20240426_ちょっと踊ったりすぐにかけだす
・古賀及子「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」をやっと読了した!やっと、というか大事に読みすぎてめちゃくちゃ時間がかかった。ちょっとずつ読める形式なことがありがたい。
・穏やかで優しく、なのに淡々とドライで、愛おしいのに客観的な空気感があり、心地良すぎる。文章を読む人間(≒読書がすき人間)として、本当に喜ばしい供給だなあと思う。完全なフィクションを作り出すこととまた別の、しかしそれを凌駕しうる才覚のようなものを感じる。
・こんなにうるさくなく、でもしっかりと本人が存在している文章ってすごい。全員に人生が、生活があるということを、強い主張ではなく、それこそ脳内に直接語りかけるかのように伝えてくる。考えさせられたりはしない。でも確実に私のなかの何かがあたたかく強くなる。
・これから一生、ひとりが生み出す文章だけしか読めないなら、古賀さんの文章にするかもしれないなと思ったりした。なんだその制限、、。
・内容については、子どもというか、私は自分の人生への登場人物として家族がもうひとりくらいほしいなと思っていて、それを肯定された気分に(勝手に)なった。
・お子さんに対する姿勢が、ひとりの人間として尊重していることは前提としても、「自分以外の人間」として著者には見えている気がしたので。
・「よそのまちのスーパーをうらやむ」という文言をなんかメモっていたので刺さったんでしょうね。長い期間で読んでいたのでいつのことだか全然思い出せないけど、、。どうせまた読み直すのでよし。
・帯にある、「実験室」という表現がよくわからなかった。こんなに現実の生活そのものなのに?という気持ち。
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