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ハロウィンに読みたい!🎃 おすすめの絵本

福岡フェス中ですが、今日はお休みしてハロウィンに関する記事です。


前書き

 私はあまり紙の本を買わないし、買っても読み終わったら売っている。

 理由はひとつ。コスパである。

 私は昔、書痴で、部屋中に天井までとどくような本棚を置いた書斎を作りたかった。実際問題、一人暮らしを始めてからは本棚がいくつも置いてあって、賃貸の床が抜けるのではないかと危ぶむほどだったが、「床など抜けてなんぼ」とよく分からないことを考えていた。

 でもある日、引っ越しをしようとしたら、本を詰めても詰めても詰めても詰めてもいっこうに終わらない。段ボールが積み上がり、20箱、30箱、40箱と本ばかりになった結果、引っ越しにかかる金額は指数関数的に跳ね上がり続け、お金が尽きた。

 私は痛感した。

 無理だ。

 大体、本……小説、漫画、実用書と幅は広いが、買った本のすべてを読み返すわけではない。消費社会に生きる私たちにはそんな時間はない。いつか時間が空いたらまた読み返すんだと思っても、読み返さないことだって多い。

 本はタイパ的に贅沢なコンテンツである。買って読み終わるまで面白いかどうかが分からない。レビューなんかは参考になるけれども、自分の知識や感性次第でつまらなくも面白くもなるものだ。

 私の場合、最近では読む本のほとんどは、「話題だから買ってみたけど、まあ普通かな」となってしまうことが多い。

 「普通」と思った本は二度と読みなおさない。

 二回読みたい本はめったにない。本当にない。

 この(私にとっての)真実に気付いたあと、私は本を売った。売りに売った。全部ではない。古書や貴書、使っている資料。それから、本当に大好きな本や漫画だけを残した。例えば、松井優征、モンゴメリやドストエフスキー、JKローリング、小野不由美の小説あたりはまだ持っている。

 でもこれからも基本はKindleだし、「もう一度読みたい」と思わない紙の本は読み終わったら全部売ると思う。

 とはいえ、それでも本を売らない主義の方もいらっしゃる。それはそれで個人のポリシーとして素敵だと思う。

本編

 さてここまでが前書きだった。
 こんな私にも、コレクション目的で紙の本を買う機会がある。

 英語の絵本である。
 私はかわいい英語の絵本を集めるのが好きなのだ。Little Green Monsterのシリーズとか好きだ。

 とにかく日本人や日本語に疲れた時は英語の絵本に限る。日本語を読むと、私の脳はその単語にまつわるもろもろを思い出してしまい、フワフワできないが、英語の絵本なら頭を使わなくても読めるし、時間もかからないし、夢の世界の物語のように楽しめる。

 そんなわけで洋書コーナーを探したところ、本屋でハロウィンフェスが行われていた。またフェスか。フェスが多すぎる。

 どれを買おうかいろいろ悩んで、こちらの絵本を購入した。

 Ghosts in the House!

clever girl!!

 作者のKazuno Koharaさんは日本生まれだが、今はイギリスのケンブリッジにいらっしゃるようだ。

 この本がめちゃくちゃおすすめ。

 可愛いんだよね~……かわいい女の子と猫が町はずれのおうちに引っ越してくるんだけども、そこはお化け屋敷で……! どうする!? いや、女の子はただの女の子じゃない(was not just a girl!)魔女なんだよ~!

 と、猫と女の子がお着替えして(猫が着替える必要あったかはわからないが、この段階で二足歩行を始める)お化け退治を始めるという流れだ。

 といっても消し去るとかそういうことではなく、かわいいお化けをつかまえてお洗濯しちゃうかわいい女の子なのである(猫は着替える必要あった?)。

 とにかく登場するキャラクターのすべてがかわいらしく、私の口角は上がりっぱなし。

 読んでいると、平和な気持ちになってくる。
 誰も不幸にならず、「そしてみんな幸せに暮らしました」と締めくくられるのもうれしい。

 絵本の中で小さな魔女と猫(とお化け)が幸せになるのに誰にはばかることがあるだろうか……なんだか涙が出てきた。年のせいか涙腺が(ズビィー!)

 とにかく、すてきな絵本である。
 ハロウィンを祝し、お化けなら本場、英国在住の著者が描いたこの絵本をお勧めしたい。


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