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そっけない女医さんとペヤングの話

今日は朝8時半から重厚なドアに区切られた密室内でヘッドホンを頭につけ、ぴぴーやら、ぎーぎーやら、ぶぶーぼーぼーとありとあらゆる厭な音を聞かされ、聞かされるたびにさもありがたげにボタンをペタペタと押し、それからまた、ほげほげと移動し、掲示板に何やら私のことを意味する数字が表示されるのを確認するや否や、本当は早く順番こいこい来やがれこのやろー、待たせるんじゃねーよとか、すげー悪い顔してうなりながら掲示板にらんでたんだけど、ぜーんぜん、ワタクシそんなあさましい人間じゃありませんのよ、ウフフ余裕ですのよみたいに取り澄ました顔でこんこんこんと3度のノックとともにドアをスライドさせ、素早く荷物を所定の籠に置き、自らの名を名乗り、誕生日プレゼントをもらえるわけでもないのに己の生年月日を朗々と述べ語りつつも回転椅子に腰を掛け、そうしてなんか知らんけどやたら冷たいジョイ、joy、いや女医と対峙したのだ。
あ、別に対峙はしてないけどね。

そんなこんなでどんなあんなだか知らないけど、思ったより早く病院を退散できたので、帰り道ローソンでとても大きなペヤングを買って家に帰って食べたのだ。

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