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0004 ポジションの固定


はじめに

こんにちは。
今回は、U16~18年代のサッカー選手のポジションについての考察です。
いろんなポジションを経験させるか、ある程度固定化するか…
私の仮説は、「ポジションは固定した方がいい」という考えです。

今回のテーマを設定したきっかけは、週末の公式戦で起きたことの中にあります。その試合では、CBに本職でない選手が先発しました。試合前から相手の力量が上回っていることもわかっていましたが、前半だけで5失点。後半、先発したCBに代わり、学年は下で技術的にも劣るが本職の選手を出場させたところ、見違えるほど試合が落ち着きました。
こんなことがあり、ふと以前Voicyで聴いた三原先生の放送を思い出し、ポジションの固定について、改めて考えてみました。

ポジションとは「役割」である

サッカーにおいて、ポジションとは「役割」と言い換えることができます。ピッチ上の11人それぞれに割り振られた役割があるのです。個人個人の特徴、性格などを踏まえて適材適所に配置することで、互いに強みを発揮し、弱みを補い合いながら、チームとして闘うのがサッカーの面白さでもあります。また、自分の役割を理解することで、チームの勝利のために役割をこなしていく責任が発生します。前回の投稿で「役割と責任」について述べましたが、ピッチ上にも「役割と責任」があります

ポジションを固定するメリット

私は、ポジションを固定して練習や試合に臨むメリットは、以下の3つあると考えます。
①自分がやるべきことが明確になる
②プレーに無駄がなくなる
③チーム内でライバル関係がハッキリする

では、一つずつ見ていきます。

①自分がやるべきことが明確になる 
自分の役割がハッキリとし、試合でやるプレーが整理できます。また、自分と同じポジションの選手の中からロールモデルとする選手が見つかり、そのポジションのやるべきプレーもわかってきます。プロや海外のサッカーを見るときも視点が変わってくるはずです。
また、各ポジションに求めるプレーを言語化して選手に提示すれば、努力の方向性が定まってくるでしょう。

②プレーに無駄がなくなる
自分のポジションに対する自覚が生まれ、役割も明確になれば、「自分は何を練習すべきか」が明確になります。例えば、CBの選手がひたすらシュート練習ばかりしていても、本当に試合で必要な力は身につきません。自分のポジションに合った必要なプレーから逆算して、自主練習・主体練習のメニューを考えるといった主体性も発揮できます

③チーム内でライバル関係がハッキリする
同じポジションの選手が誰か、何人いるかを可視化すればライバル関係がハッキリします。その中で、自分が試合に出るには何を武器にするか、克服すべき弱点は何か…自然と自分自身と向き合う機会も増えるはずです。また、指導者側も同じポジションの選手の比較がしやすくなり、選手選考の時にも原則本職の選手を起用するようにすれば、選考基準のブレがなくなります。


まとめ

このように、選手のポジションを固定し役割を明確にすることは、チームの活性化にもつながります。ただし、「固定化」することだけが良いとも限りません。例えば…
①複数ポジションできるサッカー理解や柔軟性も必要
②伸び悩んでいる選手はコンバートしてみる(その際、選手とのコミュニケーションは不可欠)

という側面もあるはずです。

ただ、いずれにしても、一人ひとりがチームの中で求められている「役割」を理解し、その「責任」も背負ってプレーするということは、サッカーでも社会を生きる上でも共通して大切なことです。また、時にはその「役割」を超えて仲間のために奮起できる選手は本当に頼もしいです。
サッカーを通して人間的にも成長できるチームになれるよう、私自身も自分の役割を理解し、日々の活動に取り組んでいこう、と思える週明けになりました。

それでは、ありがとうございました。


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