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アート、本、アニメ、舞台、映画、音楽、テレビなどについて書きます。 tumblrもあり…

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アート、本、アニメ、舞台、映画、音楽、テレビなどについて書きます。 tumblrもあります。本の紹介 → http://yensui.tumblr.com アートイベントまとめ → http://artevent.tumblr.com

マガジン

  • 月またぎレビュー「月 → 月 (つきづき)」

  • ファッション誌から読むアート最先端

    アートの動向の考察を、ファッション誌の最後の方に載っているアート情報からしてみようという試みです。

最近の記事

2019年振り返り

2019年の振り返りを書きました。 【アート】 『ドレス・コード?―― 着る人たちのゲーム』 京都国立近代美術館 京都服飾文化研は膨大なコレクション、資料を生かした良質の展覧会を多く企画しているが、その中でも出色。ファッションを「ゲーム」として捉え、服飾資料の他に現代アート、漫画、演劇など分野横断的に見せるキュレーションがとても刺激的だった。カタログもよいでき(東京では代官山 蔦屋書店とかで買える)。 京都近美から熊本美へと巡回中。巡回先が増えるという噂も。 『Mee

    • 2018年振り返り

      2018年を振り返りました。 印象に残ったものいろいろ。今年はコメントなし。。。 順不同です。 来年もよろしくお願いします! 【映画】 「万引き家族」 是枝裕和 「ブリグズビー・ベア」 デイヴ・マッケイ 「リバーズ・エッジ」 行定勲 「ウォールデン」 ジョナス・メカス(1969年) 「2001年宇宙の旅」(IMax上映) スタンリー・キューブリック(1968年) 【舞台、ライブ】 山縣太一演出「三月の5日間」 ASUNA(アスナ)「100 キーボード - 干

      • 立ち寄ろう、ハンバーガー

        POPEYEの9月号がハンバーガー特集で、ウキウキせずにはいられません。有名ダイナーからロードサイドの自販機まで、いろいろ紹介されています。 ここでは美術館やギャラリーに行く時などに立ち寄れそうな店をピックアップしてみました。 しかし、たしかにハンバーガー(とサイドメニューとして欠かせないフライドポテト)は好きなのですが、おしゃれなダイナーとかよりも、ひとりで気軽に食べ歩けるB級グルメ寄りのものがより気になります。(なので、なんとなく青山、渋谷、中目黒あたりの有名店は除外され

        • 宇都宮〜八戸〜十和田〜猪苗代〜郡山

          今回の一番の目的地は十和田市現代美術館。滞在は八戸に2泊です。東北新幹線の沿線ということで、行きは宇都宮に立ち寄って、帰りは郡山で途中下車し、猪苗代の方にも行くという旅程。 1日目 宇都宮〜八戸 朝8時頃、池袋から宇都宮に向かいます。宇都宮線で、小金井で乗り換えか、時間によっては直通もあります。 10時頃、宇都宮駅着。駅前からバスに乗って、栃木県立美術館へ。乗り場が多く初見では分かりずらいので、駅前の交番で聞くと教えてくれました。 美術館HPより「西口バスターミナル6番

        2019年振り返り

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        • 月またぎレビュー「月 → 月 (つきづき)」
          17本
        • ファッション誌から読むアート最先端
          3本

        記事

          2017年のこと

          2017年のこと。印象に残ったもろもろを振り返ります。 【映画】 「美しい星」 吉田大八 監督 (三島由紀夫 原作) 60年代日本のSF文学のレトリックが存分に生かされていてとてもおもしろかったです。登場人物全員怪演。 「虐殺器官」 村瀬修功 監督 (伊藤計劃 原作) フィクションだと思っていたディストピアがいつの間にか現実の世界を侵食するかのようなリアリティがありました。 「メッセージ」 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督 (テッド・チャン 原作) SFの要素がしっかりつま

          2017年のこと

          2016年の振り返り

          2016年を振り返ります。 【映画】 下半期には「シン・ゴジラ」、「君の名は。」、「この世界の片隅で」が立て続けに話題をさらっていきました。それらももちろん感動したのですが、ここはあえてそれ以外のものを。 「FAKE」 森達也 ゴーストライター疑惑で世間を騒がせた佐村河内守を森達也が追ったドキュメンタリー。「作者」という一次存在を決して排除することができないあらゆる「フィクション」が、何重にメタ化を重ねても到達することができないであろう「虚構性」の深淵に、「ドキュメンタリ

          2016年の振り返り

          月またぎレビュー2016「3、4月→5月」

          「3月→4月」はサボってしまったので今回はボリュームアップ、トピックと文章量を多めに増刊号的にお届けします。 【アート】ではすでに行ったものの他、これから行きたい展覧会も。浦和方面と三島方面は今が行きどきです。 【テレビ】では4月にはじまった今季アニメについて、「ゾンビもの」「職業ヒーローもの」「なろう系」といった物語類型の話になったので若干重いですが。。。 ヘッダー画像も所せましとなる全16トピック、約5000字どうぞ。 【アート】 國府理 「オマージュ 相対温室」 @G

          月またぎレビュー2016「3、4月→5月」

          月またぎレビュー2016「2月→3月」

          ようやく今月分です。 ここでは「月またぎ」がテーマなので外してますが、2月はTPAM、恵比寿映像祭、メディア芸術祭、マイノリティ・アート・ポリティクス、カオス*ラウンジ新芸術校成果展、芸術公社のレクチャーパフォーマンスシリーズなどいろいろ重要な催しがありました。 そしてこの3月、20日から始まる瀬戸内国際芸術祭の開幕を皮切りに、芸術祭シーズンに入って行きます。瀬戸内はもう前売り券購入したのでいずれ行きますが、少し遠出だと、水戸芸術館の田中功起展やヴァンジ彫刻美術館のキギ展なん

          月またぎレビュー2016「2月→3月」

          月またぎレビュー2016「1月→2月」

          だいぶ遅くなりましたが今月分です。 【アート】 あざみ野フォト・アニュアル「考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一 展」 @横浜市民ギャラリーあざみ野 昨年の木村伊兵衛賞の受賞作家。はじめてじっくり見たけど「沖縄」という注釈に収まらないとても豊かな写真家でした。今は「沖縄」から離れ、サバイバル登山に挑んだ新シリーズ「CAMP」の展開がはまっていて期待です。 ちなみにこの数日後、沖縄のロケハン資料を探している人がいたので『絶景のポリフォニー』とか『okinawa por

          月またぎレビュー2016「1月→2月」

          月またぎレビュー2016「12月→1月」

          なんとなくはじめたこのシリーズも、今回から2年目に入ります。なんとか毎月やってこれたのも、みなさまにご覧いただいているおかげです。ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします! 今回はまだ昨年のものの続きがほとんどですが、来月あたりにはまた「今年のテーマ」的なことにも言及できればと思っています。 今年のトピックでいえば、瀬戸内、愛知、さいたまなどで大型の国際芸術祭が続きます。全部行くつもりですが、「一緒に行ってもいいよ!」という方がいたらお声がけください。 それから

          月またぎレビュー2016「12月→1月」

          2015年の振り返り

          2015年の振り返りをまとめました。各ジャンル2〜4つぐらいのトピックで振り返ります! 【映画】 ゴダール「さらば、愛の言葉よ」 これ以前にも3D映画は何度か見ていますが、鑑賞体験を大きく変えるものとはまだ言えず、演出技法の中の一つ程度にしか感じてませんでした。しかし、あのゴダールが3Dを撮ったとなれば、そんな3D映画のモヤモヤにガツンとやってくれるんじゃないかと期待した作品。そして映画館で2回見ました(1回目はよくわからなかったので。。。)。ぼくだけでなくどうやら複数回

          2015年の振り返り

          月またぎレビュー「11月→12月」

          このレビューも今年の1月から始めたてなんとか1年間、今回で12回目となりました。そんな風にいうと振り返りたくなりますが、それはまたの機会にして、遅くなりましたが今月分です。 「東北画は可能か?」や「ブルーシート」は本当は月初めまでやっていたのですが、現時点では終わってしまいました。。。しかしいずれも1回限りのものではなく、これからの展開を待てるものなので、頭の片隅に置いておいてもらえればと思えます。 また今月購入した本うち『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バ

          月またぎレビュー「11月→12月」

          月またぎレビュー「10月→11月」

          11月もだいぶ過ぎてしまいましたが今月の更新です。 アートは近代美術館の2本。企画展も常設展もいつもおもしろいのでぜひ。 映画は最近の3本はアニメでした。ここでの2本に加え、もう終わっちゃいましたが、「リトルウィッチ・アカデミア」。絵が動く気持ち良さを存分に楽しめます。 テレビは秋クールに突入、新番組の中からいくつか。 赤塚不二夫の生誕80周年で、出版やテレビ、イベント企画が目白押しです。ここでは出版の中からひとつを。他にアニメ「おそ松さん」、公演企画「バカ田大学開講」など。

          月またぎレビュー「10月→11月」

          月またぎレビュー「9月→10月」

          展覧会もアートイベントも映画も秋の新番組も、見たいものがたまってくると秋の訪れを感じる、そんな生活をしています。すでに見逃しそうなものもちらほら。。。 テレビでは、NHKの「ニッポン戦後サブカルチャー史」も第二弾がはじまっています。実は第一弾を全部見れていないとか、テレビの録画も必死に消化中。。。 【アート】 「Don't Follow The Wind Non-Visitor Center」 @ワタリウム美術館 東京電力福島第一原子力発電所周辺の帰還困難区域内で開催されて

          月またぎレビュー「9月→10月」

          月またぎレビュー「8月→9月」

          こうして振り返ると、アートの割合が高い一ヶ月だったように思います。越後妻有や別府などは逃しましたが、大阪にはなんとか行ってきました。 また、戦後70年ということもあり、8月というある意味特別な時期に見聞きしたことはひときわ濃厚でした。『美術手帖 2015年9月号 特集:絵描きと戦争』やNHKの戦後70年特集などは、映画「野火」を見ることと、その理解にもつながりました。 【アート】 「他人の時間」展 @国立国際美術館 東京都現代美術館で見た展覧会ですが、今回はアジア・オセアニ

          月またぎレビュー「8月→9月」

          月またぎレビュー「7月→8月」

          こどもたちの夏休みもう中盤に差し掛かり、そろそろ避けられない切なさが込み上げてくる頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。猛暑日が記録的に続くなかこれを書いていたら、ことごとくインドアな自分の生活が際立ってきました。 さて、7月は見れたものの数自体は少なかったのですが、新しい展覧会がはじまったりテレビが夏クールに入ったりと、トピックは多めかもしれません。【本】ではなぜか2冊とも「オカルト」に触れていることにも注目ですよ! 【アート】 「鈴木理策写真展 意識の流れ」 @東京オペ

          月またぎレビュー「7月→8月」