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R.I.P.

R.I.P. 私のiPhone

4年近く使った6sとお別れ。
通勤中に音楽聴いてるだけでバッテリーは20%になるし、すぐ熱持つし、何度も落として傷だらけ。

XSとXS maxとXRの違いがイマイチ分からなくて、とにかくすぐに機種変更をしたかったから在庫があるXRのブラックにしてしまった。

正直、どれでもいい。笑
通話ができて写真が撮れてメールができてネットが繋がれば生活に困らない。

中高生の時は携帯電話といえば二つ折りだったし、とにかくいろんなデザイン、色、機能があって新作の携帯のCMとか、超ワクワクした。いい意味で無駄な機能が多かった。

もはやファッションの一部だった気がする。

可愛い子が使ってる携帯は可愛く見えたし、最新のイケてる携帯持ってる子はその子までなんだか垢抜けて見えた。

一方、私はとにかく個性を出したかった。
色はみんなが持ってない色。だから、白かピンク以外。
女の子なのに黒を持ってる、みたいなのもイケてると思ってた。笑

ラインストーンでギラギラにデコって、ストラップは大量につけるか、インパクトのあるものをひとつつける。
今となって昔の携帯を見返すと結構ダサい。
よくこんなものを公共の場で堂々と使っていたなと。

アドレス帳はたくさん登録されていればいるほど良くて、コム持ちはイケてる。着信音は洋楽。NellyのDilemmaとかNe-yoのSo Sickとか設定してた。
曲自体が好きな気持ち8割、残り2割は「こんな曲聴いてるワタクシ」って感じ。

正直WILLCOMはすごく便利だった。
通話料金が凄いことになって親から注意されることもないし気兼ね無く長電話できる。5時間とか平気で話してた。
あの時ってどうしてあんなに話すことあったんだろうね。

だいたい、噂話。
あのカップルは〜とかあの子は〜とか今考えるとくだらない。ある意味、自分の身を守るために噂話というか情報って必要だった。

毎日学校で会ってるのにね。放課後は本当不思議なぐらい時間が早く過ぎる。
その頃、遅くても19時には必ず家に帰っていた私(門限というより暗黙の了解みたいなもの)からすると、WILLCOMは本当に神の力を宿した神聖な道具。笑

放課後、息をするようにプリクラを撮りマック寄って話し込んで帰宅して、ソッコーWILLCOM。

前略プロフィールに「コム持ち→070********」みたいに書いてる子だっていた。だいたい、地方っていうかベッドタウンのヤンキー。女の子はみんなとんでもないアイラインの引き方をして、付けまつ毛にカラコン、パサついた金髪の直毛でスウェット履いてた。
今みたいに赤リップなんて全然流行ってなくて、唇は絶対ヌーディ。AK-69かトランスを聴いてたし「卍」を使ってた。

私は彼らを見下しながら、心のどこかでは少し羨ましかった。アホくさくて超ダサいじゃんと思ってたけど、楽しそうだった。

思えば私たちは前略プロフィールとかミクシィのせいで、自分をネットにさらけ出すことに抵抗がなくなったんだね、きっと。

チヤホヤされたい。寂しさが紛れたり、居場所ができる。
ある意味、救済。ある意味、ドラッグ。

でもそういうSNSで注目される子ってスキャンダラスな匂いがする子が多かった気がする。笑

え?どんな生活してるの?みたいな。
やっぱりみーんな人のことが気になる。

スキャンダラスとはあまり縁のなかった私は19時に帰宅してWILLCOM。試験前は一夜漬けで、友達に教えを乞う。
家では「いい子」、学校では「個性的な子」でいたかった。

そうやって黒歴史を積み重ねては、たまに思い出して死ぬほど恥ずかしくなる。

機種変更をするたびに思い出す黒歴史。
黒歴史といえど無駄だったとは思わないし、むしろ「イタイ奴」だった時期を経て本当に好きなものと必要なものが分かった気がする。

前使ってた6sにも黒歴史というか思い出したくないこと、辛かったことたくさん詰まってるけどXRに変えた今現在、人生そこそこ楽しくて私は私のこと愛してる。

結果、私が選択したこと全部正解!笑

だから忘れたくない瞬間だけAirDropでXRに引き継いで、またスタート。バックアップなんてものはいらない。

この先もたくさんやらかすと思うけど、別にそれは失敗じゃない、はず。








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