という組織の中にいない、単なる善意の消費者だった彼女は、ヨーグルトを愛するが故にNOと言えないことがたくさんあったと思います。

実行委員の方も、本業の製造をしながら今まで経験したことのない作業を手探りでサミット開催に向けてを作りあげていくことは、人手不足が深刻な酪農家さん、メーカーさんには負担が大きすぎるのでは、と懸念します。
第1回終了から、特化した組織が必要なのでは?と向井さんが提案していたのを記憶しています。今回確かにそれは要ると強く思いました。

それがどのような形にしたらいいかはわかりません。ですが、毎日肘が故障するほど練習したから甲子園で優勝した!というような美談はやめないといけないと思います。その練習方法を見たら新入部員は入ってきません。
ダルビッシュ選手や大谷選手のように、つぶされない練習方法をしたからこそ今の活躍があり、合理的、楽な方法での運営方法があってこそみんなが協力できる気がします。説明が下手で関係ないような例えになってしまいましたが、言いたいことは、しんどいことなら、やりたくない、というのではなくて、楽しい、そして若い人たち同士の交流の場・・参加した方がみんな口をそろえて交流することの大切さ、楽しさを力説されていた・・が生まれて、その交流が続くのであれば、ヨーグルトサミットで商品を買う側も売る側も幸せではないかな、と。

第1回主催の小美玉市よりいつもアドバイスをされている小美玉市役所の中本氏は、シンポジウムで、ご当地ヨーグルトはシビックプライド(自分たちの街への誇り、愛着、共感)になりえるとおしゃっていた。
自分たちの街の特産品、自分が育てた牛の生乳に対する誇り。大々的に自慢して、買った人も美味しく食べて健康になる。そんな素敵なヨーグルトサミットはこれからも続いてほしいし、そのためにはもっと楽に、楽しくできる方法を作っていく必要があるな、と本当に部外者なんですけど、外からだから言えることもあるので、あえて書かせていただきました。

表にでてられた実行委員の方、裏方で動かれていた方、皆様本当にお疲れさまでした。ヨーグルトはこのご時世、毎日食べれる免疫力強化の食べ物。
もっといろんな方たちに知っていただけるように、全国のメーカーさん・酪農家さん同士が繋がりがひろがるように。
とても重要なイベントですね。
第1回を企画してくださった小美玉市の皆様改めてありがとうございました。

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