これは、香港映画俳優　林正英（ラム・チェンイン）、特にキョンシー映画の道士役をこよなく愛する私のラム活の一環である。

ま、それはそれとして、キョンシー映画でよく出て来るあのお札、
今日はその中身に迫ってみたいと思います。

キョンシー映画でお馴染みの「キョンシーの額にお札を貼り付けた瞬間、キョンシーの動きがピタリと止まる」あのシーン。

しかし、冷静に考えてみると「お札」というのはただの文字。
だからつまり何だ？キョンシーの動きを止めているのはアレすか？

「言霊（ことだま）」ってヤツ？？？

そんなもので？！

じゃあ、そんなに強い言霊って何なのよ？っていう疑問ですね。

はい、調べてみました。
まず、キョンシー退治を得意とする祓い師が道教の道士設定なので、
お札も道教のお札です。お札は文字なので、その効能は実に多岐にわたっています。家内安全、病気平癒、お金持ちになる、等々。

モンスター対応のお札も何種類かあるようです。

鎮屍符（キョンシーを抑えるお札）：
読んで字のごとく、キョンシー映画の中でのお札の使い道は、キョンシーの額に貼って、キョンシーの動きを止めるのが一番有効な使い方に見えますが、それがコレです。

「勅令大将軍到此（大将軍、至急こちらまでお越しください）」

・・・って、迷子のお子さんかよ。

ま、これも色んなパターンがありましたが、香港のキョンシー映画では、お札の冒頭が「勅令」（～に命じる）というのが使い回されている様子でした。

他にもキョンシーを整列させ故郷に歩かせるのに使う屍行符：
「勒令之白乙交遊上帝君（神と仲良しの白乙さん頼んます）」、

キョンシーを手ゴマのように操る（例えば悪役僵屍と戦わせたりする）
控屍符：
勒令之日月貫靈羽（太陽神、月神の皆さん力を貸してくださいな）、

キョンシーを祓う驅魔符：
「勒令之無數諸天（無数にいる諸天の神々たち頼んます）

・・・的な。
って言うか、「白乙さん」と「日・月さん」については、ネットで相当調べても翻訳ソフトで調べてもよくわかりませんでした・・・(￣▽￣;)

ええ、ええ、通訳失格ですとも。笑うがいいわ。
でも、こちらの人代表の旦那Kにも聞きましたがわかりませんでした。

それどころか、「そんなモン知るか！そんな架空の話をそこまで真剣に研究するんじゃない💢」と怒られました。

Ω＼ζ°)ﾁｰﾝ

なのでともかくここらへんは、用途別に、お願いして来てもらう神（？）が違うんだ、というイメージで軽く流してください。

何せ、架空なもんで。

後は、道教の中で仙人級に位置づけられる張天師が書いたと言われる象形文字チックな特殊文字で書かれたお札とか。

見た感じ「鬼っぽいものを抑え込む」的な？

ま、素人的には人（神？）の名前がただ書いてあるより、直接効能が
書いてあるヤツの方が効果を発揮しそうだけどな、と思ってしまいます。

もう一度言おう、これはあくまでも架空の設定の話。

書道アート部のお遊びとして、今回お札を書いてみましたが、様々な文献によると、これらお札も「邪な気持ちのない、まっとうな道士が、日時の巡り合わせをよく見計らって、適切な日時に、相当な念を込めて書きあげたものでないと、ただその文字が同じでも全く効果なし」、と書いてありました。

だからまあ、結論としては、
キョンシーのお札は「言霊」と言うよりは、「神通力」の一種という事になりましょうか。

その他にも、今後も細々書き続けるだろうラム活記録の為にバナーづくりも頑張りました。