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農業への思い・農業ライター 鈴木雄人さん(地方創生の現場シリーズ)

0. ティーザー版

1. インタビューの背景

鈴木雄人さんは、農業専門ライターとして、各地の農家さんに取材に行き、その成果を、自身のBlogやInstagram、TwitterなどのSNSで発信をしています。24歳という若い鈴木さんが、なぜ農業に拘っているのか、そして何を目指して活動をされているのかを伺いました。

鈴木雄人さんBlig(はれのちアグリ)

Twitter(hare_noti_agri)

鈴木雄人さんは、茨城県旧八郷町(2005年10月1日に旧石岡市と合併し、新石岡市となった)で生まれ育ちました。自然の環境や農家がごく当たり前にある場所だったので、野菜や農業には興味がずっとあったそうです。大学では、生物資源科学学部で食品ビジネスに関して学びました。環境を破壊することではなくお金を稼ぐ方法として、農業に大きな関心があるそうです。

2. 目指していること

複数の農家を見てきて、まず農家ごとの情報格差が気になる点だそうです。農家として、経営を成り立たせていくために必要な情報、例えば販路とかに関することなど、が大手の農業法人と個人レベルの中小、零細農家とでは、格差があるそうです。そのため、鈴木さんは、農業の総合まとめサイトを作りたいという目標を持っています。それによって、新規参入者もより収益化を実現することが容易になるので、農業そのものが、より魅力的な産業になるはずとおっしゃっていました。

かつてとは違い、農家さんはいい農産物を作っていれば、力を持った農協(JA)が売ってくれるという、安定的な産業構造ではなくなってきており、農家さんにとっても、消費者からのエンゲージメントを獲得することが重要になってきているという指摘は、消費者側の観点からみても興味深いものでした。

地方への移住者を、自治体が力を入れて獲得しようとしている時代です。誰もが、オンラインだけで完結できるような仕事に携わっているわけではなく、地方でしかできない事業、仕事に就こうと思っている人も多くいるはずです。農業は、そういった仕事の最右翼でもあり、農業の生産性を上げることは、社会的な急務とも言えるでしょう。

思えば、昭和30年代初頭から始まる高度成長期に合わせて、地方の農家の、次男、三男などが、こぞって都市部に流出して行き、二次産業、三次産業の成長を支えました。地方に残された一次産業は、国土の問題もあり、生産性を他の産業ほど向上させることができずに、緩やかに衰退して来ています。おそらくその傾向は、高度成長から60年も経た現在でも、大きく変わることはありません。農業に就く人間が少ないことの背景には、こうした大きな戦後社会自体の変化があり、決して一朝一夕に作られたわけではありません。

鈴木さんは、農業が置かれたそういう状況を、新たに成熟技術であるICTを用いて解決を目指していくものと理解しました。何より現場に足を運んで記録として残していくという姿勢に、大きく共感をしています。

Zoomでインタビューに応じてくださる方を探しています。皆さんがやっていることについて、語って頂けませんか。



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