かやまようへい

鍼灸師、博士(医学)。生きることは動くこと食べること。ランニングと料理とサウナが好き。…

かやまようへい

鍼灸師、博士(医学)。生きることは動くこと食べること。ランニングと料理とサウナが好き。自由が丘と浦和にて間借り開業中。元慶應義塾大学医学部漢方医学センター非常勤講師。かやま塾主催。鍼灸師をはじめとするセラピスト向けの内容ですが、一般の方にもわかりやすく解説していきます。

最近の記事

頭痛予防のためのセルフケア 東洋医学編

今回は東洋医学の考え方によるセルフケアについてお話させていただきます。 東洋医学的な頭痛の考え方は、氣の詰まりや氣の滞りであり、その背景には氣の不足があるというお話を以前の記事でさせてもらいました。 したがって、頭痛予防のためのセルフケアとしては、氣を補充する、ということになります。氣を補う、というと、何か修行をしなくてはいけないかというと、そんなことはありません(笑)。 氣の補充方法の基本は、呼吸、食事、睡眠、温めること 呼吸は余計な氣を出し、新たに清らかな氣を体に取

    • 頭痛予防のためのセルフケア 現代医学編

      今回はセルフケアによる、現代医学的な頭痛の原因の一つと考えられる首の後面にある筋肉の過緊張改善方法をお伝えいたします。 頭痛の現代医学的な原因についてはこちらを御覧ください。 セルフツボ指圧による首後面の筋を緩める 首の後ろに天柱(てんちゅう)というツボがあります。 いわゆる、頭痛に効くツボ、として有名なツボです。この場所は僧帽筋(そうぼうきん)、頭半棘筋(とうはんきょくきん)、頭板状筋(とうばんじょうきん)という筋肉の境目に該当する部位となっています。 僧帽筋、頭半

      • 東洋医学の基本は氣のパラダイムによる世界観 頭痛の原因−東洋医学編−

        今回は、頭痛の原因を東洋医学的に紐解いていきます。果たして、悩みやストレスはどのように頭痛の原因となるのでしょうか。 東洋医学の基本は氣(き)で考える 東洋医学では、私達の体は、氣・血・水(き・けつ・すい)という生理物質が正常な量を保ち機能することにより、生命活動を営むことができると考えます。 その生理物質のうち、もっとも基本になるものが「氣」です。東洋医学の世界ではあらゆるものが氣でできています。僕らの体も氣の塊です。したがって、氣がどのようなバランスにあるのかという

        • 頸部の神経解剖が重要!頭痛の現代医学的な原因

          こんにちは!浦和と自由が丘で鍼灸師をしている萱間です。 前回はお薬や鍼灸をはじめとする各種施術が対象となる一次性頭痛に分類される片頭痛と緊張型頭痛の特徴についてお話をさせていただきました。 特に、片頭痛の特徴としては、片側の痛みや脈打つような拍動性、視覚前兆といったものが一般的には認識されているのですが、実はそれらよりも重症度や過敏さが何よりも片頭痛を特徴づけるものなのでした。きっぱりと片頭痛と緊張型頭痛は分けられないという理解も鍼灸師の臨床上は重要です。詳しくはこちらをご覧

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          頭痛の種類と意外と知られていない片頭痛の特徴

          こんにちは。浦和と自由が丘で鍼灸師をしております萱間洋平です。前回に引き続き頭痛のお話です。前回は「危ない頭痛を見抜くには」というテーマでお話させていただきました。 上記内容はセラピストさんにとっては問診に活かすべき超重要テーマとなっています。一般の方にとっては知っていれば、ご自身や身近な人を救うことができるかもしれない、そんな知識だと思います。本日は頭痛の種類と意外と知られていな片頭痛の特徴についてお話をさせていただきます。 危ない頭痛の二次性頭痛、お薬や鍼灸などが対象

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          学校の教科書には載っていない 危ない頭痛を見抜くには

          私達鍼灸師が頭痛に対する施術を行うときに第一に考えることは、その頭痛が脳の血管の病変や、脳腫瘍などに由来するような一次性頭痛といわれる「危ない頭痛」ではないかどうか、ということです。 実は、患者さんのお話を伺うことにより、ほとんどのケースでそのような危ない頭痛かどうかを判断することが可能です。 キーワードは「突然の頭痛」「増悪する頭痛」「人生最悪の頭痛」ですが、これらのキーワードが具体的に意味することへの理解が重要です。 その時何をしていたか・・・「突然」の意味すること

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