見出し画像

Googleマップを信用しすぎた人類の末路

 Googleマップが、大変便利かつ有用なサービスであることは言うまでもない。私たちは普段Googleマップに全幅の信頼を置いて生きているし、初めて行く場所ではもうGoogleマップなしには歩けないと言っても過言ではない。

 しかし、あまりにもGoogleマップに依存しすぎた人類は自らの直観や目視で得られる情報をおろそかにし、Googleマップの情報一つで生死すら分かれる瀬戸際に立っているのかもしれない。

 先月11月アメリカにて、Googleマップで迂回路を探した一部のドライバーが、道もない砂漠に入り込んでしまい、戻るにも戻れないといった状況に陥る事件があった。

 この時は結局うまく抜け出せたそうだが、どこにも繋がっていない橋にルート案内され、車ごと転落して死亡事故につながった例もある。

 これらの事件についてGoogleマップ自体に責任があるか? という問いに対して、私は「悪意のある編纂を行っているわけではない限り、有料のサービスではないので、必ずしも信頼性を担保する責任はない」のではないかと考えている。問題はGoogleマップというサービス自体よりも、それを信じすぎる私たちにあるのではないか。

 思えば10年ほど前はまだGPS性能がよろしくなく、自分の位置や進んでいる方向がきちんと把握できないケースも多かったが、現在では非常に高い精度で道案内をしてくれるサービスになっている。私はやや方向音痴気味なので、常人と同じように方向感覚を代替できるGoogleマップは必要不可欠だ。あまりにも使いやすく正確なサービスなので、自分の直観や視覚情報以上に重視してしまう。

 先日福岡に行った時もその魔力に魅せられて住宅街で不審者と化してしまった。

 地方に行くと急に正確性が落ちるのもGoogleマップの特徴である。普段都心で生活しているとそれを忘れてしまう。結局何事も過信は良くないし、人間が自分で持っている感覚情報も大事にするべきだという教訓だろう。

 思えば、昔友人が「私はGoogleマップうまく使えないからこの紙の地図で頑張るんだ」と言って謎の分厚い地図帳を持ち歩いていた。私はその時「なんでそんな不便なことをするんだろう」と内心ドン引きしてしまったが、彼女の対応も一つの正解だったのかもしれない。まあ、人類からGoogleマップが失われたら地図の読めない人類が大半を占め、彼女は独り勝ちして案内人として生計を立てるチャンスがあるだろう。

 皆さんがGoogleマップを使う際は、心のどこかに「もしかしたら間違っているかもしれない」という思いを置いて安全に使っていただきたい。


 最後までお読みいただきありがとうございます! 良かったらスキ/フォローお待ちしてます。あなたにいいことがありますように!

゚+。゚+。。+゚。+゚ ゚+。゚+。。+゚。+゚ ゚+。*゚+
✨メンバーシップ運営中です✨
月500円で、毎週2回更新の「それでもきっと、だいじょうぶ」マガジンや、
月1で投稿される気合の入った有料記事の一部、
月初の報告もりだくさん記事など特典がいっぱい✨

(※内容は記事執筆時点のものです。現時点の特典は、メンバーシップの説明をご覧ください)
゚+。゚+。。+゚。+゚ ゚+。゚+。。+゚。+゚ ゚+。*゚+
#YeKu
#エッセイ

サポートありがとうございます! 金額にかかわらず、サポートが執筆の大きな助けです。 いつも感謝しています。