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Yes, Andですべてはうまくいく

Yes, Andで世界を平和にする!と宣言して、活動をはじめたのが2003年春。
それから、いろんな方々が共感いただき、あちらこちらでYes, Andということばが使われるようになっていますが、ときどき「あれっ?」と思う、受け取り方をされている場面に出逢います。
2006年に幻冬舎さんから『Yes,Andですべてはうまくいく』という本を出させていただきましたが、あれから16年、、ずっとYes, Andを鍛錬してきて、さらに感じていることをちょっと綴ってみます。

Yes, Andとは

Yes「ありのままを受け容れる / それに感謝し受け取る」
And「自身の考えやアイデアを返す」

なのですが、すべてに対して「イエス」と言わなければならないということではありません。
相手が伝えていることに違和感・相違を感じたとき、頭ごなしに「いや、それはない!」と否定してしまうのではなく、まず、伝えてくれていること自体を受け取ってみる、ということです。
そして、その上で、相手が受け取りやすいことばや態度を以て、自身の考えを相手に返すことです。

自分自身を確立し、主体的に生きる

それでは、Yes, Andを軸に生きることで、自身が確立され、主体性が増し、それが自身の成長と幸せにつながることについてお話ししたいと思います。
自信に対してYesできること : 「自身のありのままを受け容れ、いまの自分があることに感謝し、肯定的な自己概念をもつ」

人間は「自分は何者か」という自分に関する概念『自己概念』を持っています。
 自分が何者であり
 何が出来る OR 出来ないか
 何に価値をおいているか
 自分が様々な欲求を感じる源泉は何か
 何を信じているか
など、自己概念はコミュニケーション活動において大きな影響を与えるものです。
健全で肯定的な自己概念を持つことが、対人関係において非常に重要な鍵になります。

そして、そうあることで、And「社会や他者に自己開示できる」
自分に関すること(考え方、気持ち、意見、特徴、仕事など)を偽らずに打ち明けることができる能力は、コミュニケーションにとって必要なことであり、社会や他者から信頼を得ることに繋がります。
相手に自分を打ち明けることによって相手はあなたを知るようになり、そのことはまた、相手が自分を開くことになり、その結果相手のことをよく知ることにつながります。
自己開示ができるということは、健全な人格をもっている印であると言われています。自分が本当に自分であるということに確信が持てるときに、自分の考えや気持ちを十分に表すことができ、また、自己が確立しているときに、自分の成功や喜びだけではなく失敗や恥をも他人と分かち合えるのです。

同時に、自分を開示することによって自己が確立していきます。
自己開示を妨げるのは、他人に対する恐怖心や不信です。 信頼や善意を生み出すためには、誰かが自主的な自己開示の冒険をすることが重要な鍵になります。

このように自身をYes, Andできるようになると、健全に他者ともYes,Andで関われるようになり、主体的な行動がとれるようになっていきます。
『主体的に行動できる』力は、仕事場において非常に求められます。

Yes, AndとYesマンのちがい

「主体性を発揮する」を英語にすると “Be Proactive” となります。
似たような言葉で “Reactive”というものがありますが、これはまさに分かりやすく置き換えると

Yes, And = Proactive :  現状を受け容れ、感謝し、自分のアイデアや意見をのせて返す
Yesマン = Reactive : 言われたことを言われた通りして返す

ということです。
簡単に英語の接頭語を説明しますと、proactiveの”pro”とは「前に (front / forward )」という意味があり、reactiveの“re”とは「再び(again)」という意味になります。
例えば、受け容れ難い言葉や態度を受け取ったときに、reactiveというのはその状況に対しての反応を感情で返してしまうことですが、proactiveで行動するというのは「その真意や理由を考え」良い方向に進めるための言葉や行動を相手に返すことなのです。

主体性を発揮するには

更に付け加えると、proactiveに対応するということは、外からやってくる出来事に受け身に流されるのではなく、自分からルールを作る、自分から状況を作る、自分から立ち向かう、という行動原理です。
とはいえ、主体性を習得するのは一朝一夕ではできません。しかし逆の発想でいくと、主体性は 100% 自分だけで始めることができる習慣ですので、自分の心がけ次第でどんどん身につけることは可能なのです。
間違えてはいけないのが、「主体性を発揮」していれば、すべてがうまくいくわけではないです。
向かうべき目的、目標が明確でなければいけません。主体性は、どんなに小さなことであっても、自分の責任の下で自身の行動を管理・コントロールしていけることです。

道を切り拓く

あなたの前にはまだ道はありません。すでに舗装されている道なんて、なんの魅力も感じませんよね。イエスマンで生きるということはそういうことです。あなたのこれからの人生における輝く道は、あなたがイエスアンドしながら切り拓いていくのです。
その多大なるエネルギーと力をつけるためにも、行動する力を身につけてください。

パートナーになる!

Yes, Andを言い換えてみますと、「パートナーになる」ということです。
Yes, Andの反対側にあるのがNo, Butです。 これは、「プレディタ―(捕食者)」です。
相手の意見や考え、感情を無視して、自身の考えやアイデアを押し付ける。
そのためには、相手に対して脅威を与えたり(マウンティングやハラスメント)、恫喝したり、怒りをむき出しにしたり。
また、Yesマンは、「プレイヤー(祈る人)」です。ただただ、相手に振り回されてしまい、疲れ果ててしまうか、最終的に逆切れしてプレディタ―になってしまうか・・・

さて、、 あなたはどれを選びますか?

3つのP:プレイヤー/パートナー/プレディタ― 

社会のひとりひとりが自分らしくを楽しめる文化にしたいと一言でまとめきれないくらいのいろんな活動をしてます。 感謝と愛に溢れた社会づくり・人づくりにすこしでも貢献できたら、と、学びを楽しみに変える教育の改革活動をしています。 サポートいただけたら勇気になります!ありがとうございます