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「学校に行きたくない」という小1の娘に、私たちが親としてやっていること

■入学して早々「学校に行くの、いや!」が始まった

今年の4月から小学校に通い始めた次女は、毎日のように学校に行くことを嫌がっています。それも通い始めたその週から…。

「なぜ嫌なの?」ときいてみても、「いや!いや!」というばかりでなかなか答えてくれません。ただ、くり返し、言葉を変えながらきいてみると、ポツポツと嫌なことが娘の口から出てきます。

一例をあげると
「(国語の授業で)書いた字を直されるのが嫌だ」
「1・2年生で一緒に歩いて帰るのが嫌だ、女の子が一人なのに」
「(早起き、歯磨きなどの生活習慣をチェックする表に)バツをつけられるのが嫌だ」などなど。

子どもが幼稚園や保育所での生活と学校生活の違いにとまどい、精神的に不安定な状態になる問題を「小1プロブレム」と呼びますが、どうも娘はその渦中にいるようです。

■困難に直面している娘にどう接する?

長女の時はまったくそんなことはなかったので、私たち夫婦にとっては初めての体験。
ただ、次女は、自分がやりたいことを自分のペースでじっくりやりたい性格です。決められた時間割どおりに、みんなで集団行動することが求められる学校生活はストレスを感じるだろうなぁと思いました。
1年生が全員で7名という小規模な学級であるため、常に先生の目が届き、ぼーっと考え事をする暇もないのかもしれません。(次女は、よくぼーっとする子なのに)

「給食をいっぱい食べた」とか「○○ちゃんと遊んだ」とか、学校でうれしかったことを話してくれる日もあります。でも、生活のいろんなところでストレスを感じることがあり、それが積もり積もって、たびたび「学校に行きたくない」という言葉を口にすることにつながっているんだろうなぁ、と夫婦で話し合いました。
お姉ちゃんが付き添っていなければ、実際に学校に行かない日もあったかもしれません。

さて、どうするか。

■私たち夫婦の対応(入学後、1か月間の現状)

夫婦で確認し合ったことは、「学校という枠の中で彼女のニーズを満たすことには限界があるから、家庭でどれだけ気持ちよく過ごし、やりたいことをやらせてあげる時間を確保できるか」ということでした。

私たちは仕事が自営で、娘が帰宅する時には、たいていどちらかが自宅で仕事をしています。娘は帰宅すると宿題を始めるのですが、ひらがなの練習などは、先生から訂正されるのが嫌で気がのらない様子。それを仕事や家事の傍ら、励ましながら見守ります。

宿題がある程度終わったら、自分たちの都合を考えながら、できる範囲で娘の「○○がやりたい」に付き合っています。(特に、次女のストレスの軽減につながりそうなことはなるべくやるようにしています)

ある時は、自転車に乗る練習。「家を出てから1回も足をつかないで戻ってきたい」という小さなチャレンジに伴走しました。

ある時は、工作。自分が作ったこいのぼりを妹に壊されて怒っていたので、どうしたら直るか、また壊れにくくなるかを一緒に考えました。

そして、ゴールデンウィークにキャンプに行ったり、週末に海に行ったりとできるだけ、外に出かけて一緒に自然を楽しむようにしています。

大人だって、慣れない場所や新しい環境に身を置くと疲れますよね。
ただ、大人は自分が居心地よく過ごせるように周囲の環境を変えたり、自分が好きなことをやって気分転換をしたりすることができます。しかし、小1の子どもが独力でできることには限りがあります。だから、そこは今しばらく大人のサポートが必要だろうなと考えています。

当面、娘の「学校に行きたくない」への対応としては、以下の3つのことを大切にしていきたいと思っています。

  • 娘が学校生活で何に困っているのかを探り、ストレスを減らす方法を考えていく。(先生に相談すべきことは相談する)

  • 娘が家庭で気持ちよく過ごしたり、やりたいことがやれたりする時間を持てるようにする。

  • 学校で課せられたことに対して、私たち自身が「これはおかしいよね、意味ないよね」と思うことは、素直に娘に伝えていく。

娘の日々の生活が、これから、より幸せなものになっていきますように。
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■補足

「小1プロブレム」と同じような言葉として、「小1の壁」という言葉もよく聞きます。どう違うんだ?と改めて調べてみたところ、小1の壁は、子どもが小学校に上がることによって、<親が>子育てと仕事の両立がより難しくなる問題のことを指すそうです。

つまり、「小1プロブレム」は子どもが直面する問題で、「小1の壁」は親が直面する問題だということ。
ちなみにYahoo検索では、「小1プロブレム」よりも「小1の壁」の方が圧倒的にヒット数は多いです。(※2024年5月11日アクセス)
・”小1プロブレム” 約184,000件
・”小1の壁”    約111,000,000件 

この2つの言葉を前にして、我が家は「小1プロブレム」は経験しているけれど「小1の壁」は感じていないな、と思いました。

次女は、いろいろな困りごとを抱えてストレスをためていますが、私たちはそういう状況を迎えても、今までと比べて子育てと仕事の両立が難しくなったとは、それほど感じていないのです。(今のところ)
それはなぜかというと、「子どもは一人一人違うから、こういうこともあるよね」とか「学校がすべてではないよね」といった感覚が私たちにあるからだと思います。

困っているわが子だけを見て、自分たちも一緒に困り果てるのではなく、状況を俯瞰したり、周囲を見渡したりして、過度に問題視しすぎないということも、親側のスタンスとして大切な気がしています。

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