見出し画像

自由とは、フェスで雨に打たれながら体を揺らすことだと思う


心の友とも呼べる親友とフェスに行った。横浜の赤レンガ倉庫で開催された「ODD BRICK FESTIVAL」だ。

結論から言うと、とにかく最高だった。“何が?”って聞かれても“全てが!”としか答えようがない。今までどうしてもっと早く行かなかったんだろうかって、後悔したほどよかった。特に私の心が動いた3名のアーティストを紹介させてほしい。

①Awich
彼女目当てにこのフェスに参加したと言っても過言ではない。舞台袖の登場から圧倒的なオーラを放ち、力強い歌声で会場の空気を一気に変える。後ほど登場する韓国アイドル目当ての女の子たちも途中から体を揺らし始めた。
「Queendom」から始まり、「口に出して」「どれにしようかな」「WHORU?」「TSUBASA」「GILA GILA」「Revenge」など、ヒット曲を満遍なく披露してくれた。毎回どのステージでも、同程度の熱量と想いが伝わってくるのがたまらなく好き。


②Little Simz
初来日という彼女。自然と体を横に揺らしたくなるようなトラックに、強さを秘めた心地よい声。ビートがレゲエっぽい?感じもあり、性癖に刺さりまくった。あまり彼女の楽曲を聴いたことがなかったが、一瞬で虜に。後で、改めていろんな楽曲のMVを視聴したが、MVというよりかは映画のようですごく好きだった。歌詞もルーツを大切にする彼女にしか出せない言葉たちを使っていて、英語を紐解いてもっと理解したい!


③Kamasi Washington
ジャズとは思えないほどの音の存在感と豪快さ。ご本人も存在感も半端なかったが(笑)彼の音楽はとても哲学的で、人間の根源に迫ってくるような雰囲気を感じた。キーボード、フルート、ドラム、サックス……どの演奏者も本当に心から楽しんでいるようだったのがとても素敵だった。雨の中の演奏だったが、単なる雨を祝福の雨に変えてくれた。


夕方ごろから強い雨が降ってきて、周りの人はカッパを取り出し着用し始めた。フジロックでよく見る光景だ。正直この日まで、雨に打たれながらフェスに参加する人の気持ちが理解できなかった。今回実際に自分で体験して、どうして彼らが雨の中フェスに参加するのか、その気持ちが分かった気がする。それは“自由”を感じるからだ。舞台のライトに反射する雨水を浴びながら、アーティストの奏でる音楽を全身で感じる。何千人もの人が同じ場所で、その音楽に合わせて思い思いに体を揺らす。心がこの世界と繋がり、解き放たれていく気分だった。

自由:フェスで雨に打たれながら体を揺らすこと。

私の中で、新たな自由の定義付けがされた日だった。一緒にフェスに行ってくれた心の友、そしてアーティストたち、フェス運営の方々、みんなみんなありがとう~愛が止まらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?