松坂義之 館山市地域おこし協力隊(獣害対策支援)

東京生まれ。  2019年に館山に拠点を構え2020年に有害鳥獣捕獲従事者に。週末猟師…

松坂義之 館山市地域おこし協力隊(獣害対策支援)

東京生まれ。  2019年に館山に拠点を構え2020年に有害鳥獣捕獲従事者に。週末猟師として従事して2021年7月に館山市地域おこし協力隊に。  地域おこし協力隊着任を機に、ついに念願だった館山移住を果たすことが出来ました。これからは館山を中心に楽しくやっていけたらと思います。

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何を以て里山と言いますか?

当たり前のように使うお題目「里山」 先日、ちょっとしたお付き合いで日頃の活動について質問を受けることがあった。質問者は結構大手の企業さんの若手社員さんらしく、主には「里山」についてのことだった。 里山についての質問は、こういった活動を始めてからは結構頂くようになっていたので、6人ほどの若手社員さんからの質問には滞りなく受け答えが出来、そろそろ終わりかなといった雰囲気が出始めていたときに、 「里山とは何ですか」 という直球の質問を頂いた。里山というキーワードは、私たちが様

    • 2022年、3頭目の猪

      1月は2頭、2月は先日1頭目 以前に獣害対策についてご相談を頂き、先日から本格的にくくり罠の設置を始めた地区で2月10日に初捕獲となりました。約2週間経過後の捕獲でした。  設置の時点でみっちりと見切りを実施。濃い獣道を何本も確認し大体のルートも確認出来たと考えていたので、正直なところ「2週間も掛かってしまった」といった印象でした。  但し、2月1日に状況確認に行った際、使用していた機器に重大なトラブルが発生、設置した罠をほぼ撤去せざるを得ず、残した2カ所のみで捕獲出来たこと

      • チッパー作業も一息。のんびり片づけ

        だいぶ進んだチッパー作業 レンタルしたチッパーでの作業もだいぶ進み、一番下の作業場は一面を竹チップで覆うことができました。始めたばかりの頃は雨が降るとぬかるんで暫くはグチャグチャとした感じになってしまうほどでしたが、今は結構な雨が降った翌日もぬかるむことが無くなり、大変作業がやりやすくなりました。  実際のところ、まだまだ片づけなければならない竹もあるんですが、長いことお借りしているチッパーもそろそろお返ししないといけないということで、今回は作業場と竹林内の掃除&整備を行いま

        • 竹チップを利用したコンポストの制作

          だいぶチップ化が進みました  チッパーをレンタルすることが出来たおかげで、整備している伐採した竹のチップを大分進めることが出来ました。竹チップの山を作りつつ、作業現場に竹チップを敷き詰めたことで現場の作業効率も若干向上。  チップ作業についても段取りが良くなり、さてこれからこのチップの有効活用を考えなければネ、という段階に入ってきました。  竹チップというと、土壌改良・肥料・防草マルチ材・通路への敷き詰め、そしてコンポストなどの活用方法があり、まずはどれにしようかと検討した

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        • 館山市地域おこし協力隊 獣害対策支援
          26本
        • 保存食
          3本
        • 低温調理
          2本
        • 竹細工
          11本
        • 遊び遊べば遊ぶログ OLD
          1本
        • スパイス三昧
          1本

        記事

          ついにチッパー導入となりました!!

          やっと伐採竹の処理方法が見えてきました 8月中旬から始めた孟宗竹林の整備。枯竹や倒竹を竹林から運び出し、間伐を始めてから早2か月超が経ちました。  当初からとりあえず竹林の外に運び出して積んでいく作業を繰り返してきましたものの、頭の痛い問題だなぁと思っていたのが積み上げた竹の処理。  このまま積んでおいても土に還るのは数年先、来春には新竹がバンバン生えてくるので、それまでには解決しなければならない訳です。  で・・実は「ポーラス竹炭」にしてしまおう考えて、地主さんとも調整して

          竹林に良い風が吹いてきた

          まず中に入るのが大変だった竹林  8月から始めた館山市内の孟宗竹林整備。  今まで色々な場所で竹林整備をやってきたけど、この場所もご多分に漏れず枯竹、倒竹のアメアラレ。地主さんは何とか整備しようと頑張っていらっしゃったようだけど、この広大な竹林をただ独りで整備するなんていうのは、どうひっくり返ったって土台無理な話。  切れども切れども無限に生えてくる竹に圧倒され今ではこんな状態に。樹木違って毎年毎年「もうイヤッ!」というほど生えてくるので、どんなに綺麗な竹林も数年であっとい

          館山市地域おこし協力隊になりました

          週末猟師として1年半 昔から魚介類を獲って食べるのが好き、山菜や木の実を採って食べるのが好き。後は肉だけだなぁと思いながら幾星霜、そしてついに昨年、人生初の猪をゲット。最初の動機はこんな感じで、有害鳥獣捕獲従事者として捕獲したとは言え「肉を得るために猪を獲った」というのが正直なところ。  くくり罠のイロハも分からずに無我夢中で猪を追い続けたあっという間の1年半。気づけば「とにかく猪を獲りたい!」という気持ちは当初より薄れ、代わりに猪を被害をどうしたらうまく抑えられるのかとい

          猪の採餌行動の変化

          いよいよ梅雨入り 6月もそろそろ下旬に差し掛かり、ジメジメとした日が増えてきた最近。やっぱりこの時期の地面はネチョっとしていて、どこもかしこも罠が掛けにくい。  梅雨入り前に罠数を減らしているので、去年に比べれば罠設置のストレスは少ないのだけど、罠数が少なければ今度は猪が獲れないわけで、その辺は痛し痒しだったりするんですよねえ。  ま、今月はいろいろとやることがあるので、結果的には現状でよいかなとは思ってますけど、やっぱり捕獲の無い月はなんとなく居心地が悪いです。笑 今年は

          名付けてシノベンマ!笑

          性懲りもないとはこのこと 孟宗竹でイヤというほどメンマを仕込み、まだ発酵中だというのに季節はボクを待ってくれない。  入梅前に罠を仕舞いに行ったのは、実は淡竹もシノベもそこら中に生えているのを知っていたから・・かもしれない。  見つけたら採る!これはきっと本能な訳で、やっぱり分かっちゃいるけどやめられない系統。  そのうえ今年はメンマがマイブーム、そりゃ仕方がないというものです。 淡竹もシノベもメンマに!  淡竹が少ししかなかったので一緒に茹でちゃいました総重量は約1kg

          猪肉でランチョンミートを作ってみた

          猪が旨いのは冬 昨年から有害鳥獣捕獲を始め、今や一年中猪が手に入るようにはなった。 当初「猪=超旨い」という構図しか頭にはなく、これでいつでも極上のボタン鍋を食せるゼーッ!って思ってたんだけど、現実はそう甘くない。  実は、旨いと言われるあの脂の乗った猪肉は秋冬の数か月しか手に入らないんですな。しかも旬でも発情したオスはなかなかのいい臭いがしてちょっと厳しかったりするし・・。  それ以外の時期はほぼ脂の無い赤身肉。発情期じゃないから肉は美味しいんだけど、如何せんあのボタン鍋の

          入梅前の設置罠の調整

          愚図ついた空模様が続くようになってきた 昨年は1月頃から罠猟を始め4月中旬に初獲物を捕獲したので、昨年の今頃はまだまだ鼻息が荒く、ここぞと思うところには片っ端が罠を掛けてました・・・が結局、猪はさっぱり獲れず2匹目は梅雨が明けてから。   ま、それこそ血眼になって獣道を探していたので、その経験は今に生きていると思わないでもないのではありますが「あの頃ボクは若かった」笑  泥にまみれて罠を掛け、泥で埋まった罠に泣き  今年は去年と同じ轍を踏まぬよう「梅雨時期は罠を減らす!」

          久々に大きな猪を捕獲

          今年は猪があまりいない? 秋口から年末にかけて猪の出没が相次ぎ、やはり猪が激増してきたなというような話がそこかしこで聞かれていた昨年。今年もその調子で猪が出没するのだろうと思っていたら、年明けからガクっと出没回数が減り、個人的には2月の捕獲は0匹となりました。  まあ、有害駆除なので出没回数が減ること自体は喜ばしい状況なのだけれど、巷で聞かれる「CFS(豚熱)」の影響がここまで来たのか?という不安は感じざる得ないところ。  もし「CFS」であれば、猟師としては色々と考えなけれ

          年明けから猪は少し静か

           昨年末は怒涛のラッシュがあって、1年目の割りにはそれなりに成果を出せたのだけれども、今年に入ってからは猪は3頭のみ。最後に獲れたのが1月17日なので、もう2ヶ月近く猪は捕獲出来ていない。  キョン・狸・アライグマなどはそれなりに捕獲出来ているので、さっぱり反応無しという訳じゃないのだけれど、ちょっとしたご無沙汰感があって、少々焦っていたりいなかったり。 自分だけが獲れてない訳ではないらしい まあ、焦ったところで獲れる訳じゃないし・・とは頭では理解していても、やっぱり焦っ

          竹の花

           ここ数年、全国各地で竹の花が咲いたというニュースを聞くことが多くなりました。竹の花は100年ごと咲くといわれ、開花した竹林は一斉に枯れてしまうそうです。 竹林は一つの生命体 竹林は全体が地下茎で繋がっている一つの植物で、。毎年地下茎が伸ばし、筍を生やし、徐々に大きくなっていきます。  こうして地下茎と筍で増えていく竹は、毎年花が咲いたりすることがありません。  では「無限か?」というとそうではなく、他植物と同じく寿命があり、寿命を迎えると竹林自体が枯れます。  寿命が近く

          自家製キムチに挑戦!

          白菜がお手頃価格で出回るこの時期。 白菜の漬物なら何度も作っているんですが、実は白菜キムチは作ったことがありません。 白菜の漬物は美味しいものの、そう沢山食べられるものでもないし、段々酸っぱくなってきてしまって、苦肉の策で色々な料理にアレンジすることも多々・・・。 その点、キムチは昔から大好物。 しかも発酵が進んで酸っぱくなっても、豚キムチやらキムチ鍋やら美味しいアレンジが一杯。 材料を揃えるのが少し面倒だったので、なかなか手を出してませんでしたが、ついにキムチ挑戦すること

          六つ目編み 楕円籠

           六角形の編み目の六つ目編み。規則正しく並んだ六つ目はとても綺麗で、風情を感じさせてくれる編みかたです。そんな六つ目編みは基礎中の基礎で、たいていは四つ目編みの次に覚えることになります。  竹細工には色々な編みかたがあり、経験を重ねるほどさまざまな編みかたにチャレンジしたくなり、六つ目編みをあまりやらなくなる方も多いのですが、実は六つ目編みは大変奥深く「六つ目に始まり六つ目に終わる」と言っても過言ではないくらい編みかたです。 丸・四角・三角、何でも編める六つ目編み  六角