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【2023年に読んで最も役に立った】Positive Intelligenceの役立て方

2023年に読んだ本の中で一番役立ちそうと思っているのが「Positive Intelligence」という本です。

Positive Intelligence(ポジティブインテリジェンス)は、シャン・ライバー博士による本で、ポジティブな心の状態を高め、ストレスやネガティブな感情に対処するためのアプローチを提案しています。

この本では、著者が提唱するポジティブインテリジェンス(PQ)と呼ばれる概念に焦点が当てられています。PQは、心の強さやポジティブな精神的な状態を測る指標です。著者は、PQを高めることが個人の幸福感やパフォーマンス向上につながると主張しています。

本の中で、ライバー博士は「サバイバルモード」と呼ばれるネガティブな思考パターンに焦点を当て、これを克服するための戦略を提案しています。また、ポジティブな感情や思考を育てるための具体的な練習やツールも紹介されています。

簡単に言えば、Positive Intelligenceは、ポジティブな心の状態を養い、ネガティブな思考パターンに打ち勝つための方法を教えてくれる本です。

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読書日記を兼ねて、この本で書かれている内容をどのように日常に取り込んでいけるか考えたいと思います。


1.Saboteursの存在を認識する

本の中ではSageとSaboteurという自分の中に存在する2つの思考パターンが紹介されています。簡単に言うと、Sageは楽観的で論理的で周りに良い影響を与えるようなポジティブな思考パターン、Saboteurは悲観的で批判的、周りの悪いところまで引き出すようなネガティブな思考パターンです。どんなに完璧に見える人でも自分の上司でも、短所はあります。どんな人でもSaboteurを自分の中に持っているのです。でも一辺倒のSaboteurではなく、人によって異なる種類のSaboteursを持っていたり、Saboteursの強さ・弱さが異なります。

"Saboteurs(サボタージュ)"は、Positive Intelligenceのコンセプトの中で、人々が抱えるネガティブな思考や行動のパターンを指します。シャン・ライバー博士は、以下の10種類のサボテージャーを識別し、それぞれが個人のポジティブインテリジェンス(PQ)を低下させる可能性があると説明しています。

1. Judge(ジャッジ): 厳しい自己評価や他者への批判的な態度。完璧主義や非難の傾向があります。

2. Stickler(スティクラー): 細かいことにこだわり、柔軟性がない傾向があります。変化に対する適応力が低いです。

3. Pleaser(プリーザー): 他人に合わせすぎて自分を犠牲にする傾向があります。自己主張が難しいことがあります。

4. Hyper-Achiever(ハイパーアチーバー): 成果主義に過剰に焦点を当て、過労やストレスに陥りやすいです。バランスが欠けがちです。

5. Victim(ビクティム): 自己責任を回避し、状況や他者のせいにする傾向があります。自分の力を過小評価します。

6. Avoider(アボイダー): 困難や対立を回避し、問題から逃げる傾向があります。対処しないことでストレスが蓄積されることがあります。

7. Restless(レストレス): 不安や焦燥感を抱え、落ち着きがない傾向があります。集中力が続かないことがあります。

8. Controller(コントローラー): 他者や状況をコントロールしようとする強い欲求があります。柔軟性が低く、他者との関係に影響を与えることがあります。

9. Hyper-Vigilant(ハイパーヴィジラント): リスクや危険を過度に心配し、過剰な注意を払う傾向があります。過敏になりがちです。

10. Hyper-Rational(ハイパーレーショナル): 感情を過度に抑え、冷静すぎる傾向があります。他者とのコミュニケーションが難しいことがあります。

これらのサボテージャーに気づき、それに対処することで、個人はポジティブインテリジェンスを高め、より健康で幸福な生活を送ることができるとされています。

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自分の中にどのSaboteursが居るかどうかは、Positive Intelligenceのサイトでテストできますので、ぜひ試してみてください。ちなみに前回テストした際に私の中で強かったSaboteursは、Sticker、Hyper-Achiever、ControllerとHyper-Vigilantの4つです。

本の中では、自分の中にある強いSaboteursを知り、ネガティブな思考が思い浮かんだ時に、「これは本当の自分ではなく、Saboteursが引き起こしている思想なんだ!」と、自分と自分のSaboteursの思考を引き離すべしと書いてあります。例えば、私の場合、「この仕事に失敗したら、来年仕事がなくなる…絶対成果を出さなきゃ」という考えが思い浮かんだ時に、「これは私の中のHyper-Achieverが生み出している考えであって、考えすぎ」とSaboteursと自分の考えを分けて考えることが必要だということです。

2.PQ reps

本の中ではPQ repsと呼ばれる日々できるメンタル・トレーニングも紹介されています。

"PQ Reps"は、Positive Intelligence(ポジティブインテリジェンス)のトレーニングプログラムで使用される概念です。ポジティブな思考パターンを強化し、ネガティブなサボテージャーに打ち勝つための練習を指します。

PQ Repsは、日常的な練習や課題を通じて、個人がポジティブなマインドセットを養い、ポジティブインテリジェンスを向上させることを目的としています。これにより、ストレスの軽減、意思決定の向上、健康な関係の構築などが期待されます。

具体的なPQ Repsの練習は、瞑想や気づきの瞬間を増やすこと、ポジティブな感情に焦点を当てること、他者に感謝の気持ちを表現することなどが含まれます。これらの練習を通じて、個人はポジティブな心の状態を育み、サボテージャーに対抗する強さを養うことが期待されます。

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トレーニング方法自体は、マインドフルネスやストレスマネジメントで使われるものと変わらないと思います。メンタルヘルス向上のために私が行っていることは別の記事で紹介していますので、ご参照ください。

この本のユニークな点は、PQ Repsを1日100回やれ、と具体的な数値目標を決めているところにあります。例えば、瞑想をした時間を1分5回分だったり、運動したら30分30回分と決め、1日の内に100回に達するように、と言っています。私としては数え方も曖昧ですし、1日の内に何回数えたか忘れてしまうと思うので、瞑想アプリ等を使う、毎日ジャーナリングする、とルーティーン化してしまう方が簡単かと思います。

また、PQ Repsをするリマインダーとして、トイレに行った時に思い出せ、と言っています。具体的には、トイレに行く途中の床の感触に意識を向けたり、手を洗う水の感触に意識を向けたりするよう書いてあります。トイレは1日の内に数回行くものですし、リマインダーとして使うのは良いアイディアかと思います。一方、トイレの中で瞑想したりするのはちょっとおかしいので、他には数時間に1度アラームをセットする等工夫できるのかなと思います。

皆さんもぜひPositive Intelligenceの本を読んで、試した感想を教えてください!

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