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『ディストラクション ベイビーズ』

2019年8月9日、
Netflixで鑑賞。
詳しくはググってくれや。

この作品が公開された時、
私の住んでいる久留米市では
上映されていなくて、福岡まで
出向いていったことを思い出す。

どうして、そこまでして
観にいったのか、それは、
自分の中に、ある素性が、
そうさせていったのかも、
しれない。
その素性を3人の名役者たちが
思いっきり演じてくれている。

①凶暴性 柳楽優弥

なんてステキなアクターなんだ!
中盤まで、喋らない、
貌力と暴力だけで、引き込んでいく。

ねっとりとしてて、
ジメッとしてて、
臭さが、モワッと伝わってくる、
これ、凄いと思うんですよね。

圧倒的な腕力や技術もないが
暴力を受け続けて、それを
身体と本能が学習している感が
戦いの場面の度に伝わってくる。
こういう1つ1つからも、
俳優•柳楽優弥の凄さが伝わってくる。

②コンプレックス 菅田将暉

天才であり、旬な俳優、
菅田将暉、どんな役もこなせる彼は、
観てて、不快感を伝えてくることも
見事にこなす。
負け犬の吠えまくりな姿を
これでもかと見せてくれる。
この作品でも、明らかに、
女性へのコンプレックスを抱えた
高校生を演じている、
女性が見たら、ドン引きして、
菅田将暉を嫌いになるんじゃないか
くらいに、吠えて暴れる。

この負け犬コンプレックス吠えまくり感、
虎の威をかる狐感が、
自分の中に、ドロドロっとある。

スクリーンや、画面の向こうにいる
観客に対して、天才俳優•菅田将暉は
圧倒的な強さで勝つ。


③魔性 小松菜奈

もうね、この貌ですわ、凄い↑
菅田将暉と小松菜奈って
『溺れるナイフ』でも共演しているけど、
これが同じ人物なのか⁈って
思わせますからね、両作抱き合わせで
観ても楽しいかも。

気だるくて、日常でも、人にも好かれる
わけでもなく、万引きとかしている彼女、
暴力を受け、犯罪に巻き込まれ
恐怖に怯える彼女、そんな彼女が、
とんでもない凶暴性を出しておきながら、
嘘をつき、弱者ぶる、
こういった魔性は、男女の差、
関係なくある。

怖い…許して…助けて…

このクソが!死ね!カス!ボケ!キモい!死ねや!

ひゃー〜〜!

私は、ちょいワルオヤジでもなければ
元ヤンキーでもない、武勇伝なんて
ものもない、50オーバーの小心者の小市民だ。
しかし、
•凶暴性
•負け犬コンプレックス
•魔性
なんてものは、何かの
きっかけで、飛び出してきて、
豹変してしまうかもしれない、
というのは、誰しもが
持っているのかもしれない。

誰しもが、ディストラクションして
破滅の道を転がっていく可能性を
持っているのかもしれない。

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